ポーランドの代表料理

Żur żukowski(ジュール・ジュコフスキ)— ジュクフのライ麦酸味スープ

Żur żukowskiは、ポーランド東部ルブリン県のŻuków村に伝わる、ライ麦の酸味を生かしたスープ。ポーランド農業・農村開発省は2015年7月3日、これを伝統産品リストに登録した。澄んだ金色の豚肉だしに、にんにくと西洋わさびの香りを加え、煮込んだ豚肩肉と、オーブンで表面を軽く乾かしたポーランドの白い凝乳チーズ「twaróg」を添える。

ポーランドの代表料理
共有
食卓に並べた「Żur żukowski(ジュール・ジュコフスキ)— ジュクフのライ麦酸味スープ」を広く写した構図。
出来上がり たっぷり4人分、1人約550~600ml
1人分 スープの4分の1、豚肉と乾燥させたtwarógを含む
下準備 35分
加熱時間 120分
レシピの概要

Żur żukowski(ジュール・ジュコフスキ)— ジュクフのライ麦酸味スープ

Żur żukowskiは、ポーランド東部ルブリン県のŻuków村に伝わる、ライ麦の酸味を生かしたスープ。ポーランド農業・農村開発省は2015年7月3日、これを伝統産品リストに登録した。澄んだ金色の豚肉だしに、にんにくと西洋わさびの香りを加え、煮込んだ豚肩肉と、オーブンで表面を軽く乾かしたポーランドの白い凝乳チーズ「twaróg」を添える。

省庁や地域資料にはこの土地の作り方が記録されているが、分量を定めた唯一の公式レシピはない。煮た肉、ライ麦の発酵種、にんにく、西洋わさび、軽く乾燥させた白チーズが特徴で、地域の記録では戦間期、復活祭、日曜日の食卓との結びつきも紹介されている。ここでは家庭で作りやすい4人分の分量にまとめ、冷蔵の調理用ライ麦żurを使う。分量と手順は家庭向けの編集上のアレンジであり、公式配合を示すものではない。 省の記述では地元のPuławska種の豚肉が望ましいとされるが、この家庭向けの適応レシピでは品種を指定しない。

豚肉と乳製品は4°C以下で冷蔵する。豚肩肉はフォークが通るまで弱火で煮込み、最も厚い部分の中心温度が63°C(145°F)以上になったことを温度計で確認する。やわらかくなるまで煮るため、実際の加熱時間はこの最低温度を超えて続く。残りは速やかに冷まして冷蔵し、再加熱時はスープ全体を74°Cまで温める。このレシピは市販の発酵種を使うため、自家発酵は不要。

失敗しないコツ

失敗しないコツ

  • 冷蔵の調理用ライ麦żurを使う。乾燥スープの素や濃縮タイプではなく、調製済みのものを350ml量り、表示に従う。
  • 豚肩肉は静かに煮る。強く沸騰させると、だしが濁りやすい。
  • żurを加える前にだしをこす。小麦粉でとろみをつけず、澄んださらりとした状態に仕上げる。
  • 殺菌済みtwarógは2cm角にそろえ、表面が乾くまで低温で加熱する。焼き色はつけない。
  • 生の西洋わさびは仕上げに加える。辛さには差があるため、味を見てから調整する。塩加減はżurを加えたあとに整える。
  • チーズは温めた器に入れて供する。鍋で煮込まず、形を保ったまま温める。
材料

材料

豚肉のだし

  • 骨なし豚肩肉 450g(余分な脂を除き、4~5cm角に切る)
  • 冷水 1.2L
  • 玉ねぎ 100g(皮をむいて4等分)
  • にんじん 80g(皮をむき、大きめに切る)
  • パセリの根 50g(皮をむき、大きめに切る)
  • 根セロリ 50g(皮をむき、大きめに切る)
  • にんにく 10g(軽くつぶす)
  • 細塩 5g(最初に使い、あとで調整)
  • 黒こしょう(粉末)1g

ライ麦の仕上げ

  • 冷蔵の調理用ライ麦żur 350ml(濃縮タイプではないもの。表示に従う)
  • 生の西洋わさび 25g(細かくすりおろす。好みで調整)
  • にんにく 5g(細かくすりおろすか、つぶす)

オーブンで乾かすチーズ

  • 殺菌済みポーランド産白い凝乳チーズ(twaróg)200g(2cm角)
作り方

作り方

作り方

  1. チーズを乾燥させる。オーブンを100°Cに予熱する。オーブンシートを敷いた天板にtwarógを重ならないように並べる。35~45分焼き、途中で一度そっと返す。表面が乾き、焼き色がつく前に取り出す。すぐに使わない場合は冷まして、2時間以内に冷蔵する。

  2. だしの材料を鍋に入れる。4Lの鍋に豚肩肉、冷水、玉ねぎ、にんじん、パセリの根、根セロリ、つぶしたにんにく、塩5g、黒こしょうを入れる。ゆっくり沸騰させ、表面に出る泡をすくう。

  3. 豚肉を煮込む。火を弱め、ふたを少しずらして約90~120分静かに煮る。フォークが通るほどやわらかくなったら、清潔な温度計を最も厚い部分の中心に差し、63°C(145°F)以上を確認する。やわらかく、所定の温度に達したら、切る前に少なくとも3分休ませる。

  4. だしをこす。豚肉を清潔な皿に取り出す。細かいざるでだしを清潔な鍋にこし、煮た野菜を取り除く。豚肉は一口大に切るかほぐし、スープを仕上げる間はふたをしておく。

  5. ライ麦żurを加える。こしただしを弱火で軽く沸かす。調製済みżur 350mlを混ぜ入れて5分煮る。製品表示にそれ以上の加熱時間が指定されていれば、表示に従う。強く沸騰させず、静かな煮立ちを保つ。

  6. 味を調え、肉を戻す。すりおろした西洋わさびとにんにく5gを加える。豚肉を鍋に戻し、湯気が立つまで温める。味を見て塩と西洋わさびを調整する。スープは澄んだ状態にし、小麦粉は加えない。

  7. チーズを添えて供する。温めた4つの器にスープと豚肉を分け入れる。それぞれに乾燥させたtwarógを数個加え、すぐに供する。脂をかけたゆでじゃがいもは別添えの任意の一品として地域資料に記載されているが、このレシピの栄養計算には含まれない。

盛り付け・保存・温め直し

実用情報

盛り付け・保存・温め直し

熱いうちに4人分に分けて供する。省庁資料にある一般的な器の容量は約0.3L。この分量で作る家庭向けレシピはそれより多めなので、前菜として小さく盛り分けてもよい。ルブリン地方の資料では、脂をかけたゆでじゃがいもを別添えにする例も紹介されている。任意の付け合わせであり、栄養計算には含まれない。

盛り付け・保存・温め直し

豚肉のだしとżurを加えたスープは、前日までに作っておける。2時間以内に浅い容器に移して冷まし、4°C以下で冷蔵する。乾燥チーズは別にして冷蔵する。温め直すときはスープ全体を74°Cまで加熱し、チーズは盛り付け時に器へ加える。

盛り付け・保存・温め直し

残りは2時間以内にふた付きの浅い容器に移し、4°C以下で冷蔵して3~4日以内に食べきる。温め直すときはスープ全体を74°Cまで加熱する。チーズが残っていれば器に加える。

盛り付け・保存・温め直し

チーズを入れずに密閉容器へ移せば、スープは最長2か月冷凍できる。冷蔵庫内で解凍し、74°Cまで温め、食べるときに新たに乾燥させたtwarógを添える。

栄養成分とアレルゲン

栄養成分とアレルゲン

  • エネルギー約390kcal(1人分)
  • たんぱく質約24g
  • 脂質約22g
  • 飽和脂肪酸約9g
  • 炭水化物約22g
  • 食物繊維約2g
  • ナトリウム約850mg

żurに含まれるライ麦・グルテン、twarógに含まれる乳がアレルゲンとなる。市販żurとチーズの表示を確認し、ほかのアレルゲン表示がないか確かめる。乳製品は冷蔵し、傷みやすいスープを室温に2時間以上置かない。