ペルーの代表料理

ピカロネス(Picarones)

カモテとカボチャ入りの発酵生地を輪にして揚げ、チャンカカのスパイスシロップをかける。

ペルーの代表料理
共有
ピカロネス:カモテとカボチャの揚げドーナツ
ピカロネス:カモテとカボチャの揚げドーナツ
出来上がり 16個
下準備 35分
加熱時間 65分
待機時間 90分
合計時間 190分
概要

ピカロネス:カモテとカボチャの揚げドーナツ

ピカロネス(Picarones)は、カモテというサツマイモとカボチャを練り込んだペルーの揚げ菓子である。丸い穴のある形が特徴で、砂糖きび由来の濃い甘味を持つチャンカカのシロップを添える。

加熱したカモテとサポージョというカボチャをつぶし、ゆで汁の一部を使って小麦粉とイーストを合わせる。生地は手に付くほど柔らかいが、90分の発酵で気泡を含み、伸びやかな輪に成形できる。

175 °Cの油で4回に分けて揚げる。生地に残った水が熱い油へ落ちると危険なため、手は軽く湿らせるだけにする。揚げた輪は網に並べて油を切り、シロップは食べる直前にかける。

材料

材料

生地

  • 350 g カモテ(サツマイモ):皮をむいて角切り
  • 250 g サポージョというカボチャ:皮をむいて角切り
  • 750 ml 水:野菜をゆで、生地用の250 mlを取り分ける
  • 400 g 小麦粉(プレーンフラワー)
  • 8 g インスタントドライイースト
  • 30 g グラニュー糖
  • 3 g アニスシード
  • 3 g 細粒塩

シロップ

  • 350 g チャンカカ(未精製の固形きび糖):刻む
  • 260 ml 水:シロップ用
  • 2 g ホールクローブ
  • 5 g シナモンスティック
  • 50 ml 生のオレンジ果汁

揚げ油

  • 900 ml 香りの弱い揚げ油:全量を鍋で使用し、菓子に残る油は合計約105 g
作り方

作り方

作り方

  1. カモテとカボチャを柔らかく煮る。鍋にカモテ350 g、サポージョ250 g、水750 mlを入れ、ふたをして18分煮る。フォークで簡単につぶれる状態になったらざるにあげ、ゆで汁を250 mlだけ量り取る。残りのゆで汁は捨てる。

  2. 粘りのある生地を作る。温かい野菜をつぶし、小麦粉400 g、イースト8 g、砂糖30 g、アニス3 g、塩3 gを混ぜる。取っておいたゆで汁250 mlを少しずつ加え、10分練るか力強く混ぜる。持ち上げると伸びる筋ができ、粉の塊が残らない、べたつく生地にする。

  3. 90分発酵させる。大きめのボウルにふたをして、すきま風のない穏やかな室温で90分置く。生地が目に見えて膨らみ、表面の下に細かな泡が多数できれば発酵完了。

  4. チャンカカのシロップを煮る。小鍋にチャンカカ350 g、水260 ml、クローブ2 g、シナモン5 g、オレンジ果汁50 mlを入れ20分静かに煮る。香辛料をこし、スプーンに薄くつやのある膜を作る濃さにする。

  5. 揚げ油を準備する。深い鍋に揚げ油900 mlを入れ、175 °Cまで熱する。近くに網を載せたバットを用意し、成形用に指先を軽く湿らせる水を別の小器に置く。油は煙を出さず温度が安定していることを確認する。水は絶対に油に飛ばさない。

  6. 輪に成形して揚げる。少し湿らせた手で生地を取り、中央に穴を作って油面のすぐ近くから静かに落とす。4個ずつ4回に分け、各回約6分、途中で返しながら揚げる。ふっくら膨らみ、厚い部分に生っぽい生地が残らず、全体が濃いきつね色になるまで火を通す。

  7. 網で油を切る。揚げた輪は重ねずに網へ上げる。表面に余分な油がたまらず、外側がカリッと保たれるまで少し油を切る。ふた付きの器に熱いまま積み重ねない。

  8. シロップをかけて出す。8皿にピカロネスを2個ずつ盛り、温かいシロップを均等にかける。表面につやが出ても、中の気泡が潰れず軽い食感が残る。

実用情報

実用情報

おいしく仕上げるポイント

野菜のゆで汁750 mlのうち、生地には250 mlだけ使用する。 粘る生地を90分発酵させて細かな泡を作る。 油の中に水滴を落とさず、4個ずつ4回に分けて揚げる。

盛り付け・保存と代用

揚げたての温かい輪にシロップを食べる直前にかけると、表面の軽い歯触りが保たれる。16個で8人分、一人当たり2個となる。 野菜は前もってゆでておけるが、ゆで汁の使用量を間違えない。発酵を含めた所要時間は190分なので、提供時刻から逆算して進める。 揚げた輪は速やかに冷まして冷蔵し、十分に温め直して1日以内に食べる。シロップは別の密閉容器で冷蔵して3日以内に使う。未精製の固形きび糖パネラでチャンカカを代用すると、香りと濃度が変わることがある。カモテやカボチャを単なる水に替えると生地の特徴が失われる。

確認ポイント

確認ポイント

  • 内側が詰まっている内側が詰まっている。発酵不足か油温が高すぎた。生地に目に見える気泡ができるまで発酵させ、揚げ油の温度を確認する。
  • 輪が油っぽい輪が油っぽい。油温が低いか一度に多く入れすぎた。175 °Cに戻してから次の4個を揚げる。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 目安量輪2個とシロップ全量の8分の1
  • エネルギー450 kcal
  • 炭水化物79 g
  • たんぱく質6 g
  • 脂質13 g
  • 食物繊維4 g
  • ナトリウム180 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

小麦(グルテン)を含む。粉類や加工材料のアレルゲン表示を確認する。 深い鍋を使い油面と縁の間に十分な余裕を設ける。濡れた手から水滴を落とさず、子どもを鍋から遠ざける。揚げた菓子は網で油を切ってから出す。

仕上がり

仕上がり

  • 完成形: サツマイモとカボチャの発酵生地を揚げ、チャンカカの香り高い蜜をかける。
  • 大切なポイント: 90分の発酵と175 °Cの油温を守ると、軽く膨らんだ輪に仕上がる。