クラクフ風赤いバルシチ(Barszcz czerwony krakowski)
紹介: 澄んだルビー色のバルシチは、発酵ビーツ液の酸味と、じっくり煮出した牛肉のだしが特徴。各椀にやわらかな牛肉を入れ、仕上げに生のビーツを搾った汁で色を鮮やかに整える。
ポーランド農業省は Barszcz czerwony krakowski をマウォポルスカ地方の伝統産品として登録している。地域の説明では、ビーツの発酵と赤いバルシチはクラクフとその周辺に根付き、家庭で発酵ビーツ液をスープ用に仕込んだほか、そのまま飲むこともあったとされる。
登録資料は一つの決まったレシピではなく、複数の食べ方を伝えている。肉入りにしてじゃがいもを添える形や、クリスマス・イヴにきのこの小さな餃子「ウシュカ」と食べる形がある。地域政府が紹介するクラクフの古い料理書の方法では、牛肉のだしに発酵ビーツ液を加えて沸かし、こす。色が薄い場合は、すりおろした生ビーツの汁をこして加える。この家庭向けの分量付きレシピは、既製の発酵ビーツ液と根菜を使っただしでその方法を応用したもの。だしの割合は作りやすさを考えたもので、古い記録の配合ではない。
砂糖を加えていない自然発酵のビーツ液を選び、塩分と酸味は商品によって異なるため表示を確認する。こした熱いだしに加え、ビーツの汁で色を整える。牛肉を椀に分け、きのこのウシュカやゆでたじゃがいもを添えてもよい。どちらも地域資料に記録された食べ方だ。


