フランスの代表料理

マグレ・ド・カナールのポワレ

フォワグラ用に肥育した鴨の厚い皮付き胸肉を、冷たいフライパンからゆっくり加熱して脂を落とし、中心温度74℃を確認して休ませ、繊維を断つ向きに切る調理法です。

フランスの代表料理
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マグレ・ド・カナールのポワレ:板の上に並べた一品
下準備 15分
加熱 22分
合計 45分
出来上がり量 加熱済みマグレ2枚、約20切れ
紹介とポイント

皮をじっくり脂出しするマグレ・ド・カナールのポワレ

マグレ・ド・カナールは、単なる鴨むね肉の別名ではありません。フランスでは、フォワグラ生産のために肥育した鴨の厚い胸肉を指し、皮下にしっかりした脂肪層があることが大きな特徴です。この料理では甘いソースを重ねず、皮の脂をゆっくり落として香ばしくし、肉そのものを主役にします。

フライパンは冷たい状態から使います。先に皮だけが焦げるのを避け、厚い脂が少しずつ溶け出す時間を確保するためです。皮には約2cm間隔の格子状の切り込みを入れますが、刃先を肉まで届かせません。脂がたまったら途中で数回取り除き、皮が深い油の中で煮えるのではなく、鍋肌に接して焼ける状態を保ちます。

家庭向けの安全基準として、厚い部分の中心温度は両方とも74℃まで上げ、食品用温度計で確認します。肉の色や肉汁だけで安全性を判断しません。火から下ろした後は8分休ませ、肉汁が落ち着いてから繊維を断つ向きに切ります。栄養計算には食べる肉と皮だけを含め、途中で取り除いた脂は含めていません。

成功のコツ

成功のコツ

  • 厚みの近いマグレを2枚そろえると、加熱時間を合わせやすくなります。
  • 皮の格子状の切り込みは脂層までにとどめ、肉を露出させません。
  • 脂は最後に一度だけ捨てるのではなく、加熱中に数回取り除きます。
  • 火から下ろす前に、2枚とも最も厚い部分を別々に測定します。
材料

材料

  • 800g 皮付きマグレ・ド・カナール — 厚い胸肉2枚。冷蔵。端の余分な脂を整える
  • 5g 細粒塩
  • 2g 黒こしょう — 挽きたて
作り方

作り方

作り方

  1. 皮に切り込みを入れる。マグレの端を整え、水分を拭き取る。皮側に約2cm間隔の格子状の切り込みを入れ、肉まで切らない。約10分かけ、冷たい状態で作業する。切り込みが脂層の中で止まり、全体が均一な格子になるのを確認する。生の鴨肉はそのまま食べる食品と分けて扱う。

  2. 塩・こしょうをする。皮側と肉側に5gの塩と2gの黒こしょうを均一に振る。約5分。生の鴨肉を扱った後は手を洗う。表面に大きな塩のかたまりが残らない状態にする。

  3. 冷たいフライパンから脂を出す。28cmの冷たいフライパンに皮側を下にして置き、弱めの中火にかける。約14分、脂がたまるたびに安全にすくい取る。皮が濃いきつね色になって薄くなり、焦げずに約180gの脂が出るのが目安。熱い鴨脂ははねるため、鍋を傾けるときは体から離す。

  4. 肉側を仕上げる。裏返して中火にし、約8分加熱する。2枚それぞれの最も厚い中心部を測り、74℃に達したことを確認する。色や透明な肉汁だけでは安全性を判断しない。表面は焼き色が付き、焦げていない状態にする。

  5. 休ませて切る。温めた皿に移し、軽く覆って8分休ませる。1枚を約10切れにし、繊維を断つ向きに切る。肉汁が落ち着き、切った面が崩れずに保たれる状態が目安。

提供・保存・代用

実用情報

代用とアレンジ

- 一般的な皮付き鴨むね肉でも同じ加熱原理は使えますが、フォワグラ用に肥育した鴨の胸肉でなければ「マグレ」とは表示しません。

うまくいかないとき

脂が十分出る前に皮が焦げるなら、火力が強すぎます。すぐに火を弱め、たまった脂を取り除きます。

うまくいかないとき

皮が柔らかいなら、脂がたまりすぎているか、後半の火力が低すぎます。脂を取り除き、焦がさない範囲で加熱を続けます。

うまくいかないとき

切ったときに肉汁が大量に出るなら、休ませる時間が短かった可能性があります。次回は8分の休ませ時間を守ってから切ります。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量皮付きの加熱済み鴨肉約130g
  • カロリー480kcal
  • 炭水化物0g
  • たんぱく質31g
  • 脂質39g
  • 食物繊維0g
  • ナトリウム560mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 基本材料に主要アレルゲンはありません。包装済み材料を使う場合は個別表示を確認する。

鴨肉の最も厚い部分を74℃まで加熱し、食品用温度計で確認する。

家禽の安全性を肉色だけで判断しない。

熱い鴨脂のはねに注意し、熱いフライパンへ水を入れない。

よくある質問

よくある質問

なぜ冷たいフライパンから始めますか?

厚い脂肪層を、皮の表面が先に焦げる前にゆっくり溶かすためです。

出た脂を全部フライパンに残せますか?

浅く油膜が残る程度にします。深くたまると皮が鍋肌へ密着しにくくなり、はねも増えます。

肉がピンクなら加熱は十分ですか?

いいえ。2枚とも最も厚い部分を測り、74℃に達したことを確認します。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 皮は薄く香ばしく、肉は休ませてからきれいに切れるマグレ・ド・カナールになる。
  • 決め手: 冷たいフライパンから皮側をゆっくり加熱し、脂を途中で取り除きながら中心温度74℃まで仕上げる。