ソーセージ入りŻur(Żur na kiełbasie)
ポーランド西部の大ポーランド地方の、濃厚でほのかに酸味のあるライ麦スープ。ソーセージとパセリを入れ、溶かした豚脂をかけたゆでじゃがいもを添えます。
Żur na kiełbasie は、発酵させたライ麦の zakwas をベースにするヴィエルコポルスカ地方のスープです。ポーランドの伝統食品登録では、特に大ポーランド地方東部との関わりが紹介され、やや濃く灰色がかった、酸味の穏やかなスープで、ソーセージの切れ端と脂の小さな粒が見えると説明されています。刻んだ緑のパセリが彩りを添えます。名前は「ソーセージ入りの酸味のあるライ麦スープ」を意味します。発酵ライ麦のスープ名は地域ごとに異なるため、ここでは登録名を残しています。
公式記録には、ライ麦粉を煮沸後に冷ました水で約5日間発酵させ、ソーセージとスープ用野菜のだしに合わせる昔ながらの家庭の手順が記されています。角切りソーセージ、塩と一緒につぶしたにんにく、パセリを加え、ゆでじゃがいもは別に盛り、溶かしたスラニナをかけます。脂または牛乳による味付けは季節や家庭によって異なり、登録資料は一つの固定配合を定めていません。
この実用版では、室温で管理しない発酵を避けるため、市販の冷蔵済みライ麦 zakwas を使います。記録された順序に沿って、ソーセージと野菜のだしを取り、こしてライ麦の酸味の素と合わせ、ソーセージを戻してにんにくとパセリを加えます。ゆでじゃがいもは別に盛り、無塩の豚背脂を溶かしたものとカリカリの脂身を添えます。家庭用に分量を整えたレシピで、歴史的な配合や登録生産者のレシピそのものではありません。


