フランスの代表料理

Terrine de campagne(テリーヌ・ド・カンパーニュ)

豚肩肉、豚バラ、レバーを6〜8 mmで粗く挽き、牛乳を吸わせたパン、卵、マデイラ酒、香草を合わせ、中心71 °Cまで湯せん焼きしてから重石をかけて冷蔵するテリーヌです。

フランスの代表料理
共有
Terrine de campagne(テリーヌ・ド・カンパーニュ):板の上に並べた一品
準備時間 45分
加熱時間 90分
合計時間 2415分
出来上がり量 1.5 L型で焼き上がり約1.35 kg
はじめに

Terrine de campagne — 豚肩肉、豚バラ、レバーを粗く挽いて冷やし固める田舎風テリーヌ

テリーヌ・ド・カンパーニュは、滑らかなパテではなく肉の粗い粒が見えることが大切です。豚肩肉が赤身、豚バラが脂とやわらかさ、計量したレバーが深い風味を担います。6〜8 mmのプレートで粗挽きにし、牛乳を吸わせたパンと加熱殺菌済み卵でまとめます。

肉と器具は4 °C以下に保ちます。脂が温まるとミンサーで粒として切れず、肉に塗り広がって重く脂っぽい断面になりやすいためです。生の肉だねは味見せず、冷たい状態で混ぜ、1.5 Lの型へ隙間なく詰めます。

160 °Cのオーブンで湯せん焼きし、幾何学的な中心が71 °Cに達したら加熱終了です。その後30分だけ室温で初期冷却し、4 °C以下へ移します。十分に冷えたら清潔な1 kgの重石をのせ、24時間冷蔵します。この長い冷却は工程の一部であり、常温保存できる缶詰ではありません。

成功のポイント

成功のポイント

  • 肉、レバー、ボウル、ミンサー部品を冷たく保ち、脂をにじませない。
  • 6〜8 mmプレートで粗く挽き、まとまったら混ぜすぎない。
  • 色ではなく、中心71 °Cを温度計で確認する。
  • 初期冷却後、4 °C以下で十分に冷やし、24時間の重石冷蔵を省かない。
材料

材料

肉だね

  • 700 g 豚肩肉 — 市販の食肉、筋などを除いた可食部重量。購入量約760 g
  • 300 g 豚バラ肉 — 市販の食肉、皮と硬い軟骨を除いた可食部重量。購入量約330 g
  • 200 g 豚レバー — 市販、結合組織を除いた可食部重量。購入量約230 g
  • 100 g 白パン — 耳を含め、ちぎる
  • 120 ml 全乳 — 加熱殺菌済み
  • 100 g 加熱殺菌済み全卵 — 溶き卵、正味重量
  • 100 g エシャロット — 皮をむき、みじん切り
  • 10 g にんにく — 皮をむき、みじん切り
  • 20 g イタリアンパセリ — みじん切り
  • 50 ml マデイラ酒 — 表示に別記がなければ亜硫酸塩を含み、アルコールが残る可能性がある
  • 18 g 細塩
  • 3 g 黒こしょう — 挽きたて
  • 1 g オールスパイスパウダー
  • 2 g 乾燥タイム
作り方

作り方

マリネと肉だね

  1. 肉を調味して冷蔵する。豚肩肉700 g、豚バラ300 g、レバー200 gに、マデイラ酒50 ml、エシャロット100 g、にんにく10 g、パセリ20 g、塩18 g、黒こしょう3 g、オールスパイス1 g、タイム2 gを混ぜる。覆って4 °C以下で12時間冷蔵する。生の肉だねは味見しない。調味料が均一に絡み、全体が十分に冷えた状態にする。

  2. パンを牛乳でふやかす。白パン100 gを牛乳120 mlに浸し、4 °C以下で5分ほど置く。中心まで牛乳を吸い、乾いた部分がない状態にする。

  3. 粗く挽いてまとめる。冷えた肉とレバーを6〜8 mmプレートで粗挽きにし、牛乳を吸ったパンと加熱殺菌済み全卵100 gを混ぜる。15分。必要ならボウルを氷に当て、4 °C以下を保つ。脂の粒が見える粗いモザイク状で、押すとまとまるが滑らかなペーストになっていない状態にする。

  4. 型へ詰める。肉だねを1.5 Lのテリーヌ型へしっかり詰め、大きな空気穴をなくして表面を平らにする。10分。目立つ空洞がない状態にする。

焼成と冷却

  1. 湯せん焼きする。ふたをした型を熱い湯せんに入れ、160 °Cのオーブンで90分焼く。中心に清潔な温度計を刺し、幾何学的な中心が71 °Cに達したら終了する。色だけで安全性を判断しない。肉だねが固まり、縁に透明な肉汁が見え、生の赤い液体が出ない状態にする。

  2. 脂を除いて初期冷却する。湯せんから取り出し、表面に分離した脂約40 gを慎重に流して捨てる。30分だけ室温で冷ます。熱い脂と湯に注意し、乾いたオーブンミトンを使う。激しい湯気が収まったら冷蔵へ移す。

  3. 重石前に冷やす。ふたをせず4 °C以下で90分、中心まで十分に冷やす。その後ふたをして清潔な1 kgの重石をのせる。オーブンから出して2時間以内に必ず冷蔵状態へ移す。重石を支えられる程度に冷えて固まっている状態にする。

  4. 重石をかけて固める。4 °C以下で重石をかけたまま24時間置く。24時間後、切ったときに崩れず、粗い肉と脂の模様が保たれる硬さになればよい。常温保存品として扱わない。

盛り付け

実用情報

盛り付け

冷たいまま型から外し、12切れにします。長時間室温に置かず、冷たい状態または涼しい温度で提供します。

保存と温め直し

覆って4 °C以下で保存し、焼成日から4日以内に食べ切ります。冷製で食べる料理なので温め直しは推奨しません。食感の変化を許容する場合のみ、しっかり包んで1か月まで冷凍し、冷蔵庫で解凍します。

マデイラ酒をコニャックへ

香りが変わる。蒸留酒の表示に亜硫酸塩がなければ、その前提も変わる。同量で使う場合もアレンジとして扱う。

レバーを肩肉へ置き換えない

計量したレバーを抜くと田舎風テリーヌの風味構成が変わる。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 切ると崩れる原因は肉だねの結着不足、または24時間冷蔵を短縮したこと。粗さを残しながら押すとまとまるまで混ぜ、24時間の重石冷蔵を完了する。
  • 脂っぽく密な食感になる原因は挽く途中で肉が温まり、脂がにじんだこと。肉と器具を十分に冷やし、4 °Cを超えそうなら作業を止めて冷蔵する。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量12切れのうち1切れ(焼き上がり約1.35 kgから約112 g)
  • エネルギー322 kcal
  • 炭水化物7.5 g
  • たんぱく質21.3 g
  • 脂質22.0 g
  • 食物繊維0.6 g
  • ナトリウム708 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦(グルテン)、乳、卵、亜硫酸塩。

市販の豚肉とレバーを使い、生の肉だねは4 °C以下に保つ。

生の肉だねを味見しない。

幾何学的な中心を71 °Cまで加熱する。

室温での冷却は30分にとどめ、オーブンから出して2時間以内に冷蔵する。

4 °C以下で保管し、家庭での缶詰化や常温保存は行わない。

マデイラ酒は亜硫酸塩を含む場合があり、アルコールも残る可能性がある。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 肉と脂の粗い粒が見え、レバーの風味があり、冷蔵後にきれいに切れる田舎風テリーヌ。
  • 決め手: 肉だねを冷たく保ち、中心71 °Cまで焼き、その後24時間の重石冷蔵を完了する。