フランスの代表料理

Bourdelot aux poires

形を保てる程度に熟した洋梨を丸ごと、砂糖とバターとともにバター入りショートクラスト生地で1個ずつ包み、蒸気穴を開けて180℃で焼くノルマンディーの果物菓子です。生地の濃い焼き色と洋梨の中心のやわらかさを別々に確認します。

フランスの代表料理
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Bourdelot aux poires:大皿に盛り付けた一品
準備時間 35分
加熱時間 45分
合計時間 95分
出来上がり量 1個ずつの菓子6個
この料理について

Bourdelot aux poires — ノルマンディーの洋梨包み焼き

Bourdelotとdouillonは、ノルマンディーで丸ごとの果物を生地に包んで焼く菓子に使われる名称ですが、両者の境界は資料や地域によって一致しません。りんごと洋梨で名称を分ける説明もあれば、より広く重なって使う例もあります。ここでは入力名のBourdelot aux poiresを保ち、名称上の違いをノルマンディー全域で一つの規則だとは扱いません。

技術上のポイントは明確です。オーブンでやわらかくなってもピューレ状に崩れない、硬さの残った完熟洋梨を選びます。1個ずつショートクラスト生地で包み、洋梨1個につき砂糖10gとバター5gを入れます。生地は極端に薄く引き伸ばさず、継ぎ目をしっかり閉じ、軸の近くに小さな蒸気穴を残します。

焼き上がりには2つの確認が必要です。生地は全面がしっかり濃いきつね色になるまで焼きますが、それだけでは洋梨の中心がやわらかいとは限りません。蒸気穴から細い串を刺し、抵抗がほとんどないことも確かめます。180℃で45分焼いた後、15分網で休ませると、生地が持ち上げられる程度に締まりながら、洋梨は温かさを保ちます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 焼いても形を保つ硬めの完熟洋梨を使う。
  • 洋梨を包む生地を紙のように薄く引き伸ばさない。
  • 継ぎ目をしっかり閉じ、軸の近くに小さな蒸気穴を残す。
  • 生地の焼き色と洋梨のやわらかさを両方確認する。
材料

材料

  • 1200g 硬めに熟したデザート用洋梨、中サイズ6個、1個約200g
  • 400g バター入りショートクラスト生地、冷えているが曲げられる状態
  • 60g 微粒子グラニュー糖
  • 30g 無塩バター、やわらかくする
  • 18g 卵黄、つや出し用
  • 10ml 水、卵黄のつや出しをのばすため
作り方

作り方

洋梨を包む

  1. 洋梨を整える。洋梨6個は丸ごとの形を保ったまま皮をむき、底を少し切ってまっすぐ立つようにする。12分を目安に、どの洋梨もぐらつかず直立し、果肉を切り分けていない状態にする。

  2. 生地を6等分する。ショートクラスト生地400gを6等分し、各1個の洋梨を包める大きさにのばす。中央に洋梨を置き、それぞれ砂糖10gとバター5gを添える。15分を目安に、生地が紙のように薄くならなくても周囲で合わせられる厚さを保つ。

  3. 包んで閉じ、蒸気穴を作る。生地を洋梨の周囲へ持ち上げ、継ぎ目をしっかり閉じる。軸の近くに小さな蒸気穴を残し、卵黄18gと水10mlを混ぜたつや出しを薄く塗る。8分を目安に、6個とも完全に包まれ、上部に蒸気穴があることを確認する。

焼いて休ませる

  1. 180℃で焼く。包んだ洋梨を天板に並べ、180℃のオーブンで45分焼く。生地が全面に濃いきつね色になり、蒸気穴から細い串を洋梨へ刺したときに抵抗がほとんどない状態まで焼く。

  2. 15分休ませる。焼き上がりを冷却網へ移し、15分休ませる。生地が崩れず持ち上げられる程度に締まり、洋梨はまだ温かい状態にする。

実用メモ

実用情報

提供

熱々ではなく、15分休ませて温かい状態で提供する。好みでクリームを添えることはできるが、この配合と栄養計算には含めていない。

作り置き

焼く数時間前までに洋梨を包んで冷蔵しておくことができる。冷たい状態から焼き、時間だけでなく生地の色と串の通り具合で仕上がりを判断する。

保存と温め直し

完全に冷ましてから覆い、焼いた果物の水分で生地が湿りやすいため4℃以下で最長2日冷蔵する。温かく出す場合は160℃のオーブンで約10分温める。

代用品

- 洋梨の品種: 焼いて形を保つ硬めのデザート用洋梨なら別品種でもよい。熟しすぎた柔らかな洋梨は、生地が色づく前に崩れやすい。 - ショートクラスト生地: ノルマンディーにはパイ生地を使う例もある。層が軽くなるが、ここで使う生地とは別の菓子構成になる。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 生地が割れる薄く引き伸ばしすぎたか、継ぎ目の閉じ方が弱い。均一な厚さで包み、接合部をしっかり押さえる。
  • 皮が濃いのに洋梨が硬い果実が未熟か大きすぎる。より小さな硬めの完熟果を選び、蒸気穴から串で確認する。
  • 底が湿る熱い菓子を天板に置きすぎている。短く落ち着かせたら冷却網へ移す。
1個分の栄養目安

1個分の栄養目安

  • 1人分の量洋梨包み焼き1個
  • エネルギー465kcal
  • 炭水化物66g
  • たんぱく質6g
  • 脂質20g
  • 食物繊維7g
  • ナトリウム220mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦、乳、卵。

生の卵黄のつや出しに触れた後は、手と器具を洗う。

焼いた当日を越えて保存する場合は、完全に冷まして4℃以下で冷蔵する。

保存した菓子を温める場合は160℃のオーブンで熱くなるまでにとどめ、加熱と冷却を繰り返さない。

よくある質問

よくある質問

douillonと同じもの?

ノルマンディーでは名称が重なるため、すべての資料が同じ線引きをしているわけではない。ここではBourdelot aux poiresという名称を保ちながら、洋梨版をdouillonと呼ぶ地域用例もあることを前提にする。

なぜカルヴァドスを入れない?

カルヴァドスを使う変化形はあるが、この基本配合では洋梨、バター、砂糖、生地の組み合わせに限定し、アルコールを加えない。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 中心までやわらかい温かな洋梨を、ぱりっとした濃いきつね色のバター生地が包む。
  • 決め手: 継ぎ目をしっかり閉じ、軸近くに蒸気穴を残し、生地の色だけでなく洋梨への串の通り方まで確認する。