サント・ノーレ — パイ生地、シュー、バニラのクレーム・シブスト
サント・ノーレは、プロフィットロールを飾ったクリームケーキではなく、複数の製菓技法を組み合わせて構成する菓子です。薄いパイ生地を土台にし、その縁の内側へシュー生地をリング状に絞ります。別に焼いた小さなシューにはクリームを詰め、キャラメルで外周へ固定します。中央は、カスタードにイタリアンメレンゲを合わせ、ゼラチンで安定させたバニラのクレーム・シブストで満たします。パイ生地は底の歯切れ、シューは高さ、キャラメルは硬質な食感、シブストはやわらかな中心という役割を担います。
工程では冷却時間を省かないことが重要です。パイ生地は焼く前に30分冷蔵し、小さなシューはオーブンで十分に乾かした後、45分冷まします。熱いカスタードとイタリアンメレンゲを合わせたシブストも、さらに30分冷却します。温かいシューにクリームを詰めると内部の蒸気で皮がやわらかくなり、十分に冷えていないクリームを使うと最終の形が安定しません。組み立てた後は、切り分ける前にさらに120分冷蔵します。
最も危険なのはキャラメルです。175℃まで加熱した糖液は皮膚に付着すると重いやけどを起こすため、安定した鍋を使い、完成したキャラメルへ水を近づけず、熱いうちは触れたり味見したりしません。カスタードは82℃、イタリアンメレンゲ用の糖液は118℃まで加熱します。組み立て後は乳と卵を含むクリームが傷みやすいため必ず冷蔵します。仕上がりは、パイのさくさく感、乾いたシュー、割れるキャラメル、軽いが切り分けられるシブストがそれぞれ残る状態が理想です。


