フランスの代表料理

Croissant au beurre(クロワッサン・オ・ブール)

発酵生地に折り込み用バターを重ね、三つ折りを3回行うオールバターのクロワッサン。24〜26℃で最終発酵させ、濃いきつね色で層の立った状態まで焼く。

フランスの代表料理
共有
Croissant au beurre(クロワッサン・オ・ブール):かごに並べた一品
準備時間 90分
加熱時間 20分
合計時間 415分
出来上がり量 クロワッサン12個
料理の特徴

Croissant au beurre:バターを折り込むフランス式クロワッサン

Croissant au beurre は、軽く甘みをつけた発酵生地と、高脂肪の折り込み用バターを層にして作るフランスのヴィエノワズリーです。酵母で膨らませるためパイ生地とは異なり、バターを生地全体に練り込むブリオッシュとも構造が違います。焼成中に生地とバターの層が持ち上がり、軽い内層とパリッとした外皮を作ります。

最重要点は温度です。生地は4℃で冷やし、折り込み用バターは冷たいまま、割れずに曲がる程度の柔軟さにします。バターが硬すぎると層の中で砕け、軟らかすぎると生地へ練り込まれてしまいます。三つ折りを3回行い、その都度冷蔵することで、過度に押しつぶさず均一な層を作ります。

最終成形では三角形の大きさをそろえます。成形後は24〜26℃で発酵させ、ふくらみが明確になり、天板を軽く揺らすと生地がふるえる状態が目安です。200℃で最初の立ち上がりを作り、180℃に下げて中心まで焼きます。焼き上がり後20分は網で冷まします。

成功のポイント

成功のポイント

  • バターを包む。 冷えた生地をバターを包める大きさまで伸ばし、バターを斜めに置いて四方から完全に包む。
  • 最終発酵させる。 明確にふくらみ、層が見え、天板を軽く動かすと生地がやさしく揺れる状態が目安。
  • 2段階の温度で焼く。 濃いきつね色で外側がパリッとし、持ったときに軽く、層の間に生の生地が見えない状態にする。
材料

材料

デトランプ

  • パン用小麦粉500g、たんぱく質約11.5〜12.5%
  • 全乳250ml、冷たいもの
  • インスタントドライイースト10g
  • グラニュー糖50g
  • 細粒塩10g
  • 無塩バター40g、やわらかくするが冷たさは保つ — 生地に練り込むバターで、折り込み用とは別。

折り込み用

  • 無塩高脂肪バター250g、乳脂肪分82%以上、冷たくしなやかな状態 — 20×20cmの均一な正方形にする。通常の少量の流出を考慮し、焼き上がりに約225g残る前提で栄養計算している。

卵液

  • 大きな卵1個、溶く。殻を除いて約50g — クロワッサンに付着する量は約20gと見込む。
  • 全乳15ml — 卵と混ぜ、薄い卵液にする。
作り方

作り方

作り方

  1. デトランプをこねる。小麦粉、牛乳、イースト、砂糖、塩、バター40gを混ぜ、なめらかで適度な弾力が出るまで12分こねる。生地は冷たく、なめらかで弾力があるが、パン生地のように強くこね上げすぎない。乳製品は冷たく保ち、清潔な器具を使う。

  2. 生地を冷やす。生地を30×30cmの正方形に平たくし、包んで60分冷蔵する。温度は4℃。全体がしっかり冷え、硬さはあっても伸ばせる状態にする。

  3. バターシートを作る。折り込み用バター250gをオーブンシートではさみ、20×20cmの厚さが均一な正方形に整える。10分を目安にし、割れずに曲がり、表面が油っぽくない状態にする。べたつく場合は再び冷やす。

  4. バターを包む。冷えた生地をバターを包める大きさまで伸ばし、バターを斜めに置いて四方から完全に包む。10分を目安にし、バターが露出せず、包みの厚さが均一になるようにする。

  5. 1回目の三つ折りをする。約60×25cmまで伸ばし、三つ折りにする。8分を目安にし、端をきれいにそろえ、バターの層を切らさない。折る前に余分な打ち粉を払う。

  6. 1回目の後に冷やす。折った生地を30分、4℃で冷蔵する。生地が締まり、縮み戻らずに伸ばせる状態にする。

  7. 2回目の三つ折りをする。生地を90度回し、再び約60×25cmに伸ばして三つ折りにする。8分を目安にし、バターがにじまず均一に伸びることを確認する。軟らかくなったらすぐ冷やす。

  8. 2回目の後に冷やす。30分、4℃で冷蔵する。生地は冷たく、しなやかさを保つ。

  9. 3回目の三つ折りをする。もう一度伸ばして3回目の三つ折りを行う。8分を目安にし、角がそろい、バターの割れが見えない状態にする。冷えすぎてバターがもろい場合は無理に伸ばさない。

  10. 成形前に冷やす。45分、4℃で冷蔵する。生地が締まり、十分に休んでいる状態にする。

  11. 伸ばして切り、成形する。生地を約60×32cm、厚さ約3.5mmに伸ばす。端を整え、底辺約10cm、長さ約25cmの三角形12枚に切り、底辺から先端へ巻いて先端を下に置く。25分を目安にし、サイズをそろえ、層の縁をつぶさない。バターが軟らかくなったら冷蔵庫へ戻す。

  12. 最終発酵させる。風の当たらない24〜26℃で120分発酵させる。明確にふくらみ、層が見え、天板を軽く動かすと生地がやさしく揺れる状態が目安。26℃を超える環境で発酵させない。

  13. 卵液を塗る。卵と牛乳15mlを混ぜ、発酵後の表面へごく薄く塗る。切り口の層へ流れ込ませない。5分を目安にし、表面に薄く均一につき、根元にたまらない状態にする。生卵を扱ったら衛生に注意し、すぐ焼く。

  14. 2段階の温度で焼く。十分に予熱した200℃のオーブンで8分焼き、180℃に下げてさらに12分、合計20分焼く。濃いきつね色で外側がパリッとし、持ったときに軽く、層の間に生の生地が見えない状態にする。小麦粉と卵液は完全に加熱する。

  15. 網で冷ます。焼き上がったクロワッサンを冷却網で20分冷ます。外皮のパリッとした状態を保ち、内部に蒸気がこもらないようにする。温かいうちに密閉しない。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供・保存・作り置き

20分の冷却後、内層が落ち着き外側がまだパリッとしているうちに提供する。

提供・保存・作り置き

3回目の折り込み後の生地は4℃で一晩休ませることもできる。その場合は追加の冷蔵時間を計画に含める。

提供・保存・作り置き

完全に冷めたクロワッサンは密閉して室温で約1日保存でき、冷凍も可能。解凍後は170℃で5〜7分温め直す。

提供・保存・作り置き

バターが割れる場合は冷えすぎ、にじむ場合は温かすぎる。無理に作業を続けず温度を整える。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量クロワッサン1個
  • エネルギー345kcal
  • 炭水化物37.4g
  • たんぱく質5.7g
  • 脂質19.3g
  • 食物繊維1.3g
  • ナトリウム345mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦/グルテン、乳、卵。

牛乳、生地、卵液は使用するまで冷たく保つ。

生の小麦粉や濡れた卵液が残らないよう完全に焼く。

生の折り込み生地は食べない。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 濃いきつね色で、外側にパリッとした層があり、内側は軽いオールバターのクロワッサン。
  • 決め手: 3回の折り込みを通して、生地とバターを同程度の冷たさとしなやかさに保つこと。