Gâteau breton — ロリアン地方の厚焼き有塩バターケーキ
Gâteau breton はブルターニュ、特にモルビアン県ロリアン周辺と結び付けられる、厚みのあるバター菓子です。ふんわり膨らむスポンジではなく、厚いショート生地に近い構造で、小麦粉、砂糖、卵黄、たっぷりの demi-sel(有塩)バターをまとめて丸型に押し込み、縁が濃い金色になり中心までしっかり固まるまで焼きます。仕上げに卵黄を塗り、フォークで交差する筋を付けるのが外観の特徴です。
小型でビスケットに近い palet breton や、発酵生地を折り込み砂糖をキャラメリゼさせる kouign-amann とは別の菓子です。この配合では、まずバターを小麦粉と砂糖になじませ、卵黄を加えた後は粉気が消えて均一になるところで混ぜるのを止めます。過度にこねないことが、パンのような弾力を避け、細かくほろりとした食感を保つ要点です。
焼き上がり直後はバターが柔らかいため、生地は壊れやすく、最終的な食感よりも油脂が強く感じられます。型のまま90分かけて完全に冷ますとバターが固まり、きれいに外して切り分けられるようになります。直径24cm、深さ約4cmの型を使うことで、薄いビスケット状にならず、この菓子らしい厚みを保てます。


