フランスの代表料理

カナール・ア・ロランジュ

丸鴨を皮が香ばしくなるまでローストし、もも肉の中心を74℃まで安全に加熱したうえで、カラメル、赤ワインビネガー、オレンジ、ストック、肉汁から作る甘酸っぱいソースを添えます。甘いグレーズだけにせず、酸味と軽い苦味を残すのが要点です。

フランスの代表料理
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カナール・ア・ロランジュ:大皿に盛り付けた一品
準備時間 35分
加熱時間 115分
合計時間 670分
出来上がり量 丸鴨1羽とソース、主菜6人分
紹介とポイント

カナール・ア・ロランジュ|丸鴨と甘酸っぱいオレンジソース

カナール・ア・ロランジュは、鴨の脂の豊かさをオレンジの香りと酸味で引き締めるフランス料理です。この配合では丸鴨を使い、皮の香ばしさと肉のジューシーさを残しながら、オレンジを甘いソースだけにせず、カラメルとビネガー、ストック、ローストの肉汁で奥行きを作ります。

最初の重要点は皮を乾かすことです。塩とこしょうをした鴨を冷蔵庫で8時間、覆わずに置くことで表面の水分を減らします。220℃で焼き始め、出てきた脂を安全に取り除いてから180℃へ下げます。焼き色や肉汁の色では安全性を判断せず、骨を避けたもも肉の最も厚い部分で74℃を確認します。

鴨を20分休ませる間にソースを仕上げます。砂糖は約170℃で濃い琥珀色まで加熱し、赤ワインビネガーでのばして酸味を作ります。オレンジ果汁と皮、ストック、脂を除いた肉汁を加えて約3分の1煮詰め、少量のコーンスターチで軽くとろみを付けます。最後に冷たいバターを加えると、甘すぎない艶のあるソースになります。

成功のポイント

成功のポイント

  • 下味を付けた鴨は、冷蔵庫で8時間しっかり表面を乾かす。
  • ロースト中に出た脂は焦げる前に安全に取り除く。
  • もも肉の中心74℃を温度計で確認し、切り分ける前に休ませる。
  • ソースはジャム状にせず、酸味を残して鴨の脂を受け止める。
材料

材料

  • 2200g 丸鴨、オーブン調理用。首と内臓を除き、十分に冷やしたもの。
  • 10g 細塩。
  • 2g 黒こしょう、挽きたて。

オレンジソース

  • 600g オレンジ、中サイズ約3個。洗い、1個分の皮を薄く取り、果汁をこす。
  • 80g グラニュー糖。
  • 60ml 赤ワインビネガー。
  • 400ml 無塩の鶏ストック、温める。
  • 30g 無塩バター、冷たいまま角切り。
  • 10g コーンスターチ。
  • 20ml 冷水。
作り方

作り方

鴨を乾かしてローストする

  1. 冷蔵庫で皮を乾かす。鴨の水分をよく拭き、内外に塩とこしょうを振る。胸を上にして網に置き、4℃以下の冷蔵庫で覆わず480分置く。皮が濡れず、やや粘りを感じる乾いた状態にする。生の鴨から他の食品へ液が落ちないようにする。

  2. 焼く前に整える。冷蔵庫から出し、肉まで刺さないよう、ももの周囲の脂の多い皮だけに穴を開ける。20分置き、表面が乾いたまま、腹腔に液がたまっていないことを確認する。

  3. 高温で焼き始める。胸を上にして220℃のオーブンで20分焼く。皮が色付き始め、天板に脂がたまったら、やけどに注意して脂を取り除く。

  4. 安全な中心温度まで焼く。180℃に下げて約70分焼き、骨に触れないももの最厚部で74℃を確認する。皮は濃いきつね色になる。色や透明な肉汁だけでは安全性を判断しない。

  5. 休ませる。清潔なボードに移し、軽く覆って20分休ませる。切ったときに肉汁が流れ出にくくなるまで落ち着かせる。

ソースを作って盛り付ける

  1. ガストリックを作る。鴨を休ませている間に、清潔な厚手鍋で砂糖を約170℃の濃い琥珀色まで加熱する。火から少し外し、赤ワインビネガーを細く加える。蒸気と飛沫が強いため顔と手を離す。

  2. オレンジとストックで煮詰める。オレンジ果汁、皮、温かいストック、脂を除いたロースト肉汁を加え、12分ほど中火で煮て約3分の1減らす。甘いシロップではなく、スプーンに薄く絡む酸味のある味にする。

  3. 軽くとろみを付ける。コーンスターチを20mlの冷水で溶き、煮立っているソースに加える。5分ほど加熱し、皮を取り除いて火を弱め、冷たいバターを混ぜ込む。粉っぽさがなく、艶のある軽いとろみにする。

  4. 切り分ける。清潔なボードで鴨を切り分け、ソースを皮全体にかけず、肉の周囲に添える。肉はしっとりし、皮の一部はパリッとした状態を保つ。

盛り付けと保存

実用情報

盛り付けと保存

切り分けた鴨とソースをすぐに温かく提供します。材料のオレンジに残った果肉があれば、房取りして添えても構いません。残りは2時間以内に4℃以下へ冷蔵し、3〜4日以内に使います。再加熱は少量のソースとともに行い、肉の中心を74℃まで上げます。皮を戻したい場合は、ソースとは別に高温のオーブンで短時間加熱します。

作り置きと代用

カラメルとビネガーのベースは当日の早い時間に作れます。鴨を休ませている間にオレンジ果汁、ストック、肉汁を加えて仕上げます。赤ワインビネガーは同量の白ワインビネガーに替えられますが、色は淡く、酸味はやや鋭くなります。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • ソースが甘すぎる酸味が不足しているか煮詰めすぎています。仕上げのバターを加える前に、材料内のビネガーで調整する。
  • 肉は安全温度なのに皮が淡い乾燥不足が主因。色を付けるためだけに安全温度到達後の加熱を長くしない。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量切り分けた加熱済み鴨約180gとソース80g
  • エネルギー740kcal
  • 炭水化物20g
  • たんぱく質36g
  • 脂質56g
  • 食物繊維0.2g
  • ナトリウム780mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 乳(バター)。 食品衛生: 生の鴨は4℃以下で保ち、交差汚染を避ける。丸鴨は骨を避けたもも肉の最厚部で74℃に達するまで加熱する。加熱後は2時間以内に冷蔵し、3〜4日以内に使い、残り物は74℃まで再加熱する。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 香ばしい皮の丸鴨に、甘味、酸味、軽い苦味が釣り合ったオレンジソース。
  • 決め手: 皮を十分乾かし、温度計で安全温度を確認してから、休ませる間にソースを仕上げる。