フランスの代表料理

Brochet au beurre blanc

Y字状の小骨を丁寧に確認したカワカマスを穏やかに火入れし、エシャロット、白ワイン、白ワインビネガーを煮詰めて冷たいバターを乳化させるブールブランを添えます。魚の中心温度63℃と、ソースを沸騰させない温度管理が要点です。

フランスの代表料理
共有
Brochet au beurre blanc:皿に盛り付けた一品
加熱時間 35分(準備時間30分の後に加熱)
待ち時間 0分(加熱時間35分とは別)
1人分のエネルギー 607kcal(合計経過時間65分)
出来上がり量 カワカマスとブールブラン4皿分
概要

Brochet au beurre blanc|カワカマスのナント風ブールブラン

Brochet au beurre blanc は、ロワール流域の川魚であるカワカマスと、ナント周辺に強く結びつくバターソースを組み合わせた料理です。カワカマスは脂肪の少ない魚なので、激しく沸騰させると締まりすぎて乾きやすくなります。また、フィレにしてもY字状の小骨が残ることがあります。骨抜きで丁寧に取り除きますが、「完全な骨なし」とはせず、細い骨が残る可能性を食べ手へ伝えます。

魚はワインと香味野菜を使う軽い煮汁で穏やかに加熱し、最も厚い部分が63℃に達したら安全上の基準を満たします。身が不透明になり、しっとりした薄片にほぐれることは品質の目安です。ブールブランは別鍋で、エシャロット、辛口白ワイン、白ワインビネガーを少量まで煮詰め、冷たいバターを少しずつ泡立て器で加えて乳化させます。

ソースは温度管理が決め手です。バターは煮詰めた酸味のある液体へ溶け込みますが、沸騰させません。完成したソースはおよそ50〜60℃を保ち、白く不透明でつやがあり、スプーンの背を薄く覆う程度が目標です。何時間も前に作ったり、長時間保温したりするソースではありません。魚が仕上がったらすぐ合わせ、直ちに提供します。

成功のポイント

成功のポイント

  • 冷たい状態の各切り身を指と骨抜きで確認し、触れるY字骨を取り除く。
  • 煮汁を強く沸騰させず、脂肪の少ない身を締めすぎない。
  • ワインとビネガーの液を少量まで煮詰め、冷たいバターを沸騰させずに乳化する。
材料

材料

カワカマス

  • 720g カワカマスのフィレ、皮なし、触れて分かるY字骨を可能な範囲で除く
  • 200ml 辛口白ワイン、魚の煮汁用
  • 300ml
  • 80g にんじん、薄切り
  • 80g 玉ねぎ、薄切り
  • 4g タイムとローリエ、束ねる
  • 3g 細塩

ブールブラン

  • 100ml 辛口白ワイン
  • 40ml 白ワインビネガー
  • 60g エシャロット、ごく細かく刻む
  • 200g 無塩バター、よく冷やし2cm角に切る
  • 2g 細塩
作り方

作り方

  1. 小骨を確認する。各切り身を指先と骨抜きで丁寧に調べ、触れて分かるY字骨を取り除く。煮汁を準備する間も魚は4℃以下で冷やしておく。約10分かけて確認し、表面から触れる硬い骨がない状態を目指すが、細い骨が残る可能性はある。

  2. 穏やかにポシェする。200mlの白ワイン、水、にんじん、玉ねぎ、香草、3gの塩を82℃程度の穏やかな煮立ちまで温め、カワカマスを入れて激しく沸騰させず約12分加熱する。身が不透明になり、軽く押すとしっとりほぐれ、最も厚い部分が63℃に達したら火を止める。魚の安全基準は最厚部63℃とする。

ブールブラン

  1. エシャロットの煮詰め液を作る。100mlの白ワイン、白ワインビネガー、エシャロットを約8分沸かし、液体が約25mlまで減るように煮詰める。柔らかくなったエシャロットの周囲に、浅いシロップ状の酸味のある液体が残る状態が目安。

  2. バターを乳化させる。鍋を直火から外し、冷たいバターを数個ずつ泡立て器で混ぜ込む。必要なときだけごく弱火へ戻し、ソースを50〜60℃に保ちながら残り2gの塩を加える。約10分で、白く不透明でつやがあり、スプーンの背を薄く覆い、溶けた脂肪が分離していない状態にする。約65℃を超えたり沸騰したりさせない。

  3. ソースをかけてすぐ提供する。カワカマスの汁気を短く切り、ブールブランをかけて約5分以内に盛り付ける。提供時のソースは約55℃を目安にし、魚は温かくしっとり、ソースは油状に分離せず光沢を保つ。長時間保温せず、短い保温でも55℃前後にとどめて速やかに提供する。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

仕上げのソース作りに入る前に皿を温めておくと、盛り付けた瞬間にブールブランが冷えにくくなります。魚をソースの深いプールへ沈めるのではなく、上から適量をかけます。

実用ガイド

カワカマスは当日の早い時間に切り分け、小骨を確認して4℃以下で冷蔵しておけます。酸味のあるエシャロットの煮詰め液も少し前までなら用意できますが、バターを加える乳化工程は提供直前に行います。

実用ガイド

加熱済みの魚はすぐ冷蔵すれば後で利用できますが、ブールブランは再加熱で乳化が崩れやすく、元の状態には戻りにくいソースです。残りは魚とソースを冷蔵し、繰り返し温めることは避けます。

実用ガイド

別の身の締まった白身魚でも同じブールブラン技法は使えますが、その場合は Brochet au beurre blanc ではなくなります。加熱時間も新しい魚の厚さに合わせて調整します。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • ブールブランが油っぽく分離する。温度が上がりすぎたか、バターを一度に加えすぎている。直火から外して絶えず混ぜ、完全に分離してから直すより、最初から低温で乳化を守る。
  • カワカマスが乾く。煮汁が激しく沸騰したか、加熱後に長く置きすぎている。穏やかな温度を保ち、最厚部が63℃に達したところで止める。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量4皿分のうち1皿
  • エネルギー607kcal
  • 炭水化物8g
  • たんぱく質36g
  • 脂質42g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム608mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 魚

アレルゲン: 乳

アレルゲン: 白ワイン由来の亜硫酸塩

食品衛生: 生のカワカマスは4℃以下で保ち、加熱せず食べる食品との交差接触を避ける。

食品衛生: 魚は最も厚い部分を63℃まで加熱する。

食品衛生: 加熱した魚は速やかに冷蔵し、ブールブランを常温保存可能なソースとして扱わない。

よくある質問

よくある質問

なぜブールブランが分離したのですか?

温度が高すぎる、またはバターを速く加えすぎると、脂肪が見える状態になります。加える間はほとんど直火から外し、必要なときだけごく弱火へ戻します。

カワカマスを完全な骨なしにできますか?

保証はできません。Y字状の小骨は実際に残り得ます。触れて分かる骨は丁寧に除きつつ、細い骨が残る可能性を食べ手へ伝えます。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: しっとりしたカワカマスに、酸味のあるエシャロットのブールブランがつやよく薄く絡む。
  • 決め手: 魚もバター乳化も穏やかな温度で扱い、ブールブランを作ったらすぐに提供する。