フランスの代表料理

Cabri en sauce

赤ワインとライムで冷蔵マリネした骨付きヤギ肩肉を焼き付け、マルティニークを意識した香味野菜と香辛料で長く煮込むフランス領アンティル風のラグーです。生肉に触れたマリネ液は必ず鍋で十分に沸騰させます。

フランスの代表料理
共有
Cabri en sauce:器に盛り付けた一品
加熱時間 125分(準備時間35分の後に加熱)
待ち時間 360分(加熱時間125分とは別)
1人分のエネルギー 272kcal(合計経過時間520分)
出来上がり量 主菜6人分
概要

Martinique風 Cabri en sauce|ヤギ肉のクレオール煮込み

この Cabri en sauce は、レユニオンのmassaléとは異なる、フランス領アンティルのヤギ肉ラグーとして組み立てています。マルティニーク風の香味を意識し、骨付きのヤギ肩肉を赤ワイン、ライム、玉ねぎ、にんにく、しょうが、唐辛子、オールスパイス、クローブでマリネし、焼き色を付けてから、そのマリネ液を煮込み液へ変えます。仕上がりはスパイスパウダー主体のカレーではなく、香りが重なり、軽くとろみのついた煮汁です。

6時間のマリネ液は味付けであると同時に、後で煮込み液として使います。生のヤギ肉に触れた時点から4℃以下を保ちます。焼き付ける前に肉の汁気を切り、表面をしっかり拭くことで、鍋の中で蒸すのではなく焼き色を付けます。この段階のマリネ液はまだ生肉由来の液体なので、冷蔵したまま保管し、鍋へ戻したら必ず完全に沸騰させ、未加熱の仕上げソースとして使いません。

ヤギ肩肉は、短時間の中心温度だけではなく、時間と湿った熱で柔らかくなります。煮汁を作った後は、ふたをして約95分穏やかに煮込み、フォークが容易に入り、骨の近くの肉が弾力を残さずほぐれる状態を目指します。塊肉としての最低安全温度はこれより低いですが、この料理では結合組織を柔らかくするため十分に高い温度まで長く加熱します。最後に短くふたを外して煮詰め、ソースが肉へ軽く絡む濃さにします。

成功のポイント

成功のポイント

  • 6時間のマリネ中は終始4℃以下を保つ。
  • 焼く前に肉の汁気を切って表面を乾かし、鍋の温度を落とさないよう少量ずつ焼く。
  • 生肉に触れたマリネ液は、煮込みの中で完全に沸騰させてから加熱済みの液体として扱う。
材料

材料

ヤギ肉とソース

  • 1200g 骨付きヤギ肩肉、4〜5cmの煮込み用に切る
  • 250ml 辛口赤ワイン
  • 40ml ライム果汁
  • 200g 玉ねぎ、薄切り
  • 20g にんにく、つぶす
  • 15g 生しょうが、すりおろす
  • 5g 生のマイルドな唐辛子、細かく刻む
  • 2g オールスパイスの実、つぶす
  • 1g クローブ、ホール
  • 5g タイムとパセリの茎、束ねる
  • 30ml 無味の油
  • 600ml
  • 12g 細塩
  • 2g 黒こしょう、挽きたて
  • 15g イタリアンパセリ、刻む、仕上げ用
作り方

作り方

マリネと焼き付け

  1. 冷蔵でマリネする。ヤギ肉に赤ワイン、ライム果汁、玉ねぎの半量、にんにく、しょうが、唐辛子、オールスパイス、クローブ、黒こしょう、塩の半量を合わせ、覆って4℃以下で360分冷蔵する。肉全体に香味液が均一に触れ、芯まで冷たい状態を保つ。

  2. 肉の汁気を切って乾かす。ヤギ肉をマリネ液から取り出し、よく汁気を切ってキッチンペーパーで表面を拭く。マリネ液は煮込み用に残し、使用時まで4℃以下で冷蔵する。約10分で、肉表面が濡れていても滴らず、焼いたときに蒸気ばかり出ない状態にする。

  3. 少量ずつ焼き色を付ける。厚手のふた付き鍋で油を熱し、ヤギ肉を数回に分けて約15分焼き、一度取り出す。複数の面に褐色の焼き目が付き、鍋底には黒焦げではない濃い褐色のうま味が残る状態にする。

ソースを作って煮込む

  1. マリネ液を十分に沸騰させる。火を弱め、残りの玉ねぎを5分ほど柔らかくする。ヤギ肉を戻し、取っておいたマリネ液を注いで100℃の完全な沸騰に到達させてから、水、香草の束、残りの塩を加える。工程全体で約10分。生肉に触れたマリネ液が完全に沸騰し、鍋底のうま味が液体へ溶けていることを確認する。

  2. 柔らかくなるまで煮込む。ふたをして95℃程度の穏やかな煮立ちで約95分煮る。最も厚い肉へフォークがほとんど抵抗なく入り、骨の近くから肉が硬さなく離れ、煮汁が軽くとろみのある香味豊かなソースになればよい。この長い煮込みでは塊のヤギ肉の最低安全温度63℃を十分に超える。

  3. 煮詰めて仕上げる。ふたを外し、ソースが肉へ軽く絡むまで約5分煮詰める。香草の束を除き、刻んだパセリを混ぜる。薄いスープのように流れず、肉を薄く覆う濃さで止める。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

熱いうちに白いご飯、ヤム、サツマイモなど淡い味のデンプン質と合わせられます。これらの付け合わせは任意で、記載した栄養値には含まれません。

実用ガイド

6時間のマリネを含めれば同日調理もできますが、煮込みは前日に作ることもできます。深い熱い鍋を室温へ長く置かず、浅い容器へ分けて速やかに冷まし、冷蔵します。

実用ガイド

加熱後のCabri en sauceは4℃以下で3〜4日冷蔵できます。残りを温めるときは全体を74℃まで再加熱し、冷蔵でソースが締まりすぎた場合だけ少量の水でのばします。

実用ガイド

骨なし肩肉を使う場合は、食べられる肉重量が同程度になるようにします。骨付きより早く柔らかくなることがあり、骨由来のゼラチンや風味も少ないため、早めに食感を確認します。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • ヤギ肉が硬いまま。結合組織が柔らかくなる前に煮込みを終えている。穏やかな加熱を続け、15分ごとにフォークで再確認する。
  • ソースが苦い。焼き付け時の鍋底や香味野菜を焦がしている可能性がある。少量ずつ温度を管理して焼き、真っ黒に焦げた部分はソースへこそげ入れない。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量6人分のうち1人分
  • エネルギー272kcal
  • 炭水化物7g
  • たんぱく質33g
  • 脂質8g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム922mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 赤ワイン由来の亜硫酸塩

食品衛生: 生のヤギ肉とマリネ液は4℃以下で保つ。

食品衛生: 生肉に触れたマリネ液を未加熱のソースとして使わず、煮込みの中で完全に沸騰させる。

食品衛生: 塊のヤギ肉は休ませ時間を伴う63℃が最低安全基準だが、この煮込みでは柔らかくするためそれを大きく超えて加熱する。

食品衛生: 残りは74℃まで再加熱する。

よくある質問

よくある質問

指定時間煮てもヤギ肉が硬いのはなぜですか?

肉の年齢、切り方、結合組織の量には差があります。強く沸騰させず、フォークがほとんど抵抗なく入るまで15分ずつ延長します。

マリネ液を冷たいソースとして出せますか?

できません。生のヤギ肉に触れた時点で生肉由来の液体として扱い、十分に加熱する必要があります。このレシピでは煮込みへ入れて完全に沸騰させます。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 骨付きヤギ肉がフォークで柔らかくほぐれ、赤ワイン、ライム、温かなスパイスの濃いアンティル風ソースが薄く絡む。
  • 決め手: 冷蔵でマリネし、水分を拭いた肉をしっかり焼き付け、生のマリネ液を沸騰させてから長く穏やかに煮込む。