ペルーの代表料理

チクラヨ風セビーチェ・北部海岸の組み合わせ

北部沿岸を意識した白身魚のセビーチェ。カモテとユカを蒸し、十分加熱済みのzarandaja豆を添えて4人分に分ける。

ペルーの代表料理
共有
白身魚にユカ、カモテ、zarandajaを添えて
白身魚にユカ、カモテ、zarandajaを添えて
出来上がり量 4人分
下準備 25分
加熱 30分
待ち時間 3分
合計 58分
概要

白身魚にユカ、カモテ、zarandajaを添えて

ペルー北部海岸のセビーチェには、魚だけでなく根菜や豆を付け合わせる例があります。チクラヨの地域性を手掛かりにしていますが、街全体に共通する唯一の「古典的配合」と断定するものではありません。

魚の味はライム、アヒ・リモ、赤玉ねぎ、パクチーで整えます。カモテの甘さ、ユカのほくほくした食感、ゆでたzarandaja豆がそれぞれ異なります。zarandajaは Lablab purpureus で、パリャルと呼ばれるライマメではありません。

根菜を中心まで柔らかく蒸し、豆はすでに加熱済みのものを使います。生魚の下準備は最後に行い、冷たいライムのあえ汁をまとわせたらすぐに盛り付けます。付け合わせを汁の中に長く置かないことも大切です。

材料

材料

セビーチェ用

  • 700 g 身が締まった白身の海水魚の切り身(皮と骨なし、生食向け)
  • 230 ml 生ライム果汁(搾ってこしたもの)
  • 190 g 赤玉ねぎ(羽根状の薄切り)
  • 14 g アヒ・リモ(ペルーの唐辛子、種を除いて細かく刻む)
  • 10 g パクチーの葉(刻む)
  • 5 g 細かい塩

加熱する付け合わせと盛り付け用

  • 300 g カモテ(ペルーのサツマイモ、皮をむいて厚めの輪切り)
  • 450 g ユカ(キャッサバ、皮をむいて大きめに切る)
  • 320 g 加熱済みzarandaja豆(Lablab purpureus、水気を切って冷ましたもの)
  • 1000 ml 野菜を蒸すための水
作り方

作り方

作り方

  1. 付け合わせを先に蒸す。深鍋の蒸しかごより下へ水1000 mlを注ぐ。カモテ300 g、ユカ450 gを重ならないよう並べ、ふたをして湯を静かに沸かしながら約30分蒸す。ユカは最も厚い部分まで硬い芯がなくなることを確かめる。根菜の中心まで柔らかく、崩れていない。ふたを開ける際は蒸気によるやけどに注意する。

  2. 蒸し野菜を清潔な皿へ移す。清潔なトングで蒸し上がった具を別の皿に取り出し、約3分、表面から見える湯気を逃がす。具が崩れず輪郭を保ち、表面が水っぽくない状態が目安。生魚をあえるボウルには置かない。

  3. zarandaja豆を水切りする。十分加熱済みのzarandaja320 gは、塩水包装の場合のみすすいでからよく水を切り、清潔な皿に分ける。豆の粒は柔らかく、保存液が滴らない状態。生の豆は使わない。

  4. 魚を切って冷蔵する。4 °C以下で保存した、生食向けの処理と仕入れが確認できる皮・骨なしの白身の海水魚の切り身700 gを取り出す。骨を確認して清潔な包丁で約2 cm角に切り、ふた付きボウルへ入れて直ちに4 °C以下の冷蔵庫へ戻す。約5分の作業とする。大きさがそろい、小骨がなく、魚が十分冷たい状態。生魚用の器具を分け、汚染を広げない。

  5. ライムのあえ汁を作る。冷やした酸に強い別のボウルで、搾ってこしたライム果汁230 ml、細かく刻んだアヒ・リモ14 g、細かい塩5 gを約2分混ぜる。底に塩の粒が見えなくなり、唐辛子が均等に広がって香りが立つ状態。汁は冷たいまま保つ。ライムは調味であり加熱殺菌ではない。

  6. 魚と香味野菜を軽くあえる。冷えた魚を盛り付け用ボウルに入れ、あえ汁を全量かけて赤玉ねぎの薄切り190 gと刻んだパクチー10 gを加える。約2分で1~2回そっと返し、魚をつぶさず全体へ汁をまとわせる。魚の形が残り、玉ねぎはシャキッとしている。清潔な台で手早く作業する。

  7. 冷蔵庫で3分なじませる。あえた魚を4 °C以下で3分冷やす。表面はわずかに締まるが、中心は生のままで、角切りが崩れていない状態。漬け時間を延ばしても生食用の仕入れや温度管理の代わりにはならず、ライムは寄生虫や有害微生物を確実に除去しない。

  8. 冷たい皿へ分けてすぐ供する。魚とあえ汁を4枚の冷たい皿に均等に分け、カモテ、ユカ、zarandajaを別に添え、ライムの汁に長く浸けない。野菜は形を保っている。盛り付けは約2分で終え、魚を室温の大皿に長く出しっぱなしにしない。魚は冷たく付け合わせの形が保たれている状態。

実用情報

実用情報

おいしく仕上げるためのポイント

付け合わせの加熱を終えてから、生魚を清潔な器具で切る。 ライムの酸は調味であり、生魚を加熱殺菌する工程ではない。 食感を残す付け合わせは、魚の汁と別に盛る。

盛り付け・作り置き・材料の変更

4人分の主菜として、加熱済みの付け合わせをそれぞれ別に盛り、魚は食べる直前に果汁であえてください。生魚を室温のビュッフェに長時間置かないでください。zarandajaは Lablab purpureus の加熱済み豆で、ライマメのパリャルとは異なります。塩水漬けならすすいで水気を切ります。 加熱済みの付け合わせは先に作り、ふた付き容器で4 °C以下に冷やしておけます。魚のカットと味付けは食卓に出す直前に行い、生魚をあえた完成品を翌日の食事用に取り置かないでください。盛り付け後はすぐに食べます。 アヒ・リモ以外の唐辛子では香りと辛さが変わります。魚の種類を変える場合も、生食用途として供給され、適切な冷蔵・必要な事前冷凍管理が確認できるものに限ります。魚を完全に加熱する方が高リスクの人には安全ですが、その場合はこの生魚のセビーチェとは異なる料理になります。

うまくいかないとき

魚の身が崩れる: 温度が上がった、強く混ぜた、または果汁に長く触れた可能性があります。冷たい魚を大きさをそろえて切り、優しく1~2回返し、すぐ食べます。 あえ汁に苦味がある: ライムの皮を強く絞ったか、唐辛子が偏っています。果汁は軽く搾ってこし、量った唐辛子を均等に混ぜます。 ユカが硬い: 蒸し方が足りないか大きさが不均一です。中心へ包丁が抵抗なく通るまで蒸し、硬い中心繊維を除きます。

よくある質問

ライム果汁で魚は加熱されたことになりますか。 いいえ。果汁は表面の食感を変えますが、魚は生のままです。 ほかの魚へ替えられますか。 生食向けの仕入れと適切な冷蔵・事前冷凍管理が確認できる魚に限ります。種類により風味と食感が変わります。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分4等分のうち1人分(付け合わせを含む)
  • エネルギー526 kcal
  • 炭水化物83 g
  • たんぱく質43 g
  • 脂質3 g
  • 食物繊維11 g
  • ナトリウム665 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン:魚。購入した加工食品は表示と交差接触を確認してください。ライムにあえても魚は生で、酸は寄生虫や病原微生物を確実に除去しません。信用できる販売店で生食向けとして扱われ、冷蔵と適切な事前冷凍の管理が確認できる魚を使います。事前冷凍でもすべての細菌性の危険をなくすことはできません。魚は4 °C以下に保ち、生魚用と加熱済みの付け合わせ用の器具を分けて、直ちに提供してください。妊娠中の人、幼児、高齢者、免疫機能が低下している人は生の魚介類を避けてください。魚を中心63 °Cまで加熱する方が安全ですが、料理の性質は変わります。 ユカは皮を除き、中心まで十分に蒸して硬い中心繊維を除いてください。

仕上がり

仕上がり

冷たい生魚のライムあえと、別添えにした付け合わせを味わえます。 生食用原料の温度管理と盛り付け直前の軽いあえ方が決め手です。