フランス料理のレシピ

Tarte tropézienne(タルト・トロペジェンヌ)

22 cmのブリオッシュをパールシュガーで焼き、完全に冷ましてから、オレンジフラワーウォーターを香らせた冷たいクリームをたっぷり挟むサン=トロペ風の家庭向けレシピです。

フランス料理のレシピ
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Tarte tropézienne(タルト・トロペジェンヌ):切り口が見える一品
準備時間 60分
加熱時間 35分
合計時間 350分
出来上がり量 直径22 cmのクリーム入りブリオッシュケーキ1台
はじめに

Tarte tropézienne — パールシュガーのブリオッシュにオレンジフラワー香るクリームを挟む菓子

タルト・トロペジェンヌの土台は、名前に「タルト」とあっても発酵させたリッチなブリオッシュです。卵、バター、牛乳を入れた生地を一次発酵させ、22 cmの丸形に整えて再び発酵させ、表面にパールシュガーをのせて焼きます。クリームを挟んでもつぶれないだけのグルテン形成が必要です。

サン=トロペで販売されるオリジナルのクリーム配合は非公開です。そのため、ここでは同一配合を名乗らず、オレンジフラワーウォーターを加えたカスタードにバターを合わせ、泡立てた生クリームで軽くした家庭向けの構成にします。やわらかなブリオッシュと冷たいクリームという料理の核を保ちます。

温度管理は食感と食品衛生の両方に直結します。カスタードは71 °Cまで加熱し、浅い容器で4 °C以下まで急冷します。仕上げ時は、冷えたカスタードと残りのバター50 gを別々に18〜20 °Cへそろえてから混ぜます。組み立てたケーキは4 °C以下で60分冷やしてから切ります。

成功のポイント

成功のポイント

  • バターを完全に入れる前に、生地を薄い膜まで伸ばせる程度にこねる。
  • カスタードは71 °Cまで加熱し、浅い容器で4 °C以下まで速やかに冷やす。
  • カスタードと仕上げ用バター50 gをどちらも18〜20 °Cにそろえてから合わせる。
  • ブリオッシュを完全に冷ましてから挟み、完成後は60分冷蔵する。
材料

材料

ブリオッシュ

  • 300 g 強力粉
  • 70 ml 全乳 — 加熱殺菌済み、冷たいもの
  • 100 g 加熱殺菌済み全卵 — 溶き卵、正味重量
  • 40 g グラニュー糖
  • 5 g 細塩
  • 6 g インスタントドライイースト
  • 100 g 無塩バター — 柔らかいが冷たい状態
  • 15 ml オレンジフラワーウォーター
  • 15 ml 全乳 — 加熱殺菌済み、塗り用
  • 35 g パールシュガー — 表面用

クリーム

  • 300 ml 全乳 — 加熱殺菌済み
  • 36 g 加熱殺菌済み卵黄 — 正味重量
  • 60 g グラニュー糖
  • 25 g コーンスターチ
  • 100 g 無塩バター — 50 gは熱いカスタードへ、残り50 gは仕上げ用
  • 150 ml 生クリーム — 加熱殺菌済み、乳脂肪分35%以上、冷蔵
  • 10 ml オレンジフラワーウォーター
作り方

作り方

ブリオッシュ

  1. ブリオッシュ生地をこねる。強力粉300 g、牛乳70 ml、全卵100 g、砂糖40 g、塩5 g、イースト6 g、オレンジフラワーウォーター15 mlを混ぜ、弾力が出るまでこねる。柔らかいバター100 gを少しずつ加え、合計20分ほどで、つやがあり薄い膜まで伸びる生地にする。加熱殺菌済みの卵と牛乳を使う。

  2. 一次発酵させる。覆って24〜26 °Cで90分置く。体積がほぼ2倍になり、指で軽く押した跡がゆっくり戻る状態が目安。

  3. 22 cmに成形する。大きなガスを抜き、オーブンシート上で直径22 cmの平らな丸形に整える。10分。表面が均一で、張りすぎて裂けていない状態にする。

  4. 最終発酵させる。24〜26 °Cで45分休ませる。ふっくら膨らみ、軽く押すとゆっくり戻る状態にする。

  5. パールシュガーをのせて焼く。表面に牛乳15 mlを塗り、パールシュガー35 gを散らす。175 °Cのオーブンで25分焼く。全体が濃いきつね色で、中央が生っぽくなく、持つと大きさの割に軽い状態にする。熱い天板はオーブンミトンで扱う。

  6. 完全に冷ます。冷却網へ移し、60分冷ます。中心まで完全に冷え、切ったときに温かい蒸気が出ない状態になるまでクリームを挟まない。

クリームと組み立て

  1. カスタードを炊く。牛乳300 mlを温める。別に卵黄36 g、砂糖60 g、コーンスターチ25 gを混ぜ、熱い牛乳で少しずつ温度差をならして鍋へ戻す。中火で混ぜ続け、全体が71 °Cに達して濃くなったら、バター50 gとオレンジフラワーウォーター10 mlを混ぜる。10分。清潔な温度計で71 °Cを確認し、泡立て器の跡が残る濃さにする。

  2. カスタードを急冷する。浅い清潔な容器へ広げ、表面を覆って冷蔵庫で4 °C以下まで急冷する。120分。この冷却は発酵、焼成、ブリオッシュの冷却と並行して進める。仕上げ前に中心まで4 °C以下であることを確認する。

  3. 軽いクリームに仕上げる。冷えたカスタードと残りのバター50 gを別々に20〜30分かけて18〜20 °Cへそろえる。バターをなめらかにし、カスタードへ混ぜ込む。冷たい生クリーム150 mlをソフトピークまで泡立て、さっくり混ぜる。作業は約20分。カスタードとバターが同じ18〜20 °Cになっていることを確認し、室温に出す累積時間は2時間未満にする。完成したクリームはすぐ冷蔵する。

  4. 挟んで冷やす。完全に冷えたブリオッシュを水平に切り、下半分へクリームをすべて均一に広げ、上半分を戻す。4 °C以下で60分冷蔵する。切ったときにクリームが流れ出さず、きれいな断面を保てる状態にする。

盛り付け

実用情報

盛り付け

冷たいまま8切れにしますが、氷のように冷やしすぎない状態で提供します。卵、乳製品、生クリームを含むため、提供の合間も冷蔵します。

保存と温め直し

完成品は覆って4 °C以下で保存し、2日以内に食べ切ります。クリームが崩れるため、完成品は温め直しません。クリームを挟む前のブリオッシュだけなら低温のオーブンで短く温め、その後完全に冷ましてから組み立てられます。

オレンジフラワーウォーターを省く

生地とクリームは成立するが、花の香りは失われる。

バターをソフトスプレッドへ置き換えない

水分の多いスプレッドはブリオッシュとクリームの安定性を弱めるため、同等代用にはならない。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • クリームが分離する原因はカスタードと仕上げ用バターの温度差。どちらも18〜20 °Cにそろえてから混ぜ、油っぽくなったら作業を止める。
  • 切るとクリームが押し出される原因はブリオッシュが温かい、または完成後の冷蔵が不足していること。完全に冷ましてから挟み、60分しっかり冷蔵する。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量8等分のうち1切れ
  • エネルギー513 kcal
  • 炭水化物51.6 g
  • たんぱく質8.4 g
  • 脂質30.6 g
  • 食物繊維1.2 g
  • ナトリウム302 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦(グルテン)、卵、乳。

加熱殺菌済みの卵と乳製品を使い、カスタードを71 °Cまで加熱する。

カスタードは浅い容器で速やかに4 °C以下まで冷やす。

カスタードと仕上げ用バターは18〜20 °Cにそろえ、室温での累積テンパリング時間を2時間未満にする。

完成品は4 °C以下で保ち、提供時も2時間以内に冷蔵へ戻す。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: パールシュガーをまとった柔らかなブリオッシュに、冷えて安定したオレンジフラワー香るクリームが厚く挟まる。
  • 決め手: カスタードを急冷し、カスタードと仕上げ用バターを18〜20 °Cにそろえてから混ぜ、完成後60分冷やす。