フランス料理のレシピ

Galette des rois à la frangipane(ガレット・デ・ロワ・ア・ラ・フランジパーヌ)

直径24cmを1台、8切れ。冷たい全バター折り込みパイ2枚で、クレーム・ダマンドと加熱したカスタードクリームを2:1で合わせたフランジパーヌを包む、フランス北部の公現祭菓子です。

フランス料理のレシピ
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Galette des rois à la frangipane(ガレット・デ・ロワ・ア・ラ・フランジパーヌ):切り口が見える一品
準備時間 50分
加熱時間 35分
合計時間 205分
出来上がり量 直径24cmを1台、8切れ
料理について

ガレット・デ・ロワ・ア・ラ・フランジパーヌ — 全バター折り込みパイと本来のフランジパーヌ

ガレット・デ・ロワは、フランスで公現祭の時期に親しまれる菓子です。このレシピは、北部でよく見られる折り込みパイ生地の型で、南部のブリオッシュ状の王冠菓子とは別のものです。上下を2枚のパイで完全に閉じ、香ばしく層の立った生地と、やわらかなアーモンド系フィリングを一緒に食べる構成が中心になります。

ここでいうフランジパーヌは、クレーム・ダマンドだけではありません。バター、砂糖、アーモンド、卵で作る約300gのクレーム・ダマンドに、加熱して約150gに仕上げたカスタードクリームを冷やして合わせます。水分を含むカスタードが入るため、フィリングは直径約17cm、厚さ約2cm以下に抑え、中心まで焼ける厚みにします。

成否を分けるのは温度管理です。カスタードは4℃以下まで冷やし、パイ生地も組み立てから焼成直前まで冷たい状態を保ちます。縁3cmはフィリングで汚さず、ふたをしてから浅く模様を入れ、蒸気穴を開けて30分冷蔵します。フェーヴは窒息や歯の損傷の危険があるため、この家庭向けレシピでは入れません。

成功のポイント

成功のポイント

  • 2枚のパイ生地は厚みをそろえ、冷たいまま扱う。
  • カスタードクリームは4℃以下まで冷やしてからクレーム・ダマンドに合わせる。
  • フィリングは直径約17cm、厚さ約2cm以下、周囲3cmはきれいなまま残す。
  • 表面の模様は浅く入れ、ふたを切り抜かない。小さな蒸気穴も設ける。
材料

材料

折り込みパイと仕上げ

  • 500g 全バター折り込みパイ生地 — 冷蔵。切り落とし後の使用量500gから直径24cmを2枚取る
  • 25g 全卵 — 溶きほぐし、表面用

クレーム・ダマンド

  • 75g 無塩バター — やわらかいが冷たさの残る状態
  • 75g 細目グラニュー糖
  • 75g アーモンドパウダー
  • 75g 全卵 — 溶きほぐす

カスタードクリーム

  • 100ml 全乳 — 冷たいもの
  • 25g 卵黄
  • 25g グラニュー糖
  • 10g 薄力系の小麦粉 — ふるう
  • 2g バニラエキス — アルコールを避ける場合はノンアルコール品
作り方

作り方

カスタードクリーム

  1. カスタードを炊く。卵黄25g、砂糖25g、小麦粉10gを混ぜる。牛乳100mlを温め、少しずつ卵黄側へ加えて混ぜ、鍋へ戻す。中火で絶えず混ぜながら約5分、82℃まで加熱する。泡立て器の跡がはっきり残る濃度になればよい。卵入りのクリームから目を離さず、清潔な温度計で確認する。

  2. 急冷して冷蔵する。熱いクリームを浅い冷たいトレーへ広げ、表面に密着させて覆う。60分を目安に冷却・冷蔵し、全体が4℃以下になるまで冷やす。冷たい状態にすることで、後から合わせるバターとパイ生地を溶かしにくくする。

フランジパーヌと組み立て

  1. クレーム・ダマンドを作り、冷たいカスタードを合わせる。バター75gと砂糖75gを混ぜ、アーモンドパウダー75gを加える。溶き卵75gを数回に分けてなじませ、約300gのクレーム・ダマンドにする。冷たいカスタード150gをゴムべらで均一に混ぜ、筋のない濃いクリーム状にする。室温が高い場合はすぐ冷蔵庫へ戻す。

  2. 詰めて閉じる。冷たいパイ生地500gから直径24cmを2枚切る。1枚をオーブンシートに置き、中心にフランジパーヌを直径約17cm、厚さ約2cm以下に広げる。周囲3cmへ少量の溶き卵を塗り、もう1枚を重ねる。空気を抜きながら縁を密着させる。

  3. 卵を塗り、模様と蒸気穴を入れて冷やす。残りの溶き卵を表面へ薄く塗り、ナイフで生地を貫通しない浅い模様を入れる。小さな蒸気穴を開け、4℃以下で30分冷蔵する。焼く直前に生地がしっかり硬くなっていることを確認する。

焼成と冷却

  1. 高温で立ち上げ、温度を下げて焼き切る。十分に予熱した通常オーブンで200℃、10分焼く。170℃へ下げてさらに20分焼く。表面が濃いきつね色で、底と側面がぱりっとし、中心に生っぽいパイ生地が残らないことを確認する。

  2. 切る前に冷ます。冷却網へ移し、30分休ませる。切ったときにフィリングが流れず、層の蒸気が抜けている状態まで待つ。残りは2時間以内に冷蔵する。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供・保存・作り置き

30分冷ました後、完全に冷めた状態か、わずかに温かい程度で8等分します。上面の層を押しつぶしにくい波刃のナイフが使いやすいです。

提供・保存・作り置き

カスタードクリームは1日前に作り、表面を覆って4℃以下で保管できます。組み立てた未焼成のガレットは、焼成前の30分冷蔵を必ず取ります。

提供・保存・作り置き

残りは2時間以内に冷蔵し、4℃以下で3日まで。食感を戻す場合は170℃のオーブンで熱くなるまで温めます。電子レンジは折り込みパイをやわらかくしやすいため、ぱりっとした食感を重視する場合には向きません。

提供・保存・作り置き

カスタードを入れないクレーム・ダマンドだけのフィリングは別のガレットとして成立しますが、このレシピのフランジパーヌとは同一ではありません。ナッツを除いたフィリングも同じ菓子としての置き換えにはなりません。

うまくいかないとき

縁が開く場合は、生地が温まりすぎたか、閉じる部分にフィリングが付いた可能性が高い。次回は生地をより冷たくし、周囲3cmを清潔に保つ。

うまくいかないとき

底が白い場合:金属天板を十分に予熱し、170℃の後半焼成を省略しない。

1食分の栄養目安

1食分の栄養目安

  • 1食分直径24cmの1/8切れ
  • エネルギー450kcal
  • 炭水化物42g
  • たんぱく質8g
  • 脂質29g
  • 食物繊維2g
  • ナトリウム279mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦、乳、卵、アーモンド。

カスタードクリームと未焼成の組み立て済みガレットは4℃以下に保つ。カスタードは82℃まで加熱し、浅い容器で速やかに冷却する。残りは2時間以内に冷蔵する。

フェーヴを隠すと窒息や歯の損傷につながる可能性があるため、このレシピでは省略する。家庭で使う場合は食品用として作られた安全なものに限り、中央を避け、食べる人全員へ事前に知らせ、幼い子どもには隠して提供しない。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 層の立った全バター折り込みパイに、カスタードを含むやわらかなフランジパーヌを閉じ込めた直径24cmのガレット・デ・ロワ。
  • 決め手: カスタードもパイ生地も低温を保ち、縁3cmを汚さずに完全に閉じること。