フランス料理のレシピ

Brioche vendéenne

オレンジフラワーウォーターと少量のブドウのオー・ド・ヴィーを香らせ、十分なこね、発酵、3本編みで仕上げるヴァンデ地方風の柔らかなブリオッシュです。

フランス料理のレシピ
共有
Brioche vendéenne:冷却網に載せた一品
加熱時間 35分(準備時間45分の後に加熱)
待ち時間 225分(加熱時間35分とは別)
1人分のエネルギー 322kcal(合計経過時間305分)
出来上がり量 大きな3本編み1本、約12切れ
概要

Vendée風 Brioche vendéenne の三つ編み

Brioche vendéenne はフランス西部ヴァンデ地方の製パン文化に結びつく名前で、登録仕様に従って作られた製品にはIGP(地理的表示保護)の名称としても使われます。家庭で焼くこの配合は、地域らしい特徴を尊重しつつ、認証製品であるとは主張しません。見た目の中心は、つやのある黄金色の大きな三つ編みで、乳製品、卵、バターに、穏やかな花の香りと蒸留酒の香りが重なります。

生地は強力タイプの白小麦粉、卵、バター、牛乳、クレームフレーシュを主体に、オレンジフラワーウォーターと少量のブドウのオー・ド・ヴィーを加えます。バターは、生地に弾力がつき始めてから段階的に練り込みます。この順序によって、長い編み込みが平たく油っぽく崩れず、上方向へ発酵できるだけの骨格を作ります。一次発酵でガスを蓄え、その後、3本の均等な生地を編んでから二次発酵させます。

編み方は3本を均等な長さと太さにし、膨らむ余裕を残して交差させるだけです。強く締めすぎると、発酵中に力が集中して裂けやすくなります。焼成前の目安は、ほぼ2倍までふっくら膨らみ、指で軽く押した跡がゆっくり戻ることです。170℃で焼くことで、砂糖と塗り卵を含む表面が濃くなりすぎる前に中心まで火を通します。

成功のポイント

成功のポイント

  • バターを加える前に、生地へ十分な弾力を作る。
  • 3本の生地をできるだけ同じ長さと太さにし、少し余裕を持たせて編む。
  • IGPは認証上の境界として扱い、家庭で焼いたパンを自動的にIGP製品とは表現しない。
材料

材料

生地とつや出し

  • 500g 強力タイプの白小麦粉、たんぱく質約11.5〜13%
  • 200g 全卵、溶きほぐす
  • 150g 無塩バター、柔らかいが油状ではないもの
  • 100g 全乳、人肌程度
  • 100g グラニュー糖
  • 30g クレームフレーシュ、全脂肪
  • 20g 生イースト、ほぐす
  • 15g オレンジフラワーウォーター
  • 15g オー・ド・ヴィー、無香のブドウ蒸留酒またはコニャック系蒸留酒
  • 8g 細塩
  • 50g 全卵、溶きほぐす、つや出し用
作り方

作り方

生地

  1. 生地をまとめる。小麦粉、200gの全卵、牛乳、クレームフレーシュ、イースト、グラニュー糖、オレンジフラワーウォーター、オー・ド・ヴィー、塩を混ぜ、ひとまとまりの生地にする。約8分こね、乾いた粉が残らず、粘りはあっても全体が一体になればよい。

  2. 生地を強くしてバターを加える。弾力が出るまでこねた後、バターを数回に分けて加え、なめらかで強い生地になるまで約17分こねる。薄く伸ばしてもすぐ破れず、表面が油っぽくなくサテンのようになればよい。

  3. 一次発酵を終える。覆って24℃で90分休ませ、つぶれない範囲ではっきり膨らませる。開始時の約1.5倍になり、軽く押すと内部にガスを感じる状態が目安。

三つ編みと焼成

  1. 3本を均等に作る。生地を3等分し、それぞれ同じ太さの棒状に伸ばす。膨らむ余裕を残して三つ編みにし、両端を下へ折り込む。約15分で成形し、端から端まで太さと交差の間隔がほぼ均等になっていることを確認する。

  2. 二次発酵を終える。24℃で90分を目安に、ふっくらして明らかに大きくなるまで発酵させる。ほぼ2倍になり、指で軽く押すとゆっくり戻り、深いくぼみが残らない状態で、50gの溶き卵をやさしく塗る。

  3. 均一に焼く。170℃のオーブンで約35分焼く。表面が均一で深い黄金色になり、中央の最も厚い部分が生焼けではなく、持ち上げると大きさの割に軽く感じるまで焼く。

  4. 完全に冷ます。ケーキクーラーで45分冷ます。中心まで冷え、柔らかな繊維状の内相を押しつぶさずに切れる状態まで待つ。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

編み込みは完全に冷ましてから切ります。柔らかな内相と香りを生かし、朝食や午後の軽食として重いトッピングなしでも食べられます。

実用ガイド

生地は当日の早い時間に仕込めますが、記載した発酵時間は時計だけでなく、膨らみ方と生地の感触を基準に調整します。

実用ガイド

冷めた編み込みはしっかり包み、室温で2日まで保存できます。完全に冷めてから冷凍もでき、包んだまま解凍し、柔らかい皮に戻したい場合だけ短時間温めます。

実用ガイド

コニャック系蒸留酒の代わりに無香のブドウのオー・ド・ヴィーを同量使えます。香りは変わりますが、この代用によってIGPなどの認証が生じたり維持されたりすることはありません。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 編み込みが横に広がる。生地が温かすぎるか、グルテン形成が不足している。生地の弾力を十分に作り、3本の形を保てる温度で成形する。
  • 発酵中に表面が裂ける。編み込みを締めすぎている。3本を均一にし、交差部分に適度な余裕を残す。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量12切れのうち1切れ
  • エネルギー322kcal
  • 炭水化物41g
  • たんぱく質8g
  • 脂質14g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム299mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦(グルテン)

アレルゲン: 卵

アレルゲン: 乳

食品衛生: 生卵と生の小麦粉を含むため、未加熱の生地は味見しない。

食品衛生: 包む前に完全に冷まし、結露で表面が湿らないようにする。

よくある質問

よくある質問

家庭で焼いたパンをIGPのBrioche vendéenneと呼べますか?

登録された認証制度の条件に従って製造された製品でない限り、認証品であるという表示はしません。家庭版はヴァンデ地方風と明確に説明できます。

なぜ編み込みが裂けたのですか?

編み込みがきつすぎる、3本の太さが不均一、またはグルテン形成が不足していると、一部へ力が集中します。膨らむ余裕を残して編み、ふっくらするまで発酵させます。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 光沢のある柔らかな3本編みで、きめの細かいリッチな内相と、控えめな花と蒸留酒の香りがある。
  • 決め手: バターを加える前に弾力を作り、均一な3本を膨らむ余裕を残して編む。