フランス料理のレシピ

Bouillon d’awara

アワラヤシの果肉を長時間煮詰め、豚バラ肉、骨付き鶏もも肉、冷蔵で塩抜きした塩蔵タラ、えび、野菜を時間差で加えるフランス領ギアナの共同食向け煮込みです。魚介を最後の段階に回し、肉と海産物それぞれの安全温度と食感を守ります。

フランス料理のレシピ
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Bouillon d’awara:器に盛り付けた一品
準備時間 50分
加熱時間 373分
合計時間 1155分
出来上がり量 たっぷり8人分
この料理について

Bouillon d’awara — フランス領ギアナのアワラ煮込み

Bouillon d’awaraはフランス領ギアナのクレオール食文化に属し、復活祭時期の共同の食事とも強く結び付いています。名称にbouillonとありますが、透明な軽いスープではありません。アワラヤシの果肉を数時間煮ることで濃く艶のあるベースになり、そこへ肉、塩蔵魚、えび、野菜を重ねます。長時間の火入れに耐える食材から順に加え、えびは最後に短く煮る構成です。

塩蔵タラは本鍋に入れる前に別の時間管理が必要です。4℃以下で12時間水に浸し、合計4回の3000mlの冷水を使って塩抜きします。その間に室温へ放置しません。アワラのベースでは豚肉と鶏肉を先に120分煮てから野菜とタラを入れ、最後の8分だけえびを加えます。鶏肉は74℃、魚とえびは63℃まで火を通します。

スコッチボネットは丸ごと入れ、香りだけを移しやすくします。割れると辛味が急激に広がるため、提供前に形を保ったまま取り出します。肉、魚、えびを含む濃い煮込みは冷めにくいので、保存時は浅い容器に分けて急冷し、4℃以下で冷蔵します。12時間の塩抜きも表示上の合計時間に含め、見えない下準備扱いにはしません。

成功のポイント

成功のポイント

  • アワラベースは弱い沸騰を保ち、焦げ付かないよう定期的に底から混ぜる。
  • 豚肉と鶏肉を先に、魚と野菜を後に、えびを最後に入れる。
  • 香り目的のスコッチボネットは丸ごとのまま扱う。
  • 塩蔵タラの塩抜きは室温ではなく4℃以下で行う。
材料

材料

アワラベースとたんぱく質

  • 750g 調理用アワラヤシ果肉
  • 12000ml 冷水、塩抜き用。3000mlを4回使用
  • 1500ml 水、熱い状態、アワラベース用
  • 300g 塩蔵タラ、大きめに切る
  • 400g 豚バラ肉、4cm角
  • 800g 骨付き鶏もも肉
  • 300g 生のむきえび

野菜と香味

  • 400g グリーンキャベツ、大きめに刻む
  • 200g さやいんげん、端を取る
  • 300g なす、大きめの角切り
  • 300g きゅうり、種を取り大きめの角切り
  • 200g 黄玉ねぎ、刻む
  • 20g にんにく、刻む
  • 6g 生タイム
  • 8g スコッチボネット、丸ごと傷を付けずに使う
  • 10g 細塩
作り方

作り方

塩抜きとアワラベース

  1. 塩蔵タラを冷蔵で塩抜きする。塩蔵タラを3000mlの冷水に浸し、4℃以下で12時間冷蔵する。途中で水を捨て、新しい3000mlの冷水へ3回取り替え、合計12000mlを使う。タラがしなやかになり、ごく小さな加熱試食片の塩味が強すぎず明確に弱まるまで塩抜きする。

  2. アワラベースを煮詰める。大鍋にアワラ果肉750gと熱い水1500mlを入れ、穏やかに煮立てる。ふたをせず180分、定期的に底から混ぜる。水っぽさがなくなり、かなり濃く艶のある状態まで煮詰める。

  3. 豚バラ肉に焼き色を付ける。油を引かないフライパンで豚バラ肉を20分焼き、複数の面に焼き色を付けて脂をしっかり出す。出た脂も豚肉と一緒に取っておく。

  4. 肉類を長く煮る。アワラベースに焼いた豚バラ肉と脂、骨付き鶏もも肉、玉ねぎ、にんにく、タイム、丸ごとのスコッチボネット、塩10gを加える。穏やかな煮立ちで120分煮る。豚肉がやわらかく、鶏肉が骨から外れやすくなり、最も厚い鶏肉部分が74℃を示すまで加熱する。

時間差で仕上げる

  1. 野菜と塩蔵タラを加える。キャベツ、さやいんげん、なす、きゅうり、塩抜きしたタラを加え、丸ごとの唐辛子は壊さない。45分穏やかに煮て、野菜が形を失わずやわらかくなり、タラがほぐれて63℃に達するまで加熱する。

  2. えびは最後に加える。えびを加え、8分だけ穏やかに煮る。えびが不透明で締まり、63℃に達し、煮込みがおたまの上でわずかに盛り上がる程度の濃さになったら火を止める。

  3. 提供前に12分休ませる。スコッチボネットを割らずに取り出し、鍋を火から下ろして12分休ませる。表面が落ち着き、油と固形物が急に分離せずにすくえる状態にする。唐辛子が割れてしまい、強すぎる辛味が出た場合は、素手で破片を探さず安全に取り除く。

実用メモ

実用情報

提供

深い器に熱いうちに盛る。薄いスープではなく、肉、魚、野菜がはっきり残る濃い煮込みとして供する。

作り置き

アワラベースだけを途中まで作って安全に冷却し、冷蔵しておくことはできる。完成した煮込みも前日に作れるが、複数の肉・魚介をぬるい温度で長時間保温しない。再加熱は1回にする。

保存と温め直し

濃い煮込みは浅い容器に小分けして早く冷まし、4℃以下で最長3日冷蔵する。食べるときは全体を74℃まで再加熱する。

代用品

- 肉・魚・野菜の組み合わせ: フランス領ギアナの家庭ごとに構成差はあるが、長く煮るアワラベースと時間差投入の考え方を保つ。材料構成を変えれば味、塩分、栄養値も変わるため、この固定配合と同一とは扱わない。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • アワラが焦げ付く火力が高すぎるか混ぜ不足。火を下げ、平たいスプーンで鍋底を定期的にこするように混ぜる。
  • タラの塩味が強すぎる塩抜き不足。次回は12時間の冷蔵浸水と4回の水替えを守る。
  • えびが硬い長時間煮る肉と一緒に早く入れすぎている。最後の8分だけ加える。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量たっぷり1杯
  • エネルギー760kcal
  • 炭水化物22g
  • たんぱく質52g
  • 脂質50g
  • 食物繊維9g
  • ナトリウム1250mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 魚、甲殻類。

塩蔵タラの塩抜きは4℃以下で行う。

鶏肉は74℃、魚とえびは63℃まで加熱する。

完成した煮込みは浅い容器で速やかに冷まし、4℃以下で冷蔵し、再加熱時は74℃まで上げる。

よくある質問

よくある質問

なぜbouillonという名前なのに濃い?

料理名は伝統的な名称ですが、長時間煮たアワラ果肉によって完成品は透明なだしではなく、濃い煮込み状になります。

肉と魚介を最初から全部一緒に入れられる?

できない。豚肉と鶏肉は長時間加熱が必要だが、塩蔵タラ、とくにえびは同じ時間煮ると乾いて崩れやすくなる。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 艶のある濃いアワラベースに、やわらかな肉、形を保つ野菜、ほぐれる塩蔵タラ、火を入れすぎていないえびが混ざる。
  • 決め手: アワラを長く煮る間に、肉、魚と野菜、えびの順に時間差で加えることが最重要。