フランスの代表料理

Bourride sétoise

あんこうを主役に、長ねぎ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、セロリを白ワインで穏やかに煮、最後にパスチャライズ卵黄で作ったにんにくアイオリを低温で煮汁へつなぐセート風bourrideです。仕上げのソースは沸騰させません。

フランスの代表料理
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Bourride sétoise:器に盛り付けた一品
準備時間 35分
加熱時間 47分
合計時間 82分
出来上がり量 主菜4人分
この料理について

Bourride sétoise — セート風あんこうとアイオリの魚料理

Bourride sétoiseは、地中海の魚煮込みという大きなくくりだけで説明すると料理の特徴を失います。セートでは中心になる魚があんこう、すなわちbaudroieまたはlotteで、煮汁の仕上げにアイオリを使う点が重要です。多種類の魚からだしを取り、魚とスープを分けて供するマルセイユのブイヤベースとは、魚の構成も仕上げの論理も異なります。

野菜とじゃがいもは先に25分かけて十分にやわらかくし、その後にあんこうと白ワインを加えます。魚の加熱は15分と短く、最も厚い部分が63℃になり、不透明で締まっているがゴムのように硬くない状態が終点です。そこですぐ魚を取り出し、煮汁だけを少し煮詰めます。あんこうを煮詰めの間も鍋に残すと、火が入りすぎて硬くなりやすいためです。

最後のアイオリによるliaisonが最も壊れやすい工程です。パスチャライズ卵黄、にんにく、レモン果汁、オリーブオイルで冷たいアイオリを作り、4℃以下で保ちます。煮汁を最弱火にしてからアイオリを泡立て器で混ぜ込み、決して沸騰させません。油が浮かず、卵が粒状に固まらない滑らかなソースになったら魚を戻し、温まったらすぐ提供します。

成功のポイント

成功のポイント

  • セート風の料理として、主役の魚はあんこうを使う。
  • 魚を入れる前に野菜とじゃがいもをほぼやわらかくしておく。
  • あんこうは63℃に達したら取り出し、煮汁の煮詰め中に加熱し続けない。
  • アイオリを加えた後は最弱火を守り、沸騰させない。
材料

材料

魚と野菜

  • 1000g あんこうの尾肉、筋などを除き大きめに切る
  • 300g ポロねぎ、薄切り
  • 150g 黄玉ねぎ、薄切り
  • 300g にんじん、薄切り
  • 400g 煮崩れしにくいじゃがいも、2cm角
  • 80g セロリの茎、薄切り
  • 120ml 辛口白ワイン
  • 30ml オリーブオイル
  • 8g 細塩
  • 2g 黒こしょう

アイオリのliaison

  • 36g パスチャライズ卵黄、約2個分
  • 15g にんにく、ペースト状につぶす
  • 150ml オリーブオイル
  • 10ml レモン果汁
作り方

作り方

野菜と魚を煮る

  1. 野菜をゆっくりやわらかくする。広いキャセロールにオリーブオイル30mlを入れ、ポロねぎ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、セロリを弱めの火で25分加熱する。深い焼き色を付けず、野菜がやわらかく、じゃがいもがほぼ火の通った状態にする。

  2. あんこうを穏やかに煮る。あんこう1000gと白ワイン120mlを加え、ふたをして穏やかに15分煮る。最も厚い魚片が63℃に達し、身が不透明で締まっているがゴムのように硬くない状態にする。

アイオリで仕上げる

  1. 冷たいアイオリを作る。パスチャライズ卵黄36g、にんにく15g、レモン果汁10mlを泡立て器で混ぜ、オリーブオイル150mlを細く少しずつ加える。10分を目安に、表面に油が浮かず、濃く艶のある乳化状態にし、使用まで4℃以下で保つ。

  2. 魚を外して煮汁を少し煮詰める。あんこうを穴あきスプーンで取り出し、野菜の煮汁だけを5分ほど少し煮詰める。野菜を薄く覆う程度の濃さになったら火を最弱にする。魚はこの間、形を保ったまま鍋の外で待機させる。

  3. アイオリを低温でつなぐ。最弱火の熱い煮汁へアイオリを泡立て器で混ぜ込み、あんこうを戻す。2分を目安に、卵の粒や分離した油が見えず、ソースがクリーミーに一体化したら加熱を止める。アイオリを加えた後は沸騰させない。

実用メモ

実用情報

提供

あんこうの周囲にアイオリで濃度を付けた野菜ソースをかけ、すぐ提供する。この版ではじゃがいもが主なでんぷん質の付け合わせになる。

作り置き

野菜は前もって切ることができるが、あんこうの火入れとアイオリのliaisonは提供直前がよい。アイオリはパスチャライズ卵黄で作り、使うまで4℃以下で保つ。

保存と温め直し

残りは速やかに4℃以下で冷蔵し、魚の食感を考えて1日以内に使う。再加熱は穏やかに行い、全体を74℃まで上げる。強い沸騰は乳化を崩しやすい。

代用品

- あんこう: 入手できない場合は身の締まった白身魚を使うことはできるが、セートのbourride de baudroieという料理の地域的な輪郭は弱くなる。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • ソースが粒状に分離するアイオリを加えた後に沸騰した可能性がある。火から外してやさしく混ぜるが、完全に分離した乳化は元の状態に戻らないこともある。
  • あんこうがゴムのように硬い63℃到達後も煮詰めの間に加熱した可能性がある。温度に達したらすぐ取り出す。
  • 魚ができたのにじゃがいもが硬い最初の野菜加熱が短い。魚を入れる前にじゃがいもをほぼやわらかくしておく。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量主菜1人分
  • エネルギー885kcal
  • 炭水化物38g
  • たんぱく質50g
  • 脂質61g
  • 食物繊維7g
  • ナトリウム980mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 魚、卵、白ワイン由来の亜硫酸塩。

生のあんこうと作ったアイオリは4℃以下で保つ。

あんこうは63℃まで加熱する。

アイオリは最終的に沸騰させないため、パスチャライズ卵黄を使う。

残りは4℃以下で冷蔵し、穏やかな火で74℃まで再加熱する。

よくある質問

よくある質問

Bourride sétoiseはブイヤベースと同じ?

同じではない。セート風はあんこうとアイオリのliaisonが中心で、マルセイユのブイヤベースは多種類の魚だしと別盛りの供し方を基礎にする。

アイオリを加えた後に沸騰させてもよい?

沸騰させない。卵黄の乳化が凝固・分離するため、最弱火で滑らかに一体化した時点で止める。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 火を入れすぎていない締まったあんこうとやわらかな野菜を、にんにくの効いた滑らかなアイオリソースが包む。
  • 決め手: あんこうを63℃で取り出してから煮汁を濃縮し、アイオリを最弱火で加えて沸騰させないこと。