フランス料理のレシピ

ブイヤベース(Bouillabaisse)

小魚を1時間煮出して作る濃い魚のだしに、じゃがいもと4種の食用魚を硬さに応じて順に加え、低温保持したパスチャライズ卵黄のルイユとトーストしたバゲットを別添えにする家庭向けマルセイユ風ブイヤベースです。

フランス料理のレシピ
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ブイヤベース(Bouillabaisse):鍋に入った一品
準備時間 60分
加熱時間 120分
合計時間 180分
出来上がり量 たっぷり6人分
この料理について

マルセイユ風ブイヤベース — ルイユとトースト添え

ブイヤベースは、魚介を混ぜて煮た料理なら何でも同じというものではありません。マルセイユの調理では、小さな岩礁魚からスープを抽出し、食べるための大きな魚は別の役割として後から火を入れ、じゃがいも、ルイユ、パンとともに供します。だしを取る魚は形を崩して旨味を渡し、食用魚は皿の上で魚種が分かる形を保つという違いが重要です。

ここでは小さな岩礁魚1000gを60分煮出し、いったん細かくこしてから食用魚を入れます。あんこう、カサゴ類、マトウダイ、アナゴ類はすべて同時に入れず、じゃがいもと身の締まった魚から始め、繊細な魚は最後の5分だけ加えます。すべての食用魚は63℃に達することを確認し、同時に身が軽い力でほぐれながら形を保つ状態を目安にします。

ルイユはパスチャライズ卵黄、にんにく、オリーブオイル、レモン、カイエンペッパーを乳化させ、提供まで4℃以下に保ちます。バゲットは表面を乾かすように180℃で焼きます。盛り付けでは魚とじゃがいもを温かい皿に取り出し、熱いスープは別の器に注ぎます。ルイユとトーストも添えることで、魚とスープを分けるマルセイユらしい供し方を保ちます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 小魚はだし取りに使い、大きな魚は食べるために残す。
  • 食用魚は身の硬さに応じて時間差で入れる。
  • 繊細な魚を激しく煮立てない。
  • ルイユにはパスチャライズ卵黄を使い、提供まで4℃以下で保つ。
材料

材料

スープと魚

  • 1000g 小さな丸ごとの岩礁魚、下処理済み、だし取り専用
  • 300g あんこう、大きめに切る
  • 300g 赤カサゴ類、大きめに切る
  • 300g マトウダイ、大きめに切る
  • 300g コンガーイール(ヨーロッパアナゴ類)、大きめに切る
  • 900g 煮崩れしにくいじゃがいも、皮をむき厚切り
  • 500g 完熟トマト、刻む
  • 200g 黄玉ねぎ、薄切り
  • 30g にんにく、薄切り
  • 250g フェンネル球茎、薄切り
  • 30g イタリアンパセリ
  • 60ml オリーブオイル
  • 2500ml
  • 0.4g サフラン
  • 10g 細塩
  • 2g 黒こしょう

ルイユとパン

  • 36g パスチャライズ卵黄、約2個分
  • 10g にんにく、細かくつぶす
  • 180ml オリーブオイル
  • 10ml レモン果汁
  • 0.5g カイエンペッパー
  • 300g バゲット、トースト用に切る
作り方

作り方

魚だし

  1. 香味野菜をやわらかくする。深鍋にオリーブオイル60mlを入れ、中火で玉ねぎ、フェンネル、にんにく30gを炒める。トマトとパセリも加え、合計15分、玉ねぎとフェンネルがやわらかくなり、トマトが崩れ始めるまで加熱する。

  2. 小魚からだしを取る。小さな岩礁魚、水2500ml、サフラン、塩10g、黒こしょう2gを加え、中強火でしっかりした弱い沸騰にする。60分煮て、小魚が大きく崩れ、魚とサフランの香りが濃く出るまで抽出する。

  3. こして濃度を整える。魚と野菜を押しながら細かくこし、スープを清潔な鍋へ移す。必要なら中強火で12分ほど短く煮詰め、大きな骨や粗い魚片がなく、風味の濃いスープにする。

魚とじゃがいも

  1. じゃがいもと身の締まった魚から煮る。スープを穏やかに煮立て、じゃがいもと最も身の締まった食用魚を入れて中火で20分加熱する。魚は63℃に達するまで火を通し、じゃがいもがほぼやわらかく、魚の縁が不透明になる状態にする。

  2. 繊細な魚を加える。残りの繊細な魚を加え、中弱火で5分だけ加熱する。すべての魚を63℃にし、軽く押すと身がほぐれる一方、各切り身の形は保つ。

ルイユと提供

  1. ルイユを作る。にんにく10g、パスチャライズ卵黄36g、レモン果汁10ml、カイエンペッパー0.5gを混ぜ、オリーブオイル180mlを細く少しずつ加えて乳化させる。10分を目安に、油が分離せずやわらかな角が立つ濃度にし、提供まで4℃以下で保つ。

  2. バゲットを焼く。バゲットを天板に並べ、180℃のオーブンで8分焼く。表面が乾き、軽い焼き色が付き、ルイユを塗ってもすぐ崩れない状態にする。

  3. 魚とスープを分けて供する。魚とじゃがいもを穴あきスプーンで温かい大皿へ移し、熱いスープは別の器に注ぐ。5分を目安に、魚が形を保ったまま、ルイユとトーストを添えて食卓へ出す。

実用メモ

実用情報

提供

スープを先に出すか魚とじゃがいもと同時に供し、ルイユを塗ったトーストを添える。食用魚はスープの中で細かく崩さず、魚種が分かる大きさを保つ。

作り置き

こした魚だしは前日に作ることができる。急冷して冷蔵し、翌日はしっかり煮立ててから新鮮な食用魚を加える。ルイユは当日に作り、冷たく保つのがよい。

保存と温め直し

加熱した魚介とスープは速やかに4℃以下で冷蔵し、2日以内に使う。残りを温める場合は74℃まで上げるが、魚はやわらかくなりやすい。長時間ぬるい温度に置いたルイユは廃棄する。

代用品

- 地中海の魚種: 指定魚が入手できない場合、身の締まった魚と繊細な白身魚を組み合わせることはできる。ただしマルセイユ周辺の地魚構成をそのまま再現したとは表現しない。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • スープが粗く骨っぽいだし取り魚を十分にこしていない。食用魚を入れる前に細かいざるで押しながらこす。
  • 魚が崩れる繊細な魚を早く入れすぎたか、強く沸騰させた。最後の数分だけ穏やかに加熱する。
  • ルイユが分離する油を急に入れすぎた可能性がある。油の追加を止め、必要なら新しいパスチャライズ卵黄を少量使って少しずつ乳化を立て直す。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量魚とスープ、ルイユ、パンを含む1人分
  • エネルギー810kcal
  • 炭水化物55g
  • たんぱく質61g
  • 脂質38g
  • 食物繊維7g
  • ナトリウム1200mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 魚、卵、小麦。

生魚は加熱前まで4℃以下で保つ。

食用魚は63℃まで加熱する。

ルイユにはパスチャライズ卵黄を使い、提供まで4℃以下で保つ。

残りは速やかに冷まし、再加熱時は74℃まで上げる。

よくある質問

よくある質問

指定した魚をすべて使う必要がある?

マルセイユの実際の魚種は季節や水揚げで変わる。代用品でも家庭向けの魚スープは作れるが、現地の地魚構成を完全に再現したとは表現しない。

なぜルイユにパスチャライズ卵黄を使う?

ルイユは安全温度まで加熱しない冷たい乳化ソースなので、生卵リスクを抑えるための保守的な基準としてパスチャライズ卵黄を使う。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: サフランが香る濃い魚だしに、やわらかなじゃがいもと形を保った魚が添えられ、にんにくの効いたルイユと香ばしいトーストが加わる。
  • 決め手: 小魚から先にだしを取り、こした後で食用魚を身の硬さに応じて時間差で加えることが最も重要。