フランスの代表料理

プーレ・バスケーズ(Poulet basquaise)

骨付き鶏を焼き付け、玉ねぎ、トマト、赤・緑の甘いパプリカを使ったピペラードで穏やかに煮込み、仕上げにエスプレット唐辛子の穏やかな辛味を効かせる。

フランスの代表料理
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プーレ・バスケーズ(Poulet basquaise):鍋に入った一品
準備時間 25分
加熱時間 70分
合計時間 95分
出来上がり量 主菜6人分
料理について

パプリカ、トマト、エスプレット唐辛子で作る鶏のバスク風煮込み

プーレ・バスケーズは、焼き付けた鶏肉とピペラードの組み合わせが核になる料理です。ここでのピペラードは、玉ねぎ、トマト、赤と緑の甘いパプリカを、形が分かる程度に残しながらソース状にまとめます。AOPエスプレット唐辛子(Piment d’Espelette)の香りと穏やかな辛味が、単なるトマト煮とは異なるバスクらしい輪郭を作ります。

作り方は段階を分けます。先に鶏肉を焼き、同じ鍋で玉ねぎとにんにくをやわらかくしてからパプリカを加え、最後にトマトを入れます。この順序なら、にんにくを焦がしにくく、パプリカも最終の煮込みで消えてしまわず、細長い形を保ちやすくなります。

骨付き鶏は見た目だけで安全性を判断しません。濃い焼き色や澄んだ肉汁が出ていても、骨から離れた最も厚い部分で各ピースを測り、74℃に達していることを確認します。ピペラードは全量を食べる前提なので、野菜とオリーブオイルも1人分の栄養計算に含まれます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 鶏肉は鍋を詰め込みすぎず、2回に分けて焼く。
  • パプリカは縁がやわらかくなっても、1cm幅の形が残るところで次へ進む。
  • 辛味はAOPエスプレット唐辛子(Piment d’Espelette)を基準にし、カレー味へ寄せない。
材料

材料

鶏肉と調味料

  • 1800g 骨付き鶏肉 — 皮付き8ピース、購入時重量。加熱後の肉と皮の可食部は約1050gを想定
  • 35g エクストラバージンオリーブオイル — 焼き付けと野菜用
  • 8g 細塩 — 分けて使う
  • 2g 黒こしょう — 挽きたて

バスク風ピペラード

  • 300g 黄玉ねぎ — 薄切り
  • 20g にんにく — みじん切り
  • 250g 赤パプリカ — 種を除き1cm幅に切る
  • 250g 緑パプリカ — 種を除き1cm幅に切る
  • 600g 完熟トマト — 皮と種を除き粗く刻む
  • 4g AOPエスプレット唐辛子(Piment d’Espelette) — 粉末
  • 3g 生タイムの葉
  • 1 枚 ローリエ — 提供前に取り除く
作り方

作り方

鶏肉を焼き、ピペラードを作る

  1. 鶏肉を準備する。鶏肉は洗わず、ペーパーで表面の水分を拭き、塩と黒こしょうを振って専用トレーに置く。表面が乾き、蒸されずに焼き色が付く状態にする。

  2. 2回に分けて焼く。厚手鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を2回に分けて焼く。皮と露出した肉に均一な金色の焼き色が付き、焦げていない状態になったら清潔な皿へ移す。

  3. 香味野菜をやわらかくする。火を弱め、玉ねぎとにんにくを加えて6分ほど混ぜながら加熱する。玉ねぎが透き通ってしなやかになり、縁が焦げていない状態にする。

  4. パプリカの形を残す。赤と緑のパプリカを加えて8分加熱する。縁はやわらかくなるが、細長い形がはっきり残っている状態にする。

  5. ピペラードをまとめる。トマト、タイム、ローリエ、エスプレット唐辛子を加え、ふたをせず8分加熱する。トマトの水分が出て、さらさらの水煮ではなくソース状になったらよい。

  6. 74℃まで煮込む。鶏肉を鍋へ戻し、ふたを少しずらして弱火で30分煮る。途中で1回返す。各ピースの最も厚く温度が低い部分を骨から離して測り、74℃に達したことを確認する。ローリエを除いて出す。

サービスと段取り

実用情報

サービスと段取り

熱いうちに、各ピースの周囲と上へピペラードをたっぷりかける。パン、米、じゃがいもを添える場合は、このレシピの分量と栄養値には含めない。

作り置き

ピペラードは1日前までに作り、速やかに冷蔵できる。鶏肉は部分加熱して保存せず、食べる日に焼き付けてピペラードの中で最後まで加熱する。

保存と温め直し

残りは2時間以内に冷蔵し、ふた付き容器で3〜4日を目安に保存する。温め直す際は鶏肉とソースを74℃まで加熱する。ピペラードが濃くなりすぎた場合だけ、少量の水を加える。

代用について

エスプレット唐辛子以外の穏やかな唐辛子粉を使うと、似た辛味は作れても同じバスクの香味にはならない。骨なし鶏肉は加熱時間と可食重量の前提が変わるため、同量での直接置換にはしない。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量加熱後の鶏肉と皮約175g+ピペラード約180g
  • エネルギー560kcal
  • 炭水化物18g
  • たんぱく質46g
  • 脂質31g
  • 食物繊維5g
  • ナトリウム760mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

基本材料に主要な申告対象アレルゲンは含まれない。市販香辛料を使う場合は交差接触表示を確認する。

生の鶏肉は洗わず、飛沫と交差汚染を防ぐ。

各ピースは骨から離れた最も厚い部分で74℃にする。色や肉汁の透明さだけを安全確認に使わない。

加熱後の残りは2時間以内に冷蔵し、温め直しは74℃まで行う。

骨と熱い鍋の脂に注意する。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 焼き付けた鶏肉に、パプリカの形が残る野菜たっぷりのピペラードと、控えめなエスペレットの辛味が重なる。
  • 決め手: ピペラードを段階的に作り、最後に骨付き鶏の各ピースを74℃まで確実に加熱する。