フランスの代表料理

キャトルカール・ブルトン

殻を除いた卵の正味重量を基準に、砂糖、小麦粉、ドゥミ・セルバターをすべて同じ220gでそろえる、しっとりきめ細かなブルターニュ風バターケークです。

フランスの代表料理
共有
キャトルカール・ブルトン:切り口が見える一品
準備時間 25分
加熱時間 50分
合計時間 135分
出来上がり量 23×13cmのパウンド型1台、10切れ
料理について

キャトルカール・ブルトン — 卵・砂糖・小麦粉・有塩バターを同量で焼くブルターニュのケーク

キャトルカールの核は飾りや香り付けではなく、4つの主要材料を等量にする比率です。殻を除いて量った卵が220gなら、砂糖、小麦粉、バターもそれぞれ220gにします。この1:1:1:1の関係が生地の骨格であり、カップ計量で大きく比率を変えたり、バターを油に置き換えたりすると同じ仕上がりにはなりません。

ブルターニュらしい輪郭を作るのはドゥミ・セルと呼ばれる有塩バターです。バターは18〜20℃程度で、溶けてはいないものの、へらでなめらかに伸ばせる状態にします。大量の空気を抱き込ませるケーキではないため、必要以上に泡立てず、卵を少量ずつ加えて乳化を保つことが、密でしっとりしたきめを作る要点です。

小麦粉はふるってから加え、粉気が消えたところで混ぜ終えます。23×13cmの型で170℃、50分焼き、表面の濃い焼き色だけでなく、中央の弾力と竹串に生の生地が付かないことまで確認します。焼き上がり後は合計60分しっかり冷ますことで、バターの多い生地が安定し、切り口が崩れにくくなります。

成功のポイント

成功のポイント

  • 殻を除いた卵を最初に220g量り、砂糖、小麦粉、ドゥミ・セルバターも正確に220gずつにする。
  • バターは18〜20℃程度のやわらかさにし、溶かさない。卵は数回に分けて加える。
  • 小麦粉は粉気が消えた時点で混ぜ終え、グルテンを必要以上に出さない。
  • 焼き色だけで判断せず、中央の戻りと竹串の状態を確認する。
材料

材料

  • 220g 全卵、殻を除いた正味重量。大きめの卵約4個分
  • 220g グラニュー糖
  • 220g 小麦粉、ふるっておく
  • 220g ドゥミ・セルバター、18〜20℃程度にやわらかくする
作り方

作り方

作り方

  1. 型とオーブンを準備する。23×13cmのパウンド型にオーブンシートを敷き、オーブンを170℃に予熱する。シートは底と長辺に沿って平らに密着させる。

  2. バターをなめらかにする。220gのドゥミ・セルバターをボウルで5分ほどへらで練る。大量の空気は入れず、つやがあり、容易に塗り広げられる状態にする。

  3. 乳化させる。220gのグラニュー糖を少しずつ加え、続いて220gの全卵を数回に分けて加える。毎回なめらかにつながってから次を加え、分離した見た目にならないようにする。

  4. 小麦粉を加える。220gのふるった小麦粉を加え、5分以内を目安に、粉の筋が見えなくなるまでさっくり混ぜる。生地は厚みがあり均一な状態にする。

  5. 型に入れる。生地を型へ移し、押しつぶさずに表面をならす。端から端まで高さをそろえ、大きな空洞を残さない。

  6. 中心まで焼く。170℃のオーブン中央段で50分焼く。表面は濃いきつね色になり、中央を軽く押すと戻り、中央に刺した竹串に濡れた生地が付かない状態にする。生の生地は味見しない。

  7. 冷ましてから切る。型のまま15分置いてからケーキクーラーへ移し、焼き上がりから合計60分冷ます。完全に冷え、切ったときに生地が崩れない状態にしてから10切れにする。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供・保存・作り置き

完全に冷めてから10等分して提供します。フロスティングやフィリングは必要なく、4材料の等量比と有塩バターの穏やかな塩味そのものが味の中心です。刃の細かいパン切り包丁を使うと、落ち着いた生地をきれいに切れます。

提供・保存・作り置き

当日早めに焼いておくことができます。温かいうちは覆わず、完全に冷めてから包んで乾燥を防ぎます。涼しい室温なら2日まで保存でき、室温が高い場合は冷蔵します。冷蔵したものは、食べる前に一切れだけ冷たさを取るとバターの風味が戻ります。

提供・保存・作り置き

ドゥミ・セルが入手できない場合は、適当に塩を足した無塩バターより、品質の良い有塩バターの方が意図した塩味に近づきます。油への置き換えは、風味と等量バター生地の構造を変えるため、この形のキャトルカールとしては扱いません。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 生地が分離して見えるバターや卵が冷たすぎるか、卵を一度に加えすぎています。卵の追加を止め、なめらかにつながるまで短く混ぜてから続ける。
  • 焼き上がりが重く筋っぽい小麦粉を混ぜすぎたか、粉が均一に入っていません。大きく返すように混ぜ、粉気が消えたら止める。
  • 中央が焼成後に沈む中心が十分に固まる前にオーブンから出しています。縁の色ではなく、中央の弾力と竹串の状態で判断する。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量1切れ(10切れのうち1切れ)
  • エネルギー354kcal
  • 炭水化物39.0g
  • たんぱく質5.2g
  • 脂質20.1g
  • 食物繊維0.6g
  • ナトリウム173mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦・グルテン。

生卵と加熱前の小麦粉を含むため、生地を味見しないでください。170℃で中央まで完全に焼き、熱い型を扱う際はやけどに注意します。焼き上がり直後は生地がもろいため、型から外して切る前に十分冷まします。

よくある質問

よくある質問

なぜ卵は殻を除いて量るのですか

生地に入る卵の正味量が4分の1の基準だからです。殻の重量まで含めると、砂糖、小麦粉、バターが卵に対して過剰になります。

バターは白っぽくふわふわになるまで泡立てますか

必要ありません。やわらかくなめらかな状態にはしますが、大量の空気を入れることが目的ではありません。きめ細かく、しっとり密な生地を目指します。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 濃いきつね色の外側と、しっとりきめ細かな内側を持つ、有塩バターの風味が明確なブルターニュ風ケーク。
  • 決め手: 殻を除いた卵を先に量り、卵・砂糖・小麦粉・バターを正確な1:1:1:1に保つこと。