フランスの代表料理

キッシュ・ロレーヌ

深さのある24cmのショートクラスト生地に、炒めて脂を調整した豚のラルドンと卵・生クリームのアパレイユを入れ、チーズ、玉ねぎ、野菜を加えずに焼くキッシュです。

フランスの代表料理
共有
キッシュ・ロレーヌ:切り口が見える一品
準備時間 40分
加熱時間 53分
合計時間 173分
出来上がり量 深さ約3cm、直径24cmのキッシュ1台、8切れ
料理について

キッシュ・ロレーヌ — ラルドンと生クリームの卵液を詰めたショートクラストタルト

キッシュ・ロレーヌは、材料を絞るほど構成が明確になります。ここで使うのはショートクラスト生地、豚のラルドン、卵と生クリームのアパレイユです。チーズ、玉ねぎ、野菜、スモークサーモンは加えません。それらを入れたキッシュもありますが、このロレーヌの構成とは別のバリエーションとして扱う方が料理の輪郭が保てます。

生地は冷たいバターを小麦粉に混ぜ、60mlの冷水だけでまとめ、60分冷蔵します。約3mmにのばして直径24cm、深さ約3cmの型に敷き、190℃で20分空焼きします。底まで乾いて淡いきつね色になってから液体のフィリングを入れることで、生のタルト生地と卵液を同時に火入れするより底がべたつきにくくなります。

200gのラルドンは乾いたフライパンで8分加熱し、目に見えて出た脂を約20gだけ除きます。卵200gと生クリーム300mlに黒こしょうとナツメグを合わせ、180℃で25分焼きます。中心は食品用温度計で71℃に達し、型を軽く揺らしたときにわずかに揺れる程度で止めます。さらに20分休ませると、やわらかさを保ったまま切り口が整います。

成功のポイント

成功のポイント

  • 生地は60分しっかり休ませ、冷たい状態で約3mmにのばす。
  • 卵液を入れる前に、底が乾いて淡いきつね色になるまで空焼きする。
  • ラルドンは8分炒め、目に見える余分な脂を約20gだけ除く。完全に脂を抜かない。
  • 中心71℃を安全上の基準とし、質感はわずかな揺れを残すところで焼き止める。
材料

材料

ショートクラスト生地

  • 250g 小麦粉
  • 125g 無塩バター、冷たい状態で角切り
  • 60ml 冷水
  • 2g

フィリング

  • 200g 豚ラルドン、可食部重量
  • 200g 全卵、殻を除いた正味重量。大きめの卵約4個分
  • 300ml 生クリーム
  • 1g 黒こしょう
  • 0.5g ナツメグパウダー
作り方

作り方

作り方

  1. ショートクラストをまとめる。250gの小麦粉と2gの塩に125gの冷たいバターをすり混ぜ、60mlの冷水を加えて15分ほどでまとめる。パンのようにこねず、押すとひとまとまりになるが弾力やべたつきが強くない状態にする。

  2. 生地を休ませる。円盤状にして包み、60分冷蔵する。生地は冷たく締まり、強く縮もうとせずにのばせる状態にする。

  3. 型に敷く。約3mmにのばし、直径24cm、深さ約3cmの型へ敷き込み、縁を整える。15分を目安に行い、厚さを均一にし、破れを残さない。

  4. 空焼きする。オーブンシートと重石をのせ、190℃で20分焼く。最後の数分で重石を外し、底が乾いて淡いきつね色となり、生の半透明部分が残らない状態にする。

  5. ラルドンを炒める。200gのラルドンを乾いたフライパンで中火8分加熱する。軽く焼き色を付け、出た脂のうち約20gを除く。

  6. アパレイユを作る。200gの全卵、300mlの生クリーム、1gの黒こしょう、0.5gのナツメグを約5分で均一に混ぜる。過度に泡立てず、表面に薄い泡がある程度にする。

  7. 型に詰める。ラルドンを空焼きした生地に均等に広げ、卵液を縁より下まで注ぐ。具材が偏らず、液があふれない状態にする。

  8. 安全でやわらかな固まり方まで焼く。180℃で25分焼き、中央を食品用温度計で確認する。中心が71℃に達し、型を軽く動かしたときに中央がわずかに揺れる状態にする。

  9. 切る前に休ませる。ケーキクーラーに置いて20分休ませる。切り口から卵液が流れず、一切れが形を保てる状態にする。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供・保存・作り置き

20分休ませて温かい状態で提供するか、完全に冷やして後で切り分けます。8切れにすると、しっかりした前菜または軽い主菜になります。生地の食感と卵液を分けて感じられ、ラルドンが一切れごとに均等に入ることが理想です。

提供・保存・作り置き

生地は前日にまとめて冷蔵できます。空焼きしたタルト台も当日の早い時間に作り、冷ましてから使えます。卵と生クリームを混ぜた後に待ち時間がある場合は、室温に放置せず冷蔵します。

提供・保存・作り置き

焼いたキッシュは2時間以内に4℃以下で冷蔵し、3日以内に使います。温め直す場合は中温のオーブンで中心74℃まで加熱すると、生地が電子レンジより保ちやすくなります。電子レンジでも加熱できますが、タルト生地はやわらかくなります。チーズ、玉ねぎ、野菜を加えたものは、このロレーヌの構成と同じ名称で扱いません。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 底がべたつく空焼き不足か、焼き上がり直後に切っています。底が乾くまで空焼きし、完成後は20分休ませる。
  • 卵液がゴムのように固い中心71℃を大きく超えて焼き続けています。安全温度に達し、わずかな揺れが残るところで取り出す。
  • 表面に脂がたまるラルドンから出た脂を十分に調整できていません。炒めた後、指定した約20gだけ余分な脂を除く。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量1切れ(8切れのうち1切れ)
  • エネルギー502kcal
  • 炭水化物25.3g
  • たんぱく質11.3g
  • 脂質39.1g
  • 食物繊維0.9g
  • ナトリウム601mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦・グルテン。

生のタルト生地や未加熱の卵液を味見しません。中心は見た目だけで判断せず、食品用温度計で少なくとも71℃まで加熱します。焼き上がり後は2時間以内に4℃以下で冷蔵し、残りを温めるときは74℃まで加熱します。加熱と冷却を何度も繰り返さないでください。

よくある質問

よくある質問

キッシュ・ロレーヌにチーズは必要ですか

この構成では使いません。フィリングはラルドン、卵、生クリームです。チーズ入りはよく見られるバリエーションですが、ここでは加えません。

なぜ生地を空焼きするのですか

卵液は水分が多く、生の深いタルト台より早く火が入ります。先に底を乾かして固めることで、焼き上がりの底が生っぽくなるリスクを減らします。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: さくっとしたショートクラストに、ラルドンとやわらかな卵・生クリームの層が入り、チーズや野菜を加えない切り分けやすいキッシュ。
  • 決め手: 生地を空焼きし、中心71℃に達したら、わずかな揺れを残した状態で焼成を終えること。