フランスの代表料理

Pâté en croûte(パテ・アン・クルート)

豚肉と仔牛のファルスを丈夫なショートペストリーで型焼きし、中心を71℃まで加熱して冷やし、2つの煙突状の穴から計量したアスピックを注いで一晩冷やす冷製パテです。

フランスの代表料理
共有
Pâté en croûte(パテ・アン・クルート):切り口が見える一品
準備時間 90分
加熱時間 95分
合計時間 1865分
出来上がり量 30×10×9cmの型1本、12切れ
紹介

豚肉、仔牛、アスピックのPâté en croûte

Pâté en croûteは、シャルキュトリと生地を一つの構造として仕上げる料理です。中身は豚肉と仔牛の味付けファルスで、豚肉の角切りが見えるように残します。ひき肉の塊をパイ生地で包むだけの料理ではありません。バターと牛乳を含む丈夫な生地を長い型へ敷き、冷たいファルスを詰め、蒸気抜きの穴を2つ残します。焼成後、その同じ穴から澄んだアスピックを注ぎます。

温度管理はオーブンへ入れる前から始まります。肉は冷蔵で12時間マリネし、よく水気を切り、4℃未満のままひいて混ぜます。ファルスは大きな空洞を残さないよう生地へしっかり詰めますが、加熱で肉が縮むため上まで詰め切らず約1cm空けます。中心は温度計で少なくとも71℃を確認し、生地の色や肉汁だけでは安全を判断しません。

アスピックは焼いたパテを60分冷まし、さらに60分冷蔵してから注ぎます。35℃程度で流動性を持たせ、2つの穴から数回に分けると、加熱収縮でできた内部の隙間へ入ります。用意する350mlは、実際に内部へ収まった分を完成品として扱います。最後に720分冷やすことで、肉、アスピック、生地が一体になり、12切れにきれいに切れます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 冷たいファルス、ひびのない生地、空洞を作らない詰め方、中心71℃の確認が土台です。アスピックは冷えたパテへ注ぎ、最後の一晩冷蔵を省きません。
材料

材料

豚肉と仔牛のファルス

  • 500g 赤身の豚肩肉、冷たい状態で1.5cm角
  • 300g 仔牛肩肉、冷たい状態で1.5cm角
  • 250g 豚背脂、冷たい状態で角切り
  • 100ml 辛口白ワイン、マリネ用
  • 60ml コニャック、マリネ用
  • 50g エシャロット、みじん切り
  • 15g イタリアンパセリ、刻む
  • 10g にんにく、細かくすりおろす
  • 16g 細粒塩
  • 3g 黒こしょう、挽く
  • 2g キャトルエピス

生地

  • 500g 小麦粉
  • 200g 無塩バター、冷たい状態で角切り
  • 100g 全卵、殻を除いた大2個分
  • 80ml 全乳、冷たいもの
  • 60ml 水、冷たいもの
  • 8g 細粒塩

仕上げ

  • 50g 全卵、溶いて密閉とつや出しに使う
  • 350ml 調理済みの澄んだ塩味アスピック。安全性が確認できる市販品または適切に調製されたストックゼリー、冷えているが注げる状態
作り方

作り方

作り方

  1. 肉をマリネする。豚肉と仔牛を、白ワイン、コニャック、エシャロット、パセリ、にんにく、塩、こしょう、キャトルエピスと合わせ、4℃で12時間冷蔵する。肉全体が香味液で覆われ、完全に冷たい状態を保つ。

  2. 冷たいファルスを作る。肉を非常によく水切りする。豚肉の2/3、仔牛全量、背脂を中目でひき、豚肉の1/3は小さな角切りのまま残す。すべてを合わせ、4℃未満を保ちながら粘りが出るまで混ぜる。角切り豚肉が見え、全体がまとまり、温度が4℃未満の状態にする。生のファルスは味見せず、必要なら別の少量を完全加熱して確認する。

  3. 生地を作って冷やす。500gの小麦粉と8gの塩に200gの冷たいバターをすり合わせ、100gの全卵、80mlの牛乳、60mlの水を加え、硬めで一体になるまでまとめる。包んで4℃で120分冷やす。べたつかず、延ばせる硬さにする。

  4. 型へ敷いてファルスを詰める。生地の約2/3を延ばし、30×10×9cmの型へ裂け目なく敷く。冷たいファルスを空気を押し出すように詰め、上部を約1cm空ける。角まで生地が連続し、大きな空洞が見えない状態にする。ファルスが4℃を超えそうなら型ごと冷蔵する。

  5. ふたを密閉し、2つの穴を作る。残りの生地でふたをし、溶き卵を接着に使って密閉する。余分を切り、縁を整え、直径約2cmの穴を2つ開ける。必要なら小さなアルミホイルの輪を差し、残りの卵を上面に塗る。2つの穴は開いたまま、縁は全周で閉じる。生肉に触れた器具は後工程の前に洗浄する。

  6. 中心71℃まで焼く。200℃で20分焼き、その後170℃へ下げて約75分続ける。ファルス中心が少なくとも71℃になるまで加熱する。生地が濃いきつね色になり、中心全体で71℃以上になることを温度計で確認する。色や透明な肉汁だけを安全基準にしない。

  7. アスピック前に冷やす。焼成後60分冷まし、その後4℃の冷蔵庫で60分冷やす。アスピックを加えても熱い脂に溶け込まないほど冷え、形が安定した状態にする。焼き上がりから2時間以内に冷蔵へ入れる。

  8. 計量したアスピックを注ぐ。350mlの調理済みアスピックのうち必要量を、注げる程度の約35℃までだけ温める。2つの穴から数回に分けて少しずつ注ぎ、内部が受け入れなくなるまで350mlを使う。アスピックが生地から漏れ落ちず、ゆっくり沈み、あふれない状態にする。熱い液体を冷たい脆い生地へ注がない。

  9. 一晩冷やす。アスピックを入れたパテを4℃で720分冷蔵してから型を外し、12切れにする。アスピックが完全に固まり、生地、肉、ゼリーの境界がきれいに切れる状態にする。清潔な包丁を使う。

提供と段取り

実用情報

提供と段取り

完全に冷やし、12切れにしてシャルキュトリまたは前菜として提供します。肉のマリネと生地作りは組み立て前日に行えます。アスピックを加えた後は、最後の720分冷蔵が必要です。

保存と温め直し

完成後は4℃以下で冷蔵し、3日以内に食べます。温めるとアスピックが溶けるため、温め直しは勧めません。

代用について

原材料とアレルゲンが分かる澄んだ塩味の市販アスピックは使えます。安全で味付けしたストックを伴わない単なるゼラチン水へ置き換えません。

代用について

仔牛を豚肉へ置き換えると味と食感が変わり、この豚肉と仔牛の構成と同一ではなくなります。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量12切れのうち1切れ
  • エネルギー555kcal
  • 炭水化物30.5g
  • たんぱく質25.9g
  • 脂質35.5g
  • 食物繊維1.3g
  • ナトリウム985mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

生のファルスは4℃未満に保ち、交差汚染を防ぐ。

中心全体を少なくとも71℃まで加熱する。

速やかに冷却し、焼き上がりから2時間以内に冷蔵する。

食品として安全な調理済みアスピックだけを使い、完成品は4℃以下で保つ。

焼成後もアルコールが残る可能性がある。

アレルゲン: 卵、乳、小麦由来のグルテン、白ワインおよび製品によってはコニャック由来の亜硫酸塩。

よくある質問

よくある質問

なぜ焼いた後にアスピックを入れるのですか。

肉は加熱で縮みます。冷えたパテへアスピックを注ぐと、その隙間を満たして最後の冷蔵で固まります。

温かく提供できますか。

このアスピック仕上げでは勧めません。ゼリーとファルスが切れる硬さまで冷やして提供する料理です。

仕上がり

仕上がり

  • 出来上がり: 豚肉と仔牛のファルスを丈夫な生地で型焼きし、中心71℃まで加熱、冷却後に2つの穴から350mlのアスピックを入れて冷やし固めます。
  • 決め手: ファルスを冷たく保ち、生地を割らず、空洞なく詰め、71℃を測定し、アスピックは冷えたパテへ加えます。