フェネトラ — アプリコット、レモンピール、アーモンドを重ねるトゥールーズの焼き菓子
フェネトラはトゥールーズの焼き菓子で、構造が料理の同一性を決めます。下はパート・サブレ、その上に薄いアプリコットの層と細かく切ったレモンピール、さらに上にアーモンドを加えたシュクセまたはダックワーズ系の軽い生地を重ねます。上層をレモンカードやカスタードクリーム、普通のメレンゲへ置き換えると別のタルトになります。
サブレはパンのようにこねず、もろくやわらかな食感を狙います。やわらかいバター、砂糖、レモンゼストを混ぜ、卵黄を加えた後、小麦粉はまとまるまで最小限に混ぜます。冷蔵庫で60分休ませることでバターが締まり、厚さ3mmへ均一に伸ばしやすくなります。
果実層はあくまで薄くします。アプリコットジャムが酸味と果実感を作り、5mm角の砂糖漬けレモンピールが部分的に濃い柑橘香を与えます。その上に、卵白をつやのあるしっかりした角まで泡立て、アーモンドパウダーと小麦粉をやさしく折り込んだ生地をのせます。ここで気泡を残すことが、重いアーモンドペーストではない軽い上層につながります。
全体を180℃で28〜30分焼きます。表面の色だけでなく、見えているサブレの縁がきつね色になり、アーモンド層の表面が乾いて薄く軽い歯ざわりを持ち、内側はやわらかいことが目安です。焼成後は型のまま30分、型を外してさらに60分、合計90分冷却してから10切れにします。


