フランス料理のレシピ

ファルスマン・サヴォワイヤール(Farcement savoyard)

生のじゃがいもを粗くおろし、スモークベーコン、プルーン、レーズン、卵、クレームフレーシュと合わせ、ベーコンを敷いた中央穴付き型で3時間湯せん焼きにするサヴォワ地方の甘塩っぱい料理です。

フランス料理のレシピ
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ファルスマン・サヴォワイヤール(Farcement savoyard):皿に盛り付けた一品
準備時間 55分
加熱時間 180分
合計時間 270分
出来上がり量 型抜き1台、8切れ
この料理について

ファルスマン・サヴォワイヤール — ベーコンで包むじゃがいもとプルーンの型蒸し焼き

ファルスマン・サヴォワイヤールは、じゃがいものグラタンではなく、サヴォワ地方らしい甘味と塩味を合わせた型料理です。生の粗おろしじゃがいもが本体となり、スモークベーコンが外側と塩味の骨格を作り、プルーンとレーズンが特徴的な果実味を加えます。卵、クレームフレーシュ、少量の小麦粉が、長い加熱の間に全体を切り分けられる状態へまとめます。

型の形は加熱にも関わります。伝統的なファルスマン型が理想ですが、家庭では容量2Lの中央穴付きリング型やクグロフ型で同じ機能を持たせられます。薄切りベーコンを重ねながら側面から中央まで敷き、上部に折り返せる長さを残して、じゃがいものフィリングを包み込みます。

じゃがいもは粗くおろすと多くの水分を出します。15分水切りし、軽く押すだけにして、強く絞りすぎません。目的は余分な水を除くことであり、じゃがいもを乾燥させることではありません。適度な水分が残ることで、でんぷん、卵、クリームがやわらかな内部を作ります。

170℃の湯せんで、ふたをしたまま180分ゆっくり加熱します。密度の高い中心まで火を通しながら、ベーコンの外側を焦がしにくくするためです。中心の最も温度が低い部分が74℃以上で、じゃがいもが完全にやわらかく、全体がしっかりしていることを確認します。湯せんから出して20分休ませると、型から外して8切れにしても形を保ちやすくなります。

成功のポイント

成功のポイント

  • じゃがいもは流れ出る水分だけを除き、強く絞って乾燥させない。
  • ベーコンを十分に重ね、フィリングを完全に包むことで型離れと形を安定させる。
  • 湯せんの水位を型の約2/3に保ち、休ませる前に中心74℃以上を確認する。
材料

材料

  • 400g 薄切りスモークベーコン(生の塩せき豚バラ)、型に敷く — 購入重量も可食重量も400gで、重ねて型に敷き、仕上がりとして食べる。
  • 1,500g じゃがいも、生、皮をむいた可食部重量、粗くおろす — 皮をむいてから計量し、15分水切りした全量を使う。
  • 100g スモークベーコンのラルドン、生の塩せき品、角切り — 全量をフィリングに使う。
  • 180g 種抜きドライプルーン、4等分 — 全量を使用する。
  • 80g レーズン — 全量を使用する。
  • 150g 玉ねぎ、皮をむいてみじん切り — 全量を使用する。
  • 100g 全卵(殻を除いた重量、Lサイズ約2個) — 全量を使用する。
  • 150g クレームフレーシュ、乳脂肪分30% — 全量を使用する。
  • 30g 小麦粉(プレーンタイプ) — 全量を使用する。
  • 2g 細塩 — 全量を使用する。ベーコンからも相当量のナトリウムが加わる。
  • 2g 黒こしょう、挽きたて — 全量を使用する。
作り方

作り方

作り方

  1. 型にベーコンを敷く。容量2Lの中央穴付き型に400gのベーコンを、縁から中央へ向けて重ねながら敷く。上部を閉じるための折り返しを残す。大きな隙間なく型全体が覆われた状態にする。

  2. じゃがいもをおろして水切りする。皮をむいた1,500gのじゃがいもを粗くおろし、清潔な布または細かいざるに入れて15分水切りした後、軽く押す。じゃがいもはまだ湿っているが、軽く押しても自由水が流れ続けない状態にする。

  3. フィリングを混ぜる。水切りしたじゃがいもに、ラルドン、プルーン、レーズン、玉ねぎ、卵、クレームフレーシュ、小麦粉、塩、黒こしょうを加えて10分ほどで均一に混ぜる。果物、ベーコン、玉ねぎが均等に散り、粉の塊が残らない状態にする。

  4. 型に詰めて閉じる。ベーコンを敷いた型へフィリングをしっかり詰め、表面を平らにする。ベーコンの折り返しで上面を覆い、型をふたまたはアルミホイルで密閉する。大きな空気穴がなく、フィリングがベーコンで閉じられた状態にする。

  5. 湯せんを準備する。オーブンを170℃に予熱する。覆った型を深いローストパンに置き、熱湯を型の高さの約2/3まで注ぐ。熱いローストパンは両手で扱い、型の中へ湯が入らないようにする。型が安定し、水位が約2/3に達した状態にする。

  6. ゆっくり加熱する。170℃の湯せんで、覆ったまま180分焼く。途中で一度水位を確認し、大きく減っていれば熱湯を足す。中心の最も温度が低い部分が74℃以上に達していることを確認する。じゃがいもが完全にやわらかく、休ませれば切れるほど全体がしっかりした状態にする。

  7. 型から外す前に休ませる。耐熱手袋で型を湯せんから出し、網の上で20分休ませる。まだ熱いが、型から一体のリング状に外せる程度に内部が安定するまで待つ。

  8. 切り分ける。温かい皿へ型から外し、波刃ナイフで8等分する。各切れが崩れず、やわらかなじゃがいも、果実、ベーコンが見え、水っぽいフィリングが流れない状態にする。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

温かいうちに8切れで供する。甘いドライフルーツとスモークベーコンが料理の一部なので、別の甘いソースは不要です。

実用ガイド

作り置きする場合は完全に加熱した後、浅い容器に分けて速やかに冷まし、冷蔵します。再加熱は覆って160℃で行い、各切れの中心を74℃まで上げます。

実用ガイド

4℃以下で保存し、3日以内に食べます。冷凍もできますが、解凍後は粗おろしじゃがいもの組織がやや崩れやすくなります。

実用ガイド

中央穴付きリング型は家庭用の実用的な代用です。中央穴のない普通のキャセロールでは形も中心への熱の入り方も変わるため、同等ではありません。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 型から外すと崩れるじゃがいもの水分が多すぎる、詰め方が弱い、または20分の休ませ時間を省いた可能性がある。自由水だけを除き、型へしっかり詰めて休ませる。
  • 中心が重く生っぽい湯せんまたはオーブン温度が低い可能性がある。じゃがいもがやわらかくなり、中心が74℃以上になるまで加熱を続ける。
  • 湯せんの水がなくなる長時間加熱で水位が下がった可能性がある。型の周囲へ慎重に熱湯を足し、型の中には入れず、覆ったまま焼き続ける。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量1切れ、全体の1/8
  • カロリー574kcal
  • 炭水化物61g
  • たんぱく質17g
  • 脂質30g
  • 食物繊維6g
  • ナトリウム1075mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦

スモークベーコンとラルドンは、包装に「加熱済み・そのまま食べられる」と明記されていない限り、生の塩せき豚肉として扱う。生の豚肉に触れた手と器具は、加熱済み食品に触れる前に洗浄する。

組み立てたファルスマンの中心の最も温度が低い部分を74℃以上にする。

熱湯を入れた深いローストパンは慎重に扱い、残りは2時間以内に浅い容器へ分けて冷蔵する。

よくある質問

よくある質問

なぜじゃがいも料理に果物を入れるのですか。

じゃがいも、ベーコン、ドライフルーツを組み合わせた甘塩っぱい構成が、ファルスマンを特徴づけます。

湯せんを省けますか。

この配合では省けません。周囲から穏やかに熱を入れる長時間の湯せんが、外側を守りながら中心を加熱する方法の一部です。

仕上がり

仕上がり

  • 出来上がり: ベーコンに包まれたリング形を保ち、やわらかな粗おろしじゃがいも、ドライフルーツ、ベーコンが見える、しっかり切れる一皿。
  • 決め手: じゃがいもの水分を軽く切り、型へ密に詰め、3時間の覆い付き湯せんと20分の休ませ時間を省かないこと。