ポーランドの代表料理

Żur z Kaszub:発酵ライ麦を使ったカシューブ地方のスープ

Żur z Kaszubは、にんにくの香りがする、濁った発酵ライ麦の液から始まります。このレシピでは、それをじゃがいも入りのシンプルな肉なしスープに仕立てます。カシューブ地方の断食期の食文化を、家庭で作りやすい分量にしたものです。発酵には約3日かかりますが、時間だけで判断せず、泡、香り、酸度を確認してください。

ポーランドの代表料理
共有
ジャガイモ入りのカシューブ風ライ麦スープと、濁った発酵ライ麦ベースの瓶。
分量 6人分
1人分 約400 ml
実作業時間 25分、ほかに約3日の発酵時間
調理時間 約30分
レシピの概要

Żur z Kaszub:発酵ライ麦を使ったカシューブ地方のスープ

Żur z Kaszubは、にんにくの香りがする、濁った発酵ライ麦の液から始まります。このレシピでは、それをじゃがいも入りのシンプルな肉なしスープに仕立てます。カシューブ地方の断食期の食文化を、家庭で作りやすい分量にしたものです。発酵には約3日かかりますが、時間だけで判断せず、泡、香り、酸度を確認してください。

カシューブ地方では、żurは特に四旬節に食べられてきた、腹持ちのよい断食食でした。ポーランドの伝統食品登録簿はŻur z Kaszubを、ライ麦粉の沈殿がある淡色で濁った液体と説明し、酸味とにんにくの香りを特徴に挙げています。この記述は発酵させたライ麦のベースについてのものです。ベースはスープを作ったり、ほかの料理に酸味を加えたりするために使われますが、登録簿には計量済みのスープレシピは掲載されていません。

地元の食文化資料では、全粒ライ麦粉、にんにく、水を少なくとも3日発酵させ、じゃがいも、マジョラム、こしょうと合わせます。ポモージェ県の行政機関による資料によると、四旬節のżurは通常ベーコンを添えずに食べられていました。このレシピはその肉なしの形に沿い、6人分の実用的な分量を示します。元気なライ麦スターターとpH確認は、発酵の安定性と安全性のために加えた現代的な管理方法で、歴史的な手順だと主張するものではありません。

発酵ベースは濁り、少し泡立ち、心地よい酸っぱい香りがします。置いておくとライ麦粉が沈殿するため、使う前に瓶を振るか、よく混ぜてください。こうすると沈殿がスープに入り、とろみが均一になります。じゃがいもが柔らかくなってから発酵ベースを加え、十分に加熱します。生の小麦粉を味見したり、そのまま食べたりしてはいけません。

すっきりした酸味、柔らかなじゃがいもの角切り、ほのかなにんにくの香りが楽しめる、穏やかで満足感のあるスープです。記録されている断食の食べ方に合わせて肉なしで仕上げても、パンを添えて食事にしてもよいでしょう。このレシピにはベーコンなどのトッピングは含まれません。

おいしく作るコツ

おいしく作るコツ

  • 維持管理されている活性ライ麦サワードウスターターを使います。由来の分からない自然発酵より、粉と水を安定して酸性にしやすくなります。
  • 清潔なガラス瓶を使い、ふたは緩くかぶせます。発酵中にガスが出るため、密閉しないでください。
  • 20~24°Cで保ち、約72時間後に確認します。泡が出て、心地よい酸っぱい香りがし、pHが4.6以下になっている必要があります。酸味が足りなければ発酵を続けて再確認し、pHが高い状態では使いません。
  • 小麦粉は生の食材です。加熱前の発酵液、生地、沈殿を味見しないでください。色の付いたカビや綿毛状のカビ、腐敗臭がある場合、またはpHが4.6以下にならない場合は、全量を捨てます。
  • ライ麦粉は沈殿します。スープに加える前に発酵液をよく混ぜ、とろみを均一にします。
  • じゃがいもが柔らかくなってから発酵ベースを加え、弱く沸く状態で最低5分加熱します。鍋底を混ぜて焦げ付きを防ぎ、粉に火を通します。
材料

材料

発酵ライ麦ベース

  • 全粒ライ麦粉 100 g
  • 沸騰させてぬるく冷ました水 1 L
  • つぶしたにんにく 10 g
  • 活性ライ麦サワードウスターター 25 g

スープ

  • 水 1.2 L
  • 皮をむいたじゃがいも 600 g(煮崩れしにくい品種または万能タイプ)
  • 細塩 8 g
  • 乾燥マジョラム 2 g
  • 粉末黒こしょう 1 g
作り方

作り方

作り方

  1. ライ麦ベースを発酵させる手を洗い、清潔な瓶とスプーンを用意します。沸騰させて冷ました水にライ麦粉を泡立て器で混ぜ、乾いた粉の塊をなくします。つぶしたにんにくと活性スターターを加えます。ガスが抜けるよう、ほこりが入らない程度にふたを緩くかぶせます。20~24°Cで約72時間発酵させます。生の状態で味見しないでください。泡がしっかり出て、心地よい酸味の香りがし、pH 4.6以下なら使用できます。酸味が足りなければ発酵を続けて再確認し、カビや腐敗臭があれば捨てます。

  2. じゃがいもを切って煮るじゃがいもの皮をむき、均一な2 cm角に切ります。厚手の鍋にスープ用の水と塩を入れ、沸騰させます。じゃがいもを加え、火を弱めて15~20分煮ます。フォークが楽に通る柔らかさになれば大丈夫です。

  3. 発酵ベースを鍋に加える発酵ベースをよく混ぜ、底に沈んだ粉を戻します。じゃがいもと煮汁の鍋に全量を少しずつ加え、絶えず混ぜます。マジョラムと黒こしょうを加えます。スープは濁り、少しとろみがつきます。

  4. 酸味のあるスープに十分火を通すスープを弱く沸く状態に戻し、最低5分加熱します。ライ麦粉が鍋底に付かないよう、底から混ぜます。この加熱が終わってから味見し、必要なら塩を調整します。じゃがいもは形を保ったまま柔らかく、スープは心地よい酸味と穏やかなにんにくの香りが目安です。

  5. 盛り付けて残りを冷蔵する温めた器に熱いスープを盛ります。粉が沈殿することがあるため、盛り付けの合間に鍋を混ぜます。2時間以内に食べない分は浅い容器に分け、4°C以下で冷蔵します。3~4日以内に食べ切り、再加熱時はスープをぐらぐら沸騰させます。

盛り付け、作り置き、保存

実用情報

盛り付け、作り置き、保存

Żur z Kaszubは熱いうちに、軽い食事または前菜として出します。この分量版は肉を使わず、地域資料に記録された断食向けの形にしています。ライ麦パンを添えてもよいですが、材料や栄養計算には含みません。ライ麦にはグルテンが含まれるため、このスープはグルテンフリーではありません。

盛り付け、作り置き、保存

発酵には約3日かかり、先に準備できます。使用前に酸度を確認します。泡が出ない、心地よい酸っぱい香りがしない、またはpHが4.6を超える場合は、発酵を続けて再確認してください。生の混合物は味見しないでください。スープを作ったら浅い容器に分けて速やかに冷まし、2時間以内に4°C以下の冷蔵庫に入れます。

盛り付け、作り置き、保存

残りは冷蔵し、3~4日以内に食べます。必要な分だけ温め、混ぜながらぐらぐら沸騰させます。冷蔵中に濃くなった場合は、沸騰した湯を少量加えます。鍋全体を室温に長く置いてゆっくり冷まさないでください。

1人分の推定栄養価

1人分の推定栄養価

  • エネルギー140 kcal
  • 炭水化物35 g
  • たんぱく質4 g
  • 脂質1 g
  • 食物繊維5 g
  • ナトリウム550 mg
  • アレルゲンライ麦(グルテンを含む穀類)

パンや追加の具を含まない、6人分の1人分の概算です。 全粒ライ麦粉、じゃがいも、計量した塩を基にした概算です。スープに残る粉の量や器の大きさで実際の値は変わります。

よくある質問

よくある質問

Żur z Kaszubはスープですか、それとも発酵ベースですか?

ポーランド省庁の登録簿の風味説明は、粉の沈殿がある、濁った酸味とにんにくの香りの発酵ライ麦ベースについてです。地域の料理資料では、そのベースを使ってじゃがいものスープを作ります。このレシピは両方の段階を含みます。

活性スターターとpH確認が必要なのはなぜですか?

活性スターターは家庭の発酵を安定させます。小麦粉は生の食材なので、加熱前に混合物を味見しないでください。泡が出て、心地よい酸味の香りがし、pH 4.6以下になったものだけ使い、スープの中で最低5分煮ます。

ベーコンを加えてもよいですか?

地域の記述の一部には玉ねぎと豚脂のトッピングがありますが、別の資料では四旬節のżurは通常ベーコンなしとされています。このレシピは肉なしです。ベーコンを加えると断食向けの性格と栄養価が変わります。