フランス料理のレシピ

フィセル・ピカルド(Ficelle picarde)

薄いクレープに加熱済みハムと水分をしっかり飛ばしたマッシュルーム・エシャロットのデュクセルを巻き、クレームフレーシュとエメンタールをのせて焼くピカルディ地方の料理です。

フランス料理のレシピ
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フィセル・ピカルド(Ficelle picarde):皿に盛り付けた一品
準備時間 25分
加熱時間 42分
合計時間 127分
出来上がり量 30 × 20cmのグラタン皿にフィセル6本
この料理について

フィセル・ピカルド — ハムとマッシュルームのクレープをクレームフレーシュでグラタンに

フィセル・ピカルドはアミアン、ピカルディと結び付いた1950年代の塩味クレープ料理です。薄いクレープに加熱済みハムとマッシュルーム・エシャロットのデュクセルを巻き、クレームフレーシュとすりおろしたチーズでグラタンにします。この配合ではベシャメルを使わず、クレープ、きのこ、クリームの輪郭を保ちます。

クレープは薄く、しなやかに焼きます。生地を4℃以下で60分休ませ、小麦粉へ十分水分を行き渡らせてから、直径16cmのクレープ6枚を1枚約55mlで焼きます。表面が乾いて生地が固まればよく、焼きすぎてぱりぱりにすると巻いたとき割れやすくなります。

デュクセルは最終的な食感を左右します。マッシュルームは加熱中に多くの水を出すため、中火で十分に水分を飛ばし、へらでフライパンの底を引いたときに液体が戻ってこない状態まで乾かします。各クレープへ40gの加熱済みハム1枚とデュクセルの1/6量をのせて巻きます。

仕上げはクレームフレーシュとエメンタールだけで、小麦粉でとろみを付けたソースは使いません。200℃で15分焼き、クリームが縁で泡立ち、チーズが焼き色を帯び、クレープはやわらかいままにします。同時に組み立てた料理の中心が74℃に達していることを確認します。

成功のポイント

成功のポイント

  • 生地を60分休ませ、薄いクレープを均一に、しなやかに焼く。
  • マッシュルームはフライパンに自由水が残らないまで加熱し、デュクセルを乾いた状態にする。
  • 1本につきハム40g、デュクセル1/6量、クレームフレーシュ30g、エメンタール30gを使い、加熱をそろえる。
材料

材料

クレープ

  • 100g 小麦粉(プレーンタイプ) — 全量を使用する。
  • 100g 全卵(殻を除いた重量、Lサイズ約2個) — 全量を使用する。
  • 330ml 全乳 — 全量を使用する。
  • 2g 細塩 — 全量を使用する。
  • 25g 無塩バター、溶かす。生地とフライパン用 — フライパンに残るごく薄い膜を除き仕上がりに含める。

フィリングとグラタン

  • 500g マッシュルーム、石づきなどを整えた重量、細かく刻む — 全量をデュクセルへ使う。
  • 200g エシャロット、皮をむいて細かく刻む — 全量を使用する。
  • 25g 無塩バター、デュクセルと皿用 — フライパン・皿に残るごく薄い膜を除き仕上がりに含める。
  • 240g 加熱済みハム、そのまま食べられるもの6枚、1枚約40g — フィセル1本につき1枚使う。
  • 180g クレームフレーシュ、1本につき30g — 全量を使用する。
  • 180g エメンタール、細かくすりおろす。1本につき30g — 全量を使用する。
  • 2g 黒こしょう — 全量を使用する。
作り方

作り方

作り方

  1. クレープ生地を混ぜる。小麦粉と塩に卵を混ぜ、牛乳を少しずつ加え、溶かしバター15gを混ぜる。8分を目安にし、小麦粉のだまがない、なめらかで流動性のある生地にする。

  2. 生地を休ませる。覆って4℃以下で60分冷蔵する。小麦粉が十分に水分を含み、冷たく、混ぜ直しても流動性を保つ状態にする。

  3. 薄いクレープを6枚焼く。直径16cmのクレープパンを中火で温め、残り10gの溶かしバターを薄く塗る。1枚約55mlで6枚、1枚約2分、合計12分焼く。薄くしなやかで、軽く色づき、表面に生の生地が残らない状態にする。

  4. デュクセルを作る。広いフライパンで2回目のバターのうち20gを溶かし、エシャロットを5分炒める。マッシュルームと黒こしょうを加え、さらに10分、合計15分加熱して水分を飛ばす。きのこがやわらかく、へらで底を引いても液体の水たまりが戻らない状態にする。

  5. フィセルを巻く。オーブンを200℃に予熱する。残り5gのバターで30 × 20cmのグラタン皿を塗る。各クレープに40gのハム1枚とデュクセルの1/6量をのせ、きつめに巻いて継ぎ目を下に並べる。6本が一層に収まり、フィリング量が均一な状態にする。

  6. トッピングしてグラタンにする。各ロールへ30gのクレームフレーシュを広げ、30gのエメンタールをのせ、200℃で15分焼く。組み立てた料理の中心が74℃に達していることを確認する。クリームが縁で泡立ち、エメンタールが色づき、クレープは水っぽくならずやわらかい状態にする。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

グラタン皿からすぐ供し、食べ応えのある前菜なら1人1本、より大きな食事なら2本を目安にします。

実用ガイド

先に作る場合はクレープとデュクセルを当日早めに作り、冷まして別々に冷蔵します。クリームを吸わせ続けないよう、組み立ては焼成に近い時刻に行います。

実用ガイド

残りは2時間以内に冷蔵し、3日以内に食べます。170℃で覆って中心74℃まで再加熱し、最後だけ覆いを外してチーズを整えます。

実用ガイド

地域の別配合ではグリュイエールを使うものもあり、エメンタールと交換できますが風味は変わります。クレームフレーシュをベシャメルへ置き換えるとソース構造が変わります。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • クレープが水っぽいデュクセルに自由水が残っている可能性がある。へらで底を引いても液体が戻らないまできのこを加熱する。
  • 巻くとクレープが割れる焼きすぎ、または厚すぎる可能性がある。1枚約55mlを量り、薄くしなやかに焼く。
  • 中心が74℃になる前にチーズが濃くなる表面の色付きが中心の加熱より先に進んでいる。アルミホイルをふんわりかぶせ、中心温度が74℃へ達するまで加熱を続ける。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量1本、全体の1/6
  • カロリー482kcal
  • 炭水化物25g
  • たんぱく質26g
  • 脂質31g
  • 食物繊維2g
  • ナトリウム890mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦

生地と、そのまま食べられる加熱済みハムは、使用するまで4℃以下で冷蔵する。

組み立てたグラタンの中心を74℃まで加熱する。

残りは2時間以内に冷蔵し、温め直す場合も74℃まで加熱する。

よくある質問

よくある質問

なぜデュクセルを乾いた状態まで煮詰めるのですか。

マッシュルームの水分が残ると、グラタン中にクレープへ吸収され、ロールが水っぽくなるためです。

クレープは前日に作れますか。

作れます。冷まして必要なら間にシートを挟んで重ね、覆って冷蔵し、冷たいハムとデュクセルで焼く直前に組み立てます。

仕上がり

仕上がり

  • 出来上がり: ハムときのこの層がはっきりしたやわらかなクレープ6本を、泡立つクレームフレーシュと色づいたエメンタールが覆う。
  • 決め手: 巻く前にデュクセルの水分を完全に飛ばし、チーズが色づき中心が74℃へ達するまでだけグラタンにすること。