フランスの代表料理

ストックフィッシュ・ア・ラ・ニソワーズ(Stockfish à la niçoise)

塩蔵ではない本物の空気乾燥ダラを4℃以下で96時間戻し、トマト、オリーブオイル、じゃがいも、黒オリーブと穏やかに煮込むニースの料理です。

フランスの代表料理
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ストックフィッシュ・ア・ラ・ニソワーズ(Stockfish à la niçoise):皿に盛り付けた一品
準備時間 50分
加熱時間 105分
合計時間 5915分
出来上がり量 大きなココット1台、深皿6人分
はじめに

ストックフィッシュ・ア・ラ・ニソワーズ — ニース風の空気乾燥ダラ煮込み

ストックフィッシュ・ア・ラ・ニソワーズは、ニースの料理でエストカフィック(estocafic)系とも呼ばれる、空気乾燥した硬いタラを使う煮込みです。出発点は生のタラでも、塩蔵したバカラオ/塩ダラでもありません。塩を加えず空気乾燥したstockfishを数日かけて冷水で戻し、骨と皮を除いてからトマトとオリーブオイルの煮込みへ進みます。

96時間の戻しは待ち時間であり、室温で放置する工程ではありません。魚は4℃以下を保ち、12時間ごとに清潔な冷水へ交換します。十分に戻ると板のような硬さが消え、厚い部分までしなやかになります。水切り後に皮と取れる骨を除き、このレシピでは可食部約1200gを栄養計算の基準とします。

煮込みはオリーブオイルで玉ねぎ、ポロねぎ、赤パプリカ、にんにくをやわらかくし、トマトとブーケガルニで厚みを作ってから魚を加えます。魚は激しく沸騰させず、最低63℃まで穏やかに加熱します。後からじゃがいもと黒オリーブを加え、魚の大きな形を残したまま、最後ににんにくとパセリで香りを整えます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 生ダラや塩ダラではなく、塩を加えず空気乾燥した本物のstockfishを使う。
  • 96時間の戻し全体を4℃以下で行い、12時間ごとに清潔な冷水へ交換する。
  • 強く煮立てず、魚が大きな塊のまま残る穏やかな煮込みを保つ。
材料

材料

  • 空気乾燥・無塩のタラstockfish600g — 乾燥状態で購入。戻して皮・骨を除いた可食部は約1200gを目標とし、栄養計算も1200gの戻し後可食部を基準にする
  • 冷水5000ml — 冷蔵戻し用。12時間ごとに清潔な冷水へ交換

煮込み

  • エクストラバージンオリーブオイル120g
  • 黄玉ねぎ300g — 薄切り
  • ポロねぎ150g — 薄切り
  • 赤パプリカ200g — 角切り
  • 完熟トマト1000g — 皮と種を除き、刻む
  • にんにく30g — 細かく刻み、半量ずつ使用
  • ブーケガルニ20g — タイム、ローリエ、パセリの茎
  • 粘質じゃがいも800g — 3cm大に切る
  • ニソワーズ風の黒オリーブ100g — 好みで種を除く
  • 新しい水400ml — 計量した煮込み用
  • イタリアンパセリ30g — 刻む
  • 黒こしょう2g
作り方

作り方

作り方

  1. 冷蔵で96時間戻す。乾燥stockfish600gをふた付き容器へ入れ、冷水に完全に沈める。4℃以下で96時間冷蔵し、12時間ごとに清潔な冷水へ交換する。魚はおよそ2倍の重量になり、板のような硬さが消え、最も厚い部分までしなやかになるまで戻す。

  2. 皮と骨を除いて大きく切る。水を切り、皮と取れる骨をすべて除き、可食部を大きな塊に切る。4℃以下を保ちながら25分で作業する。水切り後の可食部は約1200gとし、大きな骨や皮を残さない。

  3. 香味野菜をやわらかくする。ココットでオリーブオイル120gを温め、黄玉ねぎ300g、ポロねぎ150g、赤パプリカ200g、にんにく15gを弱めの中火で15分加熱する。強い焼き色を付けず、野菜がやわらかく艶のある状態にする。

  4. トマトベースを作る。完熟トマト1000gとブーケガルニ20gを加え、中火で15分穏やかに煮る。トマトを濃い粗いソース状まで崩し、野菜の形は残す。

  5. stockfishを穏やかに煮る。魚と新しい水400mlを加え、ふたを少しずらして弱火で40分煮る。魚の中心が最低63℃に達し、縁はほぐれやすくなるが、大きな塊を保つ状態にする。

  6. じゃがいもとオリーブを加える。じゃがいも800gと黒オリーブ100gを加え、弱火で30分煮る。じゃがいもへナイフが通り、魚はソースの中で識別できる大きさを保つ。

  7. にんにくとパセリで仕上げる。残りのにんにく15gとイタリアンパセリ30g、黒こしょう2gを加え、弱火で5分煮る。にんにくとパセリの香りを残し、ソースが魚とじゃがいもへ絡む濃さにする。

  8. 魚を崩さず盛り付ける。25分以内に、魚を強く混ぜて崩さないよう6枚の深皿へ分ける。各皿へ魚、じゃがいも、オリーブ、計量したソースが入るようにする。

盛り付け

実用情報

盛り付け

非常に熱い状態で深皿へ盛り、魚、じゃがいも、オリーブ、トマトソースを均等に分けます。ソースは薄いスープではなく、具材へ絡む濃さにします。

前日までの準備

96時間の冷蔵戻しは省略できない計画時間です。完成した煮込みは1日前に作り、速やかに冷まして冷蔵し、翌日に再加熱できます。

保存と温め直し

調理済みstockfishは2時間以内に冷蔵し、3〜4日以内に食べます。温め直す場合は全体を74℃まで加熱し、魚を崩さないようやさしく動かします。

代用について

塩ダラは塩蔵によって味と戻しの目的が変わるため、直接の代用にはなりません。生ダラも乾燥魚を戻した密度のある食感を再現しません。ニソワーズ風オリーブがない場合は別の小粒黒オリーブへ替えられますが、塩分と風味は変わります。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 煮ても魚が硬い冷蔵戻しが短い、または厚い部分まで十分に戻っていない。96時間を守り、加熱前に最も厚い部分までしなやかなことを確認する。
  • 魚がソースへ崩れて消える沸騰が強すぎる、または強くかき混ぜた可能性がある。弱い煮立ちを保ち、鍋をかき回すより具材を持ち上げるように動かす。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量深皿1杯、煮込み全体の1/6
  • エネルギー567kcal
  • 炭水化物42.8g
  • たんぱく質45.9g
  • 脂質24.7g
  • 食物繊維7.8g
  • ナトリウム488mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 魚。

96時間の戻し中は魚を常に4℃以下に保ちます。12時間ごとに清潔な冷水へ衛生的に交換します。皮と骨を丁寧に除き、魚は最低63℃まで加熱します。残りは2時間以内に冷蔵し、温め直す場合は74℃まで加熱します。

よくある質問

よくある質問

stockfishは塩ダラと同じですか?

違います。ここで使うstockfishは塩を加えず空気乾燥したタラです。塩ダラは塩蔵品で、戻し方の目的も異なります。

なぜ4日間も戻すのですか?

乾燥したstockfishは非常に硬いためです。長い冷蔵浸水で厚い部分まで水分を戻し、煮込み前に食べられる柔らかさへ近づけます。

仕上がり

仕上がり

  • 結果: 大きなstockfishの身、じゃがいも、黒オリーブが、濃いトマトとオリーブオイルのソースの中で形を保つ煮込み。
  • 決め手: 本物の空気乾燥stockfishを4℃以下で96時間完全に戻し、その後は弱い煮立ちで魚を崩さず加熱すること。