バニラのクレーム・アングレーズとキャラメルのイル・フロッタント
イル・フロッタントは、流れるようなバニラのクレーム・アングレーズ、ふわりとしたメレンゲ、薄い琥珀色のキャラメルという三つの異なる食感を組み合わせるデザートです。ここでは大きな一枚のメレンゲを焼く形ではなく、小さなメレンゲを牛乳でやさしくポシェし、12個作ります。1人分はカスタードの6分の1とメレンゲ2個です。
卵の扱いが重要です。殺菌済み卵を重量で卵黄と卵白に分け、卵黄はカスタード、卵白はメレンゲに使います。クレーム・アングレーズは82℃まで加熱し、スプーンの背に薄く均一な膜が付く状態を目安にします。沸騰させると卵が凝固して分離しやすいため、82℃に達したらそれ以上強く加熱しません。
砂糖も用途ごとに分けます。カスタードに80g、メレンゲに60g、キャラメルに40gを使います。ここを一緒にしてしまうとカスタードが甘くなりすぎたり、メレンゲの安定性が変わったりします。キャラメルは最後に作ることで、冷えたカスタードと冷ましたメレンゲをすぐに組み立てられ、熱い糖液を扱う時間を短くできます。
加熱だけでなく、冷却も工程の一部です。カスタードは浅いボウルで20分冷まして蒸気を抜き、その後4℃以下で120分冷蔵します。この冷却時間は省略された待ち時間ではなく、合計210分の中に含まれています。


