フランスの代表料理

Tarte flambée(タルト・フランベ/フラムクッシュ)

約1 mmの薄い生地にフロマージュ・ブランとクレームフレーシュを薄く塗り、玉ねぎと燻製ラルドンをのせ、250 °Cの石板またはスチールで短時間に焼き上げます。

フランスの代表料理
共有
Tarte flambée(タルト・フランベ/フラムクッシュ):切り口が見える一品
準備時間 25分
加熱時間 15分
合計時間 70分
出来上がり量 30 × 40 cmの大判タルト・フランベ1枚
はじめに

Tarte flambée — 極薄生地にフロマージュ・ブラン、玉ねぎ、ラルドンをのせるアルザス料理

タルト・フランベは、チーズをのせた薄いピザではありません。アルザスのこの料理では、パンのような厚い縁を作らず、小麦生地を約1 mmまでのばします。短い休ませ時間でグルテンをゆるめ、紙のように薄くのばせる状態にするのが基本です。

トッピングは、フロマージュ・ブランとクレームフレーシュを合わせた薄い乳製品の層、細切りの玉ねぎ、ラルドンです。ラルドンは先にフライパンで軽く脂を出し、最も厚い部分を71 °Cまで加熱してから生地へのせます。これにより、短い本焼きだけに豚肉の安全性を任せず、余分な脂も抑えられます。

250 °Cで十分に熱したベーキングストーンまたはスチールを使うと、乳製品の層が乾きすぎる前に底が一気に焼けます。完成時は、底がサクッとし、縁に褐色の気泡ができ、中央は固まりつつもクリーミーです。厚い生地や大量のトッピング、溶けたシュレッドチーズの層は、この料理の特徴から外れます。

成功のポイント

成功のポイント

  • 休ませた生地は約1 mmまでのばし、ピザのような厚い縁を作らない。
  • 30分の休ませ時間と並行して、石板またはスチールを250 °Cで十分に予熱する。
  • 乳製品の層を薄く塗り、玉ねぎとラルドンを均一に散らす。
材料

材料

生地

  • 250 g 小麦粉
  • 125 ml 水 — 冷たいもの
  • 30 ml 菜種油
  • 4 g 細塩

トッピング

  • 150 g フロマージュ・ブラン — 加熱殺菌済み、脂肪分約7〜8%
  • 100 g クレームフレーシュ — 加熱殺菌済み、全脂肪タイプ
  • 150 g 玉ねぎ — 皮をむき、非常に薄く切る
  • 150 g 燻製ラルドン — 市販の塩漬け豚肉。今回の配合では亜硫酸塩表示のある製品を使う
  • 1 g 粗びき黒こしょう
  • 0.5 g ナツメグパウダー
作り方

作り方

生地とトッピング

  1. 生地をまとめる。小麦粉250 g、水125 ml、菜種油30 ml、塩4 gを混ぜ、粉気がなくなったら短くこねてなめらかにする。8分。生地はしなやかで、ボウルに乾いた粉が残らない状態にする。

  2. 生地を休ませる。覆って30分休ませる。発酵させて厚くする工程ではなく、グルテンをゆるめて薄くのばしやすくするための時間である。休ませた生地が強く縮み戻らずにのばせればよい。

  3. 焼成面を予熱する。ベーキングストーンまたはスチールをオーブンに入れ、250 °Cで30分しっかり予熱する。この30分は生地を休ませる時間と同時進行にする。石板やスチールには触れず、移動にはピールまたは硬いトレーを使う。焼成面が250 °Cで十分に蓄熱されている状態にする。

  4. ラルドンの脂を出す。乾いたフライパンにラルドン150 gを入れ、中火で5分ほど混ぜながら加熱する。脂が出始め、最も厚い部分の中心温度が71 °Cに達したら皿へ移す。生または加熱不足の豚肉と使用器具を、すぐ食べる材料に触れさせない。軽く色づき、一部の脂が出ていればよい。

  5. 乳製品と玉ねぎを準備する。フロマージュ・ブラン150 g、クレームフレーシュ100 g、黒こしょう1 g、ナツメグ0.5 gを混ぜ、組み立てまで4 °C以下で冷やす。玉ねぎ150 gはごく薄く切る。7分。乳製品はなめらかで塗り広げられ、玉ねぎは薄くしなやかな状態にする。

成形と焼成

  1. 極薄にのばしてのせる。休ませた生地を約30 × 40 cm、厚さ約1 mmにのばす。乳製品を縁近くまで薄く塗り、玉ねぎと加熱済みラルドンを均一に散らす。10分。厚い縁を作らず、全体のトッピングを軽く均一に保つ。

  2. 高温で短く焼く。熱した石板またはスチールへ滑らせ、250 °Cで10分焼く。縁が泡立って褐色になり、底がサクッとし、中央の乳製品が固まりつつクリーミーな状態で取り出す。熱い焼成面と豚脂でやけどしないよう、オーブンミトンとピールを使う。

盛り付け

実用情報

盛り付け

4等分に切り、縁のサクサク感と中央のクリーミーさが残る焼き上がり直後に提供します。

保存と温め直し

残りは2時間以内に4 °C以下で冷蔵し、2日以内に食べ切ります。温め直す場合は、熱した天板にのせて220 °Cで5〜7分、トッピングから湯気が立つまで加熱します。焼きたてと同じサクサク感には戻りません。

フロマージュ・ブランを使わずクレームフレーシュだけにする

より濃厚で重いトッピングになり、典型的なバランスが変わるため代用品として扱う。

ラルドンの代わりに細切りベーコンを使う

豚肉の要素は近づけられるが、燻製香、塩分、脂肪のバランスが変わり、同一のラルドンではない。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 中央が柔らかすぎる原因は生地が厚い、焼成面の予熱不足、またはトッピングが多すぎること。約1 mmまでのばし、焼成面を十分に熱し、乳製品を薄く塗る。
  • トッピングが乾く原因は縁がすでに焼けた後も加熱を続けたこと。底がサクッとし、縁が泡立ち、中央が固まった時点で取り出す。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量4等分のうち1切れ
  • エネルギー559 kcal
  • 炭水化物53.9 g
  • たんぱく質14.8 g
  • 脂質30.6 g
  • 食物繊維2.3 g
  • ナトリウム985 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦(グルテン)、乳、亜硫酸塩。

フロマージュ・ブランとクレームフレーシュは加熱殺菌済みを使い、焼く直前まで4 °C以下で保つ。

最も厚いラルドンの中心温度を71 °Cまで上げてからタルトにのせる。

残りは2時間以内に冷蔵し、温め直す際は十分に熱くなるまで加熱する。

亜硫酸塩表示のある市販ラルドンを使い、敏感な人は包装表示を確認する。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 褐色の気泡ができたサクサクの薄い生地に、クリーミーな乳製品、甘い玉ねぎ、香ばしいラルドンが重なる。
  • 決め手: 生地を約1 mmまで薄くし、250 °Cで十分に熱した石板またはスチールで、トッピングが乾く前に底を一気に焼く。