フランスの代表料理

Pain d’chien(パン・シアン)

固くなったパンを甘い牛乳に完全に浸し、卵、レーズン、ラムを合わせて焼く、ノール=パ・ド・カレーの節約料理に由来する密度の高いパン菓子です。

フランスの代表料理
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Pain d’chien(パン・シアン):切り口が見える一品
準備時間 20分
加熱時間 65分
合計時間 235分
出来上がり量 1本、12切れ
紹介と概要

パン・シアン―ヴェルジョワーズ、レーズン、ラムを使う北フランスの濃厚なパン菓子

Pain d’chien は、固くなったパンを無駄にしないために作られてきた北フランスの濃厚なパン菓子で、とくにノール=パ・ド・カレーと結びつきがあります。バターを塗ったパンの薄切りを形のまま重ねる英国式のパン・アンド・バター・プディングとは異なり、ここではパンを牛乳に完全に浸し、粗いペースト状になるまで一体化させてから焼きます。

甘みには、フランス北部の焼き菓子で使われる柔らかな褐色の甜菜糖ヴェルジョワーズを使います。レーズンとダークラムを加えることで、果実と酒の風味が加わります。パンとレーズンは甘い牛乳とラムに60分浸し、パンが十分に水分を含んでから卵を混ぜます。卵を後から加えることで、密度の高い生地を固めながら、軽いケーキのような食感にはしません。

180 °Cで焼き、中心が少なくとも71 °Cに達し、濡れた生地ではなくしっかり固まったことを確認します。この温度は卵を多く含む中心部の安全基準であり、食感の目安だけではありません。焼いた後は90分しっかり冷ますと、密度の高い生地が安定してきれいに切れます。ラムは60分焼いても完全に消えるとは限らないため、完成品をアルコール不使用とは扱いません。

成功のポイント

成功のポイント

  • 乾燥重量500 gの本当に固くなったパンを使い、牛乳を十分に吸わせる。
  • 卵を加える前に、パンとレーズンを60分完全に浸す。
  • 中心が固まっていることと71 °C以上の両方を確認する。
  • 切る前に90分冷ます。
材料

材料

  • 500 g 固くなった白パンまたは田舎パン、乾燥重量、ちぎる
  • 1000 ml 全乳
  • 150 g ヴェルジョワーズ(褐色糖)
  • 大きめの殻付き卵 3個(可食部合計約150 g)
  • 120 g レーズン(亜硫酸塩の表示を確認)
  • 60 ml ダークラム
  • 20 g 有塩バター、柔らかくする(型用)
作り方

作り方

作り方

  1. 牛乳に甘みをつける。片手鍋に牛乳とヴェルジョワーズを入れ、弱火で約5分、沸騰させずに砂糖が溶けるまで混ぜる。砂糖が完全に溶け、牛乳が熱くなっていればよい。注ぐときは蒸気によるやけどに注意する。

  2. パンとレーズンを浸す。固くなったパンを大きなボウルにちぎり、温かい甘い牛乳、レーズン、ラムを加える。パンを液体に押し込み、覆って60分置く。パンが完全に浸み、スプーンで崩すと密度のある粗いペーストになる状態が目安。

  3. 卵を加えて型を準備する。卵を溶き、浸したパンへ約10分で均一に混ぜる。23 × 13 cmの型には20 gのバターを塗る。生地が均一で厚く、スプーンですくえる固さになり、レーズンが全体へ分散していればよい。

  4. 安全な中心温度まで焼く。型へ移し、表面を平らにして180 °Cで60分焼く。中心が少なくとも71 °Cに達し、濡れた生地ではなく固まっていればよい。食品用温度計で中心を確認し、熱い型はオーブンミトンで扱う。

  5. 完全に冷まして切る。型の中で落ち着かせ、形が安定したら冷却網へ移し、90分冷ます。完全に冷めて締まり、12枚の厚い切り身にきれいに切れる状態にする。

提供と作り置き

実用情報

提供と作り置き

完全に冷めた1本を12枚のしっかりした厚さに切ります。室温でも、軽く冷やしても提供できます。前日に準備する場合、パンと牛乳の浸水は冷蔵で行えますが、卵は焼く直前に近い段階で加え、卵入りの生の混合物を長時間保持しないようにします。

保存と温め直し

残りは2時間以内に冷蔵し、よく覆って約3日以内に食べます。冷たいままでも、中心まで熱くなるよう穏やかに温めても構いませんが、強い再加熱は密なクラムを乾燥させます。長時間室温で保存しないでください。

代用について

ヴェルジョワーズがなければ柔らかい濃色のブラウンシュガーで代用できますが、糖蜜の風味が強くなる場合があります。ラムを省けばアルコールは避けられますが、ラムレーズンらしい香りは変わります。焼けばアルコールがすべて消えるとは言えません。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 中心が濡れている焼き不足。中心が固まり、少なくとも71 °Cに達するまで焼き時間を延ばす。
  • 切ると崩れる、沈むまだ温かすぎる。90分の冷却を完了し、密な生地を安定させてから切る。
1食分の栄養目安

1食分の栄養目安

  • 1食分12切れのうち1切れ
  • エネルギー272 kcal
  • 炭水化物44.9 g
  • たんぱく質8.3 g
  • 脂質6.7 g
  • 食物繊維1.5 g
  • ナトリウム270 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲンは卵、乳、小麦/グルテンです。製品によってはレーズンに亜硫酸塩が含まれます。180 °Cで焼き、中心が少なくとも71 °Cに達することを確認します。ラムのアルコールは60分焼いても残る可能性があるため、アルコール不使用の菓子ではありません。残りは2時間以内に冷蔵します。亜硫酸塩を避ける必要がある場合はレーズンの表示を確認してください。

よくある質問

よくある質問

パン・アンド・バター・プディングと何が違いますか

パンの形を残してバターを塗った薄切りを重ねるのではなく、パンを完全に浸して崩し、密度のある一体化した生地にして焼きます。

ラムはオーブンですべて消えますか

いいえ。加熱で量は減りますが、完全な蒸発を保証できません。アルコールを避ける場合はラムを使わない配合にします。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 完全に冷めると、ヴェルジョワーズのカラメル感と柔らかいレーズンを含む、密で切り分けやすいパン菓子になります。
  • 決め手: 固くなったパンを完全に浸し、中心を71 °C以上まで焼いてから、十分に冷ますことです。