フランス料理のレシピ

フラン・パティシエ(Flan pâtissier)

パート・ブリゼのケースへ、牛乳、生クリーム、卵、砂糖、コーンスターチ、バニラで作る濃いカスタードを流し、表面に濃い焼き斑点が付くまで焼いてから十分冷蔵するフランスの菓子です。

フランス料理のレシピ
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フラン・パティシエ(Flan pâtissier):切り口が見える一品
準備時間 35分
加熱時間 65分
合計時間 430分
出来上がり量 直径20cmの背の高いフラン1台、8切れ
この料理について

フラン・パティシエ — パート・ブリゼに詰める背の高いバニラカスタード

フラン・パティシエは、パイ生地と、でんぷんで濃度を付けた背の高い卵カスタードという2つの構造から成ります。キャラメルを使いパイ生地のないクレーム・カラメルとも、小麦粉を生地全体へ混ぜて焼くファー・ブルトンとも異なります。ここではパート・ブリゼの殻を別に作り、カスタードはオーブンへ入れる前に鍋でしっかり加熱します。

直径20cmの型は高さ4.5cm以上を使います。冷たいバター入りパート・ブリゼ320gを厚さ約2.5mmに伸ばし、型へ敷いて余分を切り取ります。仕上がりに残る生地は約280gで、約40gの切れ端は廃棄し栄養計算から除きます。型へ敷いた後30分冷蔵し、側面を冷たくしっかりさせます。

カスタードは全乳750ml、生クリーム250ml、全卵200g、砂糖180g、コーンスターチ80g、バニラで作ります。乳製品とバニラを最初の沸騰まで温め、卵、砂糖、コーンスターチへ少しずつ合わせ、鍋へ戻します。絶えず混ぜながら約95℃まで上げ、1分沸騰させて、つやがあり、泡立て器の筋がゆっくり閉じる濃さにします。

冷たいパイケースへ熱いカスタードを注ぎ、190℃で55分焼きます。表面にはフラン・パティシエらしい濃い斑点が付き、中心は乾かずに固まり、最も温度が低い中心点が71℃以上になる必要があります。焼成後60分網の上で冷まし、その後4℃以下で240分冷蔵します。この長い冷却によって、熱いうちはやわらかなカスタードが滑らかに切れる状態になります。

成功のポイント

成功のポイント

  • 熱いカスタードを入れる前に、敷き込んだパイケースを十分冷やし、高い側面を保つ。
  • カスタードは絶えず混ぜながら約95℃まで上げ、1分沸騰させてコーンスターチを十分に働かせる。
  • 表面に濃い焼き斑点が付き、中心が71℃以上になったら焼成を終え、4時間の冷蔵を省かない。
材料

材料

パイケース

  • 320g オールバターのパート・ブリゼ、市販の冷たい生地 — 厚さ約2.5mmに伸ばして型へ敷き、約280gを仕上がりに残す。約40gの切れ端は廃棄する。

バニラカスタード

  • 750ml 全乳 — 全量を使用する。
  • 250ml 生クリーム、乳脂肪分約30〜35% — 全量を使用する。
  • 200g 全卵(殻を除いた重量、Lサイズ約4個) — 全量を使用する。
  • 180g 微粒子グラニュー糖 — 全量を使用する。
  • 80g コーンスターチ — 全量を使用する。
  • 5g バニラビーンズ、1本、縦に割って種をしごく — 種は残し、香りを移したさやは取り除いて栄養計算から除く。
作り方

作り方

作り方

  1. 型へパイ生地を敷く。冷たいパート・ブリゼを厚さ約2.5mmへ伸ばし、直径20cm、高さ4.5cm以上の型へ敷く。縁を切り、仕上がりに約280g残す。厚みが均一で、側面が4.5cm以上立ち、裂け目がない状態にする。

  2. パイケースを冷やす。敷き込んだ型を4℃以下で30分冷蔵する。生地が冷たくしっかりし、側面が垂れず立っている状態にする。

  3. 乳製品を温める。牛乳、生クリーム、縦に割って種をしごいたバニラを鍋に入れ、95〜100℃で最初の沸騰まで温め、さやを取り除く。焦がさず、バニラの香りが強く立つ状態にする。

  4. 卵のベースを混ぜる。卵と砂糖を泡立て器で混ぜ、コーンスターチを加えて5分を目安になめらかにする。粉のだまがなく、淡い色の均一な状態にする。

  5. カスタードを先に加熱する。熱い乳製品を卵の混合物へ少しずつ混ぜ、すべて鍋へ戻す。中火で絶えず混ぜながら約95℃まで上げ、沸騰してから1分加熱する。合計5分を目安にし、つやがあり濃く、泡立て器の筋がはっきり残ってゆっくり閉じる状態にする。

  6. パイケースへ流す。オーブンを190℃に予熱する。熱いカスタードを冷たいパイケースへ、縁から約5mm下まで注ぎ、表面を平らにする。あふれず、均一な高さになる状態にする。

  7. フランを焼く。190℃で55分焼く。中心の最も温度が低い点を71℃以上にする。表面が濃く焼けて特徴的な黒褐色の斑点が付き、中心は乾かずに固まっている状態にする。

  8. 網の上で冷ます。型ごと冷却網へ置き、60分冷ます。湯気が止まり、動かしてもカスタードが液体のように揺れない程度に安定させる。

  9. 完全に冷蔵する。覆って4℃以下で240分冷蔵してから型を外し、8切れにする。完全に冷え、カスタードが滑らかに切れ、パイ底が明確に分かれる状態にする。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

4時間の冷蔵が終わってから8等分し、切るたびに清潔な鋭いナイフを使います。

実用ガイド

前日に作る場合は、60分の冷却と240分の冷蔵を終え、4℃以下で覆って保存します。

実用ガイド

3日以内に食べます。フラン全体は温め直さず、1切れを冷蔵庫から15〜20分出しておくとカスタードをゆるませず少しやわらかくできます。

実用ガイド

自家製パート・ブリゼも使えますが、厚さ約2.5mm、型に残る生地約280gを保ちます。液体バニラへ置き換える場合も目分量ではなく計量します。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 切るとカスタードが流れるでんぷん入りカスタードの沸騰不足、焼成不足、または4時間の冷蔵不足が考えられる。鍋で十分濃度を付け、焼き上がりと冷却時間を守る。
  • パイの側面が倒れる詰める前の生地が温かい、または薄すぎる可能性がある。厚さ約2.5mmと30分の冷蔵を守る。
  • 表面が淡い必要ならパイの縁を保護しながら少し追加加熱する。中心を乾かさず、表面に濃い斑点が付くところまで焼く。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 基準量1切れ、全体の1/8
  • カロリー458kcal
  • 炭水化物54g
  • たんぱく質9g
  • 脂質23g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム229mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦

焼いた卵カスタードの最も温度が低い中心点を71℃以上にする。

網の上で60分冷ました後は4℃以下で冷蔵する。カスタードを室温に置く合計時間は2時間を超えない。

よくある質問

よくある質問

なぜカスタードを先に鍋で煮るのですか。

コーンスターチは十分な加熱で安定して濃度が出るため、背の高いフィリングをパイケースへ入れる前にしっかりしたボディを作ります。

なぜ表面を濃く焼くのですか。

濃い斑点はフラン・パティシエらしい外観ですが、内部まで乾かす理由にはなりません。表面の色と、なめらかでしっとりした中心を両立させます。

仕上がり

仕上がり

  • 出来上がり: パート・ブリゼの底、なめらかなバニラカスタード、濃く焼けた斑点状の表面がはっきり分かれる、背の高い8切れのフラン。
  • 決め手: カスタードを鍋で十分に濃くし、冷たい高いパイケースへ注いで焼き、焼成後4時間完全に冷蔵すること。