フランス料理のレシピ

ミルフィーユ

薄く平らに焼き上げた3枚のキャラメリゼしたパイ生地に、冷たいバニラのクレーム・パティシエールを2層重ね、薄い白いアイシングとダークチョコレートで仕上げるフランス菓子です。

フランス料理のレシピ
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ミルフィーユ:皿に盛り付けた一品
準備時間 60分
加熱時間 35分
合計時間 245分
出来上がり量 長方形のミルフィーユ1台、8切れ
紹介

バニラのクレーム・パティシエールとマーブル模様のミルフィーユ

ミルフィーユで重要なのは高さではなく、薄く平らで乾いたパイ生地です。ここではオールバターの市販パイシートをよく冷やした状態で3 mmにのばし、フォークで十分に穴を開け、天板で挟んで焼きます。最後に粉糖を振って高温で短く焼くことで、表面だけを香ばしく乾かし、クリームを挟んでも輪郭が残る生地に仕上げます。

フィリングはホイップクリームやジャムではなく、バニラのクレーム・パティシエールです。卵黄とコーンスターチで濃度を付け、火から下ろしてバターを混ぜます。中心まで82 °Cに達したことを確認し、浅い容器に広げて素早く冷やし、5 °C以下を保ちます。温かいまま組み立てるとクリームが流れ、生地もすぐにしんなりするため、パイ生地とクリームの両方を完全に冷ましてから重ねます。

焼き上がったパイは3枚とも20 × 30 cmに切りそろえ、その間に同量ずつのクリームを挟みます。上面は白いアイシングを薄く塗り、70%ダークチョコレートの細い線を羽根状に引きます。仕上げに30分だけ冷やし、波刃包丁を押しつぶさず前後に動かして8切れにします。食感の中心は、パリッと割れる生地と冷たくなめらかなカスタードの対比です。

成功のポイント

成功のポイント

  • パイ生地は天板で重しをして焼き、ふくらみ過ぎを防ぐ。
  • キャラメリゼは生地が中まで焼けてから行い、糖を焦がさない。
  • クレーム・パティシエールは浅く広げて完全に冷却する。
  • クリームを挟む前に3枚を同じ20 × 30 cmに切りそろえる。
材料

材料

パイ生地

  • 750 g オールバターのパイ生地 — よく冷やし、焼成後に20 × 30 cmを3枚取れるようにのばす
  • 30 g 粉糖 — キャラメリゼ用

バニラのクレーム・パティシエール

  • 600 ml 全乳
  • 120 g 卵黄 — 大きめの卵約6個分を重量で計量
  • 120 g グラニュー糖
  • 50 g コーンスターチ
  • 40 g 無塩バター — 冷たいものを角切り
  • 1 本 バニラビーンズ — 縦に割って種をしごく

アイシング

  • 180 g 白いフォンダン、または粉糖 — 下記の水だけでのばす
  • 20 g カカオ分70%のダークチョコレート — 溶かす
  • 20 ml 水 — 白いアイシング用
作り方

作り方

パイ生地

  1. のばして穴を開ける。冷たいパイ生地を均一な3 mm厚にのばし、全体にフォークで密に穴を開ける。少し大きめの長方形3枚に分け、オーブンシートで挟み、さらに平らな天板2枚の間に置く。約20分かけて整える。生地は破れず均一な3 mm厚で、穴が全面に入っている状態にする。

  2. 平らに焼いてキャラメリゼする。重しをしたまま200 °Cで20分焼く。上の天板を外し、30 gの粉糖を振って220 °Cでさらに5分焼く。合計約25分。生地全体が平らで濃いきつね色になり、中央まで乾いてパリッとしていることを確認する。焦げた糖がない状態で止める。熱い糖と天板でやけどしないよう乾いたミトンを使う。

  3. パイ生地を冷ます。冷却網に移し、完全に冷めるまで45分置く。この冷却時間はクレーム・パティシエールの冷蔵時間と重なる。切る前に生地が完全に冷え、硬く自立する状態にする。

クレーム・パティシエール

  1. バニラクリームを加熱する。牛乳とバニラビーンズを温める。別のボウルで卵黄、グラニュー糖、コーンスターチを混ぜ、熱い牛乳を少しずつ加えて温度をならす。鍋に戻し、絶えず混ぜながら中心が82 °Cになるまで約10分加熱する。つやがあり、泡立て器の跡が残る濃度まで仕上げる。

  2. クリームを冷やす。火から下ろして40 gの無塩バターを混ぜ、浅いバットに広げて覆い、120分冷蔵する。5 °C以下まで冷え、完全に固まっていることを確認する。

組み立て

  1. 切りそろえて重ねる。3枚のパイ生地を波刃包丁で同じ20 × 30 cmに切りそろえる。1枚目に冷たいクリームの半量を均一に広げ、2枚目、残りのクリーム、3枚目の順に重ねる。3枚がずれず、2層のクリームが端まで均一な厚さになるようにする。

  2. マーブル模様を付ける。白いアイシングを20 mlの水で薄くのばして上面にごく薄く塗る。溶かした20 gのチョコレートを細い平行線に絞り、串で交互に引いて羽根状の模様を付ける。約10分。白い層は薄く不透明で、チョコレートの線がにじまず残る状態にする。

  3. 冷やして切り分ける。組み立てたミルフィーユを30分冷蔵し、5 °C以下に保つ。清潔な波刃包丁を前後に小さく動かして8切れにする。クリームが押し出されず、生地がパリッと割れる状態が目安。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供

クリームが崩れない程度にしっかり冷えた状態で提供します。1食分は全体の8分の1です。必要な分だけ切り、切るたびに波刃包丁を拭くと断面が乱れにくくなります。

作り置き

パイ生地とクリームは同じ日の早い時間に別々に準備できます。焼いたパイは乾燥した涼しい室温で密閉し、クリームは冷蔵します。組み立て後はクリームの水分が生地に移るため、食べる数時間前までに組み立てるのが適しています。

保存と温め直し

組み立て後は5 °C以下で冷蔵し、食感を保つため24時間以内を目安に使います。温め直しはしません。冷凍は解凍時の結露でパイが軟らかくなりやすいため推奨しません。

代用

製菓用フォンダンがない場合は、記載した粉糖と水のアイシングに替えられます。つやは弱くなりますが、薄いマーブル仕上げは保てます。手作りの折り込みパイ生地を使う場合も3 mm厚、同じ焼き方、同じ最終寸法を守ります。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • パイが山形にふくらむ重しが足りないか、穴開けが不十分です。まだ温かいうちだけ平らに整え、その後は完全に冷まします。
  • クリームがゆるい加熱不足または温かい状態で組み立てた可能性があります。中心82 °Cまで確実に加熱した新しいクリームを使います。
  • 切り口がつぶれるフィリングが温かいか、包丁を下に押し付けています。短く冷やし、清潔な波刃包丁を前後に動かして切ります。
1食分の栄養目安

1食分の栄養目安

  • 1食分の量8切れのうち1切れ、約205 g
  • エネルギー733 kcal
  • 炭水化物82 g
  • たんぱく質11 g
  • 脂質41 g
  • 食物繊維1.5 g
  • ナトリウム296 mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦

安全: クレーム・パティシエールは全体が82 °Cに達するまで加熱する。

安全: 浅い容器で素早く冷却し、5 °C以下で冷蔵する。

安全: 卵・乳製品を含む残りは2時間以内に冷蔵する。

安全: 安定したまな板を使い、波刃包丁の進行方向に指を置かない。

仕上がり

仕上がり

  • 結果: 3枚の薄く香ばしいパイ生地に、冷たいバニラクリーム2層と薄いマーブルアイシングが重なる。
  • 決め手: パイ生地を重しをして平らに焼き、完全に冷ましてから組み立てる。