フランス料理のレシピ

Lapin à la moutarde

骨付きウサギを焼き付け、ディジョンマスタード、辛口白ワイン、ストックで穏やかに煮込み、最後に生クリームを加えてなめらかな塩味のソースに仕上げます。

フランス料理のレシピ
共有
Lapin à la moutarde:器に盛り付けた一品
準備時間 25分
加熱時間 85分
合計時間 110分
出来上がり量 主菜6人分。加熱後可食ウサギ肉約1.05kg、ソース約500g
紹介と特徴

Lapin à la moutarde ― ディジョンマスタード、白ワイン、生クリームのウサギ煮込み

Lapin à la moutardeは、甘いマスタードソースではなく、ディジョンマスタードの鋭さを軸にしたフランスのウサギ煮込みです。骨付きのウサギ肉に薄くマスタードを塗り、数回に分けて焼き色を付け、辛口白ワインで鍋底をこそげてからストックを加え、弱い煮立ちで火を通します。

ウサギ肉は脂肪が少ないため、強い沸騰を避けます。安全上は、骨から離れた最も厚い肉の中心が少なくとも71℃に達することが必要です。ただし71℃は安全の確認であり、食感の終点とは別です。中心温度に達した後も、関節周りがやわらかくなるまで穏やかな煮込みを続けます。

生クリームと最後のディジョンマスタード20gは、ウサギ肉を取り出してからソースへ加えます。弱火でスプーンの背に薄くまとわり付く程度まで煮詰め、肉を戻して短く絡めます。この順序なら乳成分が分離しにくく、マスタードの酸味を残しながら過度な塩辛さも避けやすくなります。

成功のポイント

成功のポイント

  • ウサギ肉は少量ずつ焼き、蒸し焼きではなく表面に焼き色を付ける。
  • 骨から離れた最も厚い部分で71℃を確認し、その後はやわらかさを別に判断する。
  • 生クリームを加えた後は弱火にし、スプーンを薄く覆う濃度で止める。
材料

材料

ウサギ

  • 1500g 市販の下処理済み骨付きウサギ — 6〜8個の提供用に切り分ける。骨除去後の加熱済み可食肉は約1050gを想定
  • 8g 細塩
  • 2g 黒こしょう

ソース

  • 80g ディジョンマスタード — 煮込み用60g、仕上げ用20g
  • 250ml 辛口白ワイン
  • 250ml セロリを含むチキンストック — 低ナトリウム
  • 200ml 生クリーム — 乳脂肪約30%
  • 30g 無塩バター
  • 15ml 植物油など香りの弱い油
  • 120g エシャロット — みじん切り
  • 10g にんにく — みじん切り
  • 2g 生タイムの葉
作り方

作り方

焼き付けと煮込み

  1. ウサギ肉を整える。市販の下処理済みウサギをペーパーでよく拭き、必要なら既に定められた関節でのみ分ける。生肉専用のまな板で塩8g、黒こしょう2gを均一に振る。約10分、冷えた状態で作業する。家庭で屠畜、皮むき、野生個体の処理を行わない。

  2. マスタードを塗る。ディジョンマスタード60gをウサギ肉全体に薄く均一に塗る。約10分で、厚い塊を作らず表面を覆う。

  3. 数回に分けて焼く。厚手の鍋に無塩バター30gと油15mlを入れて中火で熱し、ウサギ肉を数回に分けて20分ほど焼く。各面に焼き色を付けるが、マスタードを焦がさない。焼けた肉は生肉用トレーではなく清潔な皿へ移す。

  4. 香味野菜をやわらかくする。火を中弱火に落とし、エシャロット120g、にんにく10g、タイム2gを5分ほど炒める。エシャロットが透き通り、にんにくを濃く焦がさない状態にする。

  5. 白ワインでデグラッセする。白ワイン250mlを注ぎ、鍋底の焼き付き部分をこそげる。中火で5分ほど穏やかに煮る。鍋底のうま味が液体へ溶け、鋭い生ワイン臭が弱まるまで加熱する。アルコールは一部残る可能性がある。

  6. ウサギ肉を煮込む。ウサギ肉を戻し、セロリを含むチキンストック250mlを加える。ふたを少しずらし、弱い煮立ちで45分煮る。骨から離れた最も厚い部分で中心温度を測り、少なくとも71℃に達し、関節に串を刺すとやわらかくなるまで加熱する。

  7. クリームソースを仕上げる。ウサギ肉を温かい皿へ取り出す。残りのディジョンマスタード20gと生クリーム200mlを鍋へ泡立て器で混ぜ、弱火で10分ほど煮る。強く沸騰させず、ソースが分離せずスプーンの背を薄く覆うまで濃度を付ける。

  8. 肉をソースに戻す。ウサギ肉を鍋へ戻し、5分ほどソースを絡めて熱い状態で提供する。肉が乾くほど長く煮戻さない。小さな骨があるため、食べる人に注意を伝える。

盛り付けと段取り

実用情報

盛り付けと段取り

1人に1〜2切れ、ソース約80gを目安に盛る。小さな骨が残ることを提供前に伝える。

盛り付けと段取り

ウサギ肉は数時間前に焼いて、速やかに冷蔵することができる。生クリームを加える仕上げは提供直前に近い方がよい。

盛り付けと段取り

ディジョン以外のマスタードは辛味、甘味、粒感を変える。使用する場合は別の風味のアレンジとして扱う。

保存

2時間以内に浅いふた付き容器へ移して冷蔵し、3日以内に使う。再加熱は弱火で、肉とソースから十分に湯気が立つまで行う。ソースが濃くなりすぎた場合は少量の水を加える。繰り返し再加熱しない。

前日・事前準備

ウサギ肉は数時間前に焼いて速やかに冷蔵できる。煮込みと生クリームの仕上げは提供に近い時間に行う。

代用について

骨なしウサギは可食部収率と加熱の進み方が変わるため、1500gをそのまま同量置換しない。

代用について

ディジョン以外のマスタードは、甘味や種の有無によってソースが変わるため、明確な風味アレンジとして扱う。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • ソースが分離する生クリームを加えた後の火が強すぎる。火から外し、泡立て器でやさしく混ぜる。
  • ソースが塩辛い煮詰めすぎている。生クリームを足すのではなく、無塩ストックまたは水を少量加えて調整する。
  • 肉が硬い安全温度に達しても結合組織がまだ十分にやわらかくなっていない。71℃を確認した後も、ふたをして弱い煮立ちを続け、関節周りがやわらかくなるまで煮る。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1食分の量6等分のうち1人分。加熱済み可食ウサギ肉約175g、ソース約80g
  • エネルギー556 kcal
  • 炭水化物6.3g
  • たんぱく質55.4g
  • 脂質32.0g
  • 食物繊維1.1g
  • ナトリウム831mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: マスタード、乳、セロリ、亜硫酸塩。

市販の下処理済みウサギだけを使う。

生のウサギ肉と肉汁は、そのまま食べる食品や盛り付け器具から分ける。

骨から離れた最も厚い肉の中心が少なくとも71℃に達するまで加熱する。

小さな骨があることを提供時に伝える。

白ワインは亜硫酸塩を含み、加熱後もアルコールが残る可能性がある。

残りは2時間以内に冷蔵する。

よくある質問

よくある質問

骨なしウサギでも作れますか。

加熱挙動と可食部収率が変わるため、この骨付き肉の分量計算をそのまま使うことはできない。

生クリームを最後に入れる理由は何ですか。

乳成分の分離を抑え、長く煮すぎずにソースだけを適度に濃くできるため。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 骨付きウサギをディジョンマスタード、白ワイン、ストックで穏やかに煮込み、生クリームでなめらかにまとめた塩味の主菜。
  • 決め手: 数回に分けて焼き、蒸し焼きにせず表面へ確実に焼き色を付けること。