フランス料理のレシピ

ババ・オ・ラム(Baba au rhum)

卵とバターを含む柔らかな発酵生地を小型で焼き、完全に冷ましてから、ダークラムを加えた温かい柑橘シロップを中心まで含ませるフランス菓子です。十分に吸水しても形が崩れない焼き上がりを目指します。

フランス料理のレシピ
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ババ・オ・ラム(Baba au rhum):焼き上がりを丸ごと見せた一品
準備時間 45分
加熱時間 30分
合計時間 290分
出来上がり量 小型ババ8個
この料理について

ラム酒入り柑橘シロップを染み込ませる発酵菓子ババ・オ・ラム

ババ・オ・ラムは、パン作りと菓子作りの中間にあるような構造を持つ発酵菓子です。生地は普通のパンより卵とバターが多く、ブリオッシュよりもかなり柔らかく仕上がります。シロップをたっぷり吸わせてもつぶれないようにするには、焼く前の生地作りが重要です。十分にこねて弾力を出し、2回の発酵を取り、外側と内部がしっかり固まるまで焼きます。

シロップは水、グラニュー糖、オレンジとレモンの皮を基本にし、ダークラムは加熱を止めてから加えます。ラムの存在感を残す構成なので、アルコールを含まない菓子として扱うことはできません。焼き上げたババは完全に冷ましてから約55℃のシロップに浸し、中心に乾いた部分が残らなくなるまで含ませます。ただし、持ち上げたときに裂けない構造は残す必要があります。

70ml程度の小型ババ型を8個使うと、家庭でも均一に発酵・焼成・含浸を管理しやすくなります。浸した後に網の上で30分休ませると、余分なシロップが落ち、内部の水分がなじみます。冷蔵庫から出した直後より、少し温度を戻した状態の方が食感を感じやすくなります。シャンティを添える場合も、ババ本体のラムシロップが主役です。

成功のポイント

成功のポイント

  • 1回目の発酵前に、柔らかい生地へ十分な弾力が出るまでこねる。
  • 完全に焼き、中心まで冷ましてからシロップに浸す。
  • ラムは火を止めてから加え、中心が湿っても持ち上げられる段階で含浸を止める。
材料

材料

ババ生地

  • 250g 小麦粉(製パン向きの強さ、またはフランス式の製パン用粉)
  • 5g インスタントドライイースト
  • 15g グラニュー糖
  • 大きめの卵4個(殻を除いて約200g)
  • 100g 無塩バター(柔らかくし、20〜22℃)
  • 3g 細塩

型用

  • 20g 無塩バター(柔らかくし、型に塗る)

ラムシロップ

  • 500ml
  • 250g グラニュー糖
  • オレンジ1個(皮の色の部分を幅広くむく)
  • レモン1個(皮の色の部分を幅広くむく)
  • 100ml ダークラム(40% ABV)
作り方

作り方

生地と発酵

  1. 柔らかい生地をこね上げる。小麦粉、イースト、グラニュー糖を合わせ、混ぜながら卵を少しずつ加える。塩を加え、柔らかいバターを数回に分けて練り込む。合計約15分混ぜる。生地はつやがあり、弾力とまとまりがありながら、通常のパン生地より柔らかい状態になる。

  2. 1回目の発酵を取る。ボウルを覆い、室温で60分休ませる。生地に気泡が入り、体積が目安として約2倍になる。

  3. 型へ分ける。70ml程度のババ型8個に20gのバターを塗る。生地を均等に分け、各型の半分程度まで入れる。表面をならし、均一に膨らむ余地を残す。

  4. 型の縁近くまで発酵させる。軽く覆って45分休ませる。生地が型の縁近くまで上がり、ごく軽く触れるとゆっくり戻る状態にする。

焼成と冷却

  1. 形を保てるまで焼く。190℃に予熱したオーブンで約18分焼く。全体が濃いきつね色になり、縁がしっかりして型からきれいに外れる状態にする。

  2. 含浸前に完全に冷ます。型から外して冷却網に移し、60分冷ます。中心まで冷え、生地がシロップを吸える程度に乾いた感触になる。

シロップと含浸

  1. ラムシロップを作る。水、グラニュー糖、柑橘の皮を鍋に入れ、約95℃の穏やかな沸騰で約12分加熱する。砂糖が完全に溶け、鍋底に結晶が残らない透明なシロップになったら火から下ろす。泡立ちが収まってからダークラムを混ぜる。

  2. 崩さずに中心まで染み込ませる。必要ならシロップを約55℃に温め、冷めたババを入れて向きを変えながら約20分浸す。串を中心まで刺して乾いた抵抗がほぼなくなり、なお1個ずつ破れずに持ち上げられる段階で止める。

  3. シロップをなじませる。バットの上に置いた網へ移し、30分休ませる。表面はしっとりつやがあるが、持ち上げてもシロップが流れ続けない状態になる。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

1人1個を目安に、冷えすぎていない状態で供する。シャンティを添える場合は甘さを控えめにすると、ラムシロップの風味を保ちやすい。焼いたババは同日中に先に準備でき、提供の少なくとも30分前にシロップを含ませて落ち着かせる。含浸後は覆って4℃以下で冷蔵し、2日以内に使う。食べる約10分前に冷蔵庫から出す。電子レンジやオーブンで温め直すとシロップが流れ出て生地を損ねやすいので避ける。アルコールを使わないシロップでも浸した発酵菓子は作れるが、ラムを欠くものをこのババ・オ・ラムと同一には扱わない。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 中が詰まって重いこね不足か発酵不足。弾力が出るまで混ぜ、各発酵を見た目の目安まで進める。
  • 浸している間に崩れる焼き不足、または扱いが強すぎる。外側が十分に色づき形が固まるまで焼き、シロップ中ではやさしく返す。
  • 外側だけ湿り中心が乾くシロップが冷たすぎるか、含浸時間が短い。軽く温め、中心の乾いた抵抗がなくなるまで続ける。
1食分の栄養目安

1食分の栄養目安

  • 1食分の量小型ババ1個
  • エネルギー415kcal
  • 炭水化物59g
  • たんぱく質7g
  • 脂質13g
  • 食物繊維2g
  • ナトリウム340mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦・グルテン、卵、乳、アルコール。

ラムは加熱後に加えるためアルコールを含む。アルコール不使用とは表示しない。

小麦、卵、乳を含む。

シロップを含ませた後は4℃以下で冷蔵し、2日以内に使う。

よくある質問

よくある質問

ラムを煮立てればアルコールをなくせる?

この作り方ではラムを加熱後に加えるため、その変更は別の仕上がりになる。また、加熱だけでアルコールが完全にゼロになると保証することもできない。

なぜ焼いたババを冷ましてから浸す?

冷却で内部構造が落ち着き、温かいシロップが入っても裂けにくくなるため。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 柑橘とラムのシロップが縁から中心まで染み、表面はつやがありながら形を保つ、軽く弾力のあるババ。
  • 決め手: 先に十分な生地構造と焼き固めを作り、完全に冷ましてから温かいシロップを含ませること。