フランス料理のレシピ

アッシ・パルマンティエ(Hachis Parmentier)

細かく刻んだ加熱済みの牛肉を玉ねぎと少量のビーフストックでしっとり仕上げ、なめらかなじゃがいもピューレで覆って、中心まで十分に温めながら表面を香ばしく焼き上げます。

フランス料理のレシピ
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アッシ・パルマンティエ(Hachis Parmentier):切り口が見える一品
準備時間 33分
加熱時間 58分
合計時間 101分
出来上がり量 28×20cmの耐熱皿1台分、完成重量約2.2kg
はじめに

煮込み牛肉とバター風味のじゃがいもピューレで作るアッシ・パルマンティエ

アッシ・パルマンティエは、加熱済みの牛肉を細かく刻み、じゃがいものピューレで覆って焼くフランス料理です。ここでは、すでに煮込んで火の通った牛肉を使います。生のひき肉を炒めてグレービー状にする英国のコテージパイとは工程が異なり、牛肉の層では新たに肉を焼き込むのではなく、香味野菜と水分を加えて風味を整え、乾かさずに温め直すことが中心になります。

牛肉のフィリングは、スプーンですくったときにまとまる程度のしっとり感が必要ですが、じゃがいもの下から汁がにじむほど水っぽくしてはいけません。玉ねぎとにんにくを無塩バターで柔らかくしたあと、計量した100mlの無塩ビーフストックを加えます。量を固定することで、加熱済み牛肉を潤しながら、ゆるい煮込み料理のような状態になるのを防ぎます。

上の層には、つぶしたときに軽くほぐれる粉質のじゃがいもを使います。温めた全乳とバターを加え、なめらかでありながら流れない固さに整えます。フォークで付けた筋が保てる程度の厚みがあると、200℃のオーブンで筋の部分から濃く色づき、なめらかな内部との対比が生まれます。

28×20cm、深さ約5cmの浅めの耐熱皿なら、牛肉を約2cmの層にし、その上をピューレで完全に覆えます。表面の焼き色は品質の目安ですが、安全性は色だけで判断しません。焼成の最後に中心温度74℃を確認し、さらに10分休ませると、蒸気が落ち着いて層が締まり、取り分けたときに崩れにくくなります。

成功のポイント

成功のポイント

  • 生のひき肉ではなく、すでに煮込んだ牛肉を使い、ペースト状にせず細かく刻む。
  • ストックは計量し、フィリングをしっとりさせる範囲にとどめて汁状にしない。
  • じゃがいもは完全に柔らかくなるまでゆで、ピューレはフォークの筋が残る固さに仕上げる。
材料

材料

牛肉のフィリング

  • 650g 煮込んだ加熱済み牛肉。冷蔵し、見える硬い脂と筋を除いて細かく刻む — 下処理後の可食部は約600g
  • 120g 黄玉ねぎ、細かい角切り
  • 10g にんにく、みじん切り
  • 15g 無塩バター、フィリング用
  • 100ml 無塩ビーフストック。フィリングをしっとりさせるために計量して使用
  • 2g 細塩、フィリング用
  • 1g 黒こしょう、ひきたて

じゃがいものトッピング

  • 1,000g 粉質のじゃがいも、丸ごと購入し、皮をむいて可食部約900gにする — Agriaまたは同等のマッシュ向き品種
  • 220ml 全乳、温める
  • 70g 無塩バター、角切り
  • 2g 細塩、ピューレ用
  • 1g ナツメグパウダー、この配合では計量して使用
作り方

作り方

作り方

  1. じゃがいもを切る。じゃがいもの皮をむき、約4cmの均一な大きさに切り、表面の余分なでんぷんを軽く洗い流す。皮が残らず、各片の大きさがそろった状態にする。

  2. じゃがいもをゆでる。鍋にじゃがいもを入れて冷水で覆い、100℃で沸騰させてから火を弱め、20分間静かに煮る。中心にナイフを刺して抵抗なく通るまで柔らかくする。湯を捨てるときは蒸気でやけどしないようにする。

  3. 加熱済み牛肉を刻む。冷えた牛肉から残った硬い脂や筋を除き、小さな粒が分かる程度に細かく刻む。つぶしてペースト状にはしない。

  4. 香味野菜を柔らかくする。フライパンに15gの無塩バターを溶かし、弱めの中火で玉ねぎを約6分加熱する。最後の2分でにんにくを加える。玉ねぎが透き通って柔らかくなり、縁が焦げていない状態にする。

  5. 牛肉のフィリングを整える。刻んだ牛肉、100mlのビーフストック、2gの塩、黒こしょうを加え、弱火で5分温めながら混ぜる。スプーンですくうとまとまるが、鍋底に液体がたまらない状態で止める。

  6. じゃがいもピューレを作る。湯を切ったじゃがいもを温かい鍋に数秒戻して余分な水分を飛ばし、ライサーまたはマッシャーでつぶす。220mlの温かい牛乳、70gのバター、2gの塩、ナツメグを混ぜる。なめらかでまとまりがあり、広げられるが流れない固さにする。

  7. 耐熱皿に重ねる。オーブンを200℃に予熱する。牛肉を約2cmの厚さに均一に広げ、その上をじゃがいもピューレで完全に覆う。表面をフォークで軽く荒らし、焼き色が付きやすい筋を作る。

  8. 焼いて中心まで温める。200℃で25分焼く。表面が金色になり、フォークの筋には濃い焼き色が付き、縁からフィリングがふつふつするのが目安になる。取り出す前に中心温度が74℃に達していることを確認する。

  9. 休ませる。焼き上がりを10分休ませる。表面が落ち着き、取り分けても牛肉とピューレの層が流れ出さない状態になったら提供する。

提供のしかた

実用情報

提供のしかた

温めた皿に取り分け、フィリングが熱く、上面に軽い香ばしさが残っているうちに提供します。料理だけで主菜として成立します。酸味のあるグリーンサラダを添えることはできますが、栄養計算には含めていません。

保存と温め直し

残りは速やかに冷まし、2時間以内に覆って4℃以下で冷蔵します。保存は3日以内が目安です。温め直すときは、乾燥を防ぐために覆って中心温度74℃までゆっくり加熱し、必要なら最後だけ覆いを外して表面の水分を飛ばします。

作り置きと代替

牛肉のフィリングとじゃがいもピューレは別々に前日までに作り、速やかに冷却して冷蔵できます。冷たい状態で組み立てる場合は、中心が74℃に達するまでオーブン時間が長くなる可能性があります。生のひき肉を使う方法は工程も食感も変わるため、この煮込み牛肉を使うアッシ・パルマンティエと同じ置き換えにはなりません。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1食分約365g
  • エネルギー515kcal
  • 炭水化物40g
  • たんぱく質35g
  • 脂質24g
  • 食物繊維4g
  • ナトリウム560mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

バターと全乳に由来する乳を含みます。この配合にはセロリは含まれません。加熱済み牛肉と乳製品は傷みやすいため、準備した要素は4℃以下で冷蔵し、常温に置く時間は合計2時間以内にします。残りを温め直すときは中心温度74℃まで加熱します。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 細かく刻んだ加熱済み牛肉の層を、なめらかでバターの風味があるじゃがいもピューレが覆い、上面にははっきりした焼き色が付きます。
  • 決め手: 生のひき肉に置き換えず、煮込み済みの牛肉を粒が残るように細かく刻むことです。