フランス料理のレシピ

Croquembouche(クロカンブッシュ)

36個の小さなシューにバニラのカスタードクリームを詰め、カラメルで円錐状に組み上げる家庭向けサイズ。クリームは4℃以下で管理し、約170℃のカラメルは道具だけで扱う。

フランス料理のレシピ
共有
Croquembouche(クロカンブッシュ):ケーキスタンドに載せた一品
準備時間 70分
加熱時間 72分
合計時間 282分
出来上がり量 クリーム入りシュー36個を組んだ円錐1台
料理の特徴

クロカンブッシュ:シュー、バニラカスタード、カラメルの円錐菓子

クロカンブッシュは、クリームを詰めた小さなシューを円錐状に積み、カラメルで接着するフランスの祝い菓子です。家庭向けの規模でも、乾いて中が空洞になったシュー、十分に加熱して速やかに冷やしたカスタードクリーム、裸の手を熱い砂糖へ近づけずに構造を支えるカラメルという3つの技術が必要です。

食品衛生の基準になるのはカスタードクリームです。最低82℃まで加熱し、浅いバットに2cm以下の厚さで広げて速やかに冷まし、シューへ詰める前に全体を4℃以下にします。36個それぞれに18gずつ、合計648gを詰めます。詰めたシューは組み立てまで4℃以下へ戻し、完成後も同日中に提供します。

カラメルは約170℃に達し、皮膚へ付着すると重いやけどを起こします。冷たい水をすぐ使える場所に用意し、長い柄のトングとスプーンを使います。シューは底の縁だけをカラメルへ触れさせ、指で熱い砂糖を触ったり、手で飴を引いたりしません。直径20cmの広い土台から隙間を少なく積むことで、36個を高さ約28cmの安定した円錐にできます。

成功のポイント

成功のポイント

  • シューを焼いて乾かす。 表面が濃いきつね色で、軽く、殻がカリッとし、内部が湿らず空洞になっている状態にする。
  • カラメルを炊く。 砂糖の結晶がなく、道具から細い糸状に流れる状態が目安。
  • 円錐状に組み立てる。 25分を目安にし、36個が安定して接着され、大きな隙間がない状態にする。
材料

材料

シュー生地

  • 水150ml
  • 全乳150ml
  • 無塩バター120g、角切り
  • 小麦粉180g、ふるう
  • 大きな卵5個、殻を除いて約250g — パナードの乾き具合を見ながら少しずつ加えるが、250g全量を段階的に使う。
  • グラニュー糖10g
  • 細粒塩3g

バニラカスタードクリーム

  • 全乳600ml
  • 大きな卵黄6個分、約108g
  • グラニュー糖120g
  • コーンスターチ45g
  • バニラビーンズ1本、縦に裂いて種を取る — さやと種を牛乳の香り付けに使い、さやは取り除く。
  • 無塩バター30g — 約800gのカスタードができる。36個それぞれに18gずつ、正確に648gを使う。

カラメル

  • グラニュー糖300g — 完成品へ取り込まれるカラメルは砂糖換算で約250gと見込み、鍋に固まって残る分は栄養計算から除外する。
  • 水90ml — 大半はカラメル化中に蒸発し、エネルギーには寄与しない。
作り方

作り方

作り方

  1. カスタードクリームを炊く。全乳600mlをバニラのさやと種とともに温める。別に卵黄、砂糖120g、コーンスターチ45gを混ぜ、熱い牛乳で少しずつ温度をならして鍋へ戻す。中火で混ぜながら、濃度がつき、泡立ち、最低82℃に達するまで加熱する。その状態で1分続け、バター30gを混ぜる。合計15分が目安。つやがあり、泡立て器の跡が残る濃さで、最後の1分は安定して泡立つ状態にする。熱いクリームの飛び散りに注意し、清潔な温度計を使う。

  2. カスタードを急冷する。清潔な浅いバットへ2cm以下の厚さで広げ、表面を覆って速やかに冷まし、冷蔵する。90分を目安にし、詰める前に全体が4℃以下になっていることを確認する。冷えたクリームは4℃以下で保つ。

  3. パナードを作る。水150ml、全乳150ml、バター120g、砂糖10g、塩3gを完全に沸騰させ、小麦粉180gを一度に加える。中火で10分を目安に混ぜながら加熱し、なめらかなひとかたまりになり、鍋底に薄い膜ができるまで火を入れる。温度は100℃。蒸気と熱い生地に注意する。

  4. パナードの熱を少し抜く。熱いパナードをボウルへ広げ、卵を加える前に5分そのまま置く。温かいが目に見える蒸気が出なくなった状態にする。

  5. 卵を加えて絞る。卵5個分を少しずつ加え、生地につやが出て、ゴムべらから太いV字に落ちる状態まで混ぜる。直径約3cmの山を36個絞る。20分を目安にし、生地が柔らかな角を保ち、36個の大きさがそろうようにする。生卵を含む生地を冷えたカスタードへ接触させない。

  6. シューを焼いて乾かす。200℃で15分、オーブンを開けずに焼く。170℃へ下げて15分焼き、火を止めて扉を少し開けたまま5分乾かす。合計35分。表面が濃いきつね色で、軽く、殻がカリッとし、内部が湿らず空洞になっている状態にする。小麦粉と卵は完全に加熱する。

  7. シューを冷ます。冷却網で30分、完全に冷ます。殻が乾いてカリッとした状態を保つ。温かいうちにクリームを詰めない。

  8. クリームを詰める。シューの底に小さな穴を開け、冷たいカスタードを1個につき正確に18g、36個すべてへ絞る。作業中も詰め終えたものからすぐ4℃のトレーへ戻す。20分を目安にし、割れずに中身が入った状態にする。

  9. カラメルを炊く。清潔な鍋にグラニュー糖300gと水90mlを入れ、沸騰後はかき混ぜず、中強火で約12分、透明な琥珀色になり約170℃へ達するまで加熱する。砂糖の結晶がなく、道具から細い糸状に流れる状態が目安。溶けた砂糖は重いやけどを起こすため、そばに冷たい水を用意し、長い柄の道具を使い、子どもを近づけず、素手で触ったり飴を引いたりしない。

  10. 円錐状に組み立てる。皿に直径20cmの丸い土台ガイドを置く。冷えたシューの底の縁だけをトングでカラメルへつけ、すぐに置く。隙間の少ない同心円状に重ね、高さ約28cmの円錐にする。25分を目安にし、36個が安定して接着され、大きな隙間がない状態にする。カラメルの近くで指を使わない。皮膚に触れた場合は冷たい流水で冷やし、重いやけどは医療機関へ相談する。

  11. 提供前に短時間冷やす。完成したクロカンブッシュを提供まで短時間冷蔵し、同日中に出す。15分を目安にし、カスタードを4℃以下に保ち、円錐が安定している状態にする。クリーム入りの完成品を式典用の飾りとして室温に放置しない。

提供・保存・作り置き

実用情報

提供・保存・作り置き

1人3個を目安にし、完成した円錐は同日中に提供する。

提供・保存・作り置き

クリームを詰めていないシューは1日前に焼ける。必要なら短く焼き直してカリッとさせ、完全に冷ましてから詰める。カスタードは4℃以下を保てるなら1日前に作れる。

提供・保存・作り置き

クリームを詰め、組み立てるのは提供に近い時間に行う。完成品は温め直さず、室温で飾り続けない。

提供・保存・作り置き

冷蔵はカスタードを安全に保つが、時間とともにカラメルを軟らかくするため、同日・提供直前の組み立てが実用的である。

1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量クリーム入りシュー3個(12等分の1人分)
  • エネルギー355kcal
  • 炭水化物46.9g
  • たんぱく質7.1g
  • 脂質15.6g
  • 食物繊維0.4g
  • ナトリウム155mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 卵、乳、小麦/グルテン。

カスタードは最低82℃まで加熱し、浅く広げて速やかに冷まし、4℃以下で保つ。

クリームを詰めたシューと完成品は、短い組み立て・提供時間を除き4℃以下で保つ。

約170℃のカラメルは重いやけどを起こす。道具を使い、冷たい水をすぐ使えるようにし、熱い砂糖を素手で触ったり引いたりしない。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: カリッとしたシュー、冷たいバニラカスタード、しっかりしたカラメル接着で組んだ36個の安定した円錐。
  • 決め手: カスタードを4℃以下に保ち、約170℃のカラメルは道具だけで扱うこと。