フランス料理のレシピ

Brioche parisienne

強いグルテン形成、段階的なバターの練り込み、一晩の低温休ませ、温度を抑えた最終発酵によって、中央に小さな「頭」を立たせるフランスのリッチなブリオッシュです。

フランス料理のレシピ
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Brioche parisienne:接写した一品
加熱時間 30分(準備時間50分の後に加熱)
待ち時間 930分(加熱時間30分とは別)
1人分のエネルギー 316kcal(合計経過時間1010分)
出来上がり量 18cmの大きなブリオッシュ1台、約10切れ
概要

Brioche parisienne(ブリオッシュ・ア・テット)18cm型

Brioche parisienne は、ひだのある本体と、その中央にのる小さな頭状の部分で見分けられるブリオッシュです。装飾的な形に見えますが、実際にはバターを多く含む生地が十分な強度を持っているかどうかが表れます。焼き上がりは薄く濃いきつね色の皮と、ケーキ状ではなく繊維状にほぐれる柔らかな内相が目標です。この配合は18cmのブリオッシュ型に合わせており、生地量、発酵の高さ、焼成時間を一体として扱います。

強力な白小麦粉に対し、全卵は粉重量の60%、バターは約51%です。これだけ油脂と卵が多いと、混ぜる順序が重要になります。先にグルテンを十分に作り、その後でバターを段階的に吸収させます。最終生地温度は約24℃に抑え、バターが油状に溶け出さず、柔らかく可塑性のある状態を保ちます。室温で短く一次発酵させた後、4℃で長く冷やすことで、脂肪分が締まり、精密な成形がしやすくなります。

頭を中央に保つ鍵は形の作り方です。冷えた生地の約1/5を取り分け、細い首を持つ洋梨形にします。本体は表面を張らせて丸め、中央に深い穴を作り、その穴へ頭の細い首をしっかり差し込みます。25℃程度で穏やかに最終発酵させると、バターを軟化させすぎずに生地が膨らみます。頭がはっきり残り、本体が型の上端近くまで上がった段階で焼成に入ります。

成功のポイント

成功のポイント

  • ミキシング終了時の生地温度を約24℃にする。温度が上がりすぎると成形しにくくなる。
  • バターをすべて入れる前に、薄い膜が張るまで生地のグルテンを作る。
  • 頭の細い首を本体へ深く差し込み、形が弱くなるほど過発酵させない。
材料

材料

ブリオッシュ生地と仕上げ

  • 350g 強力タイプの白小麦粉、たんぱく質約12〜13%
  • 210g 全卵、冷たいもの、生地用に溶きほぐす(粉重量の約60%)
  • 180g 無塩バター、冷たく柔らかい状態、角切り(粉重量の約51%)
  • 50g グラニュー糖
  • 20g 全乳、冷たいもの
  • 14g 生イースト、ほぐす
  • 8g 細塩
  • 50g 全卵、溶きほぐす、つや出し用
作り方

作り方

ミキシングと低温発酵

  1. 生地をまとめる。小麦粉、210gの全卵、牛乳、イースト、グラニュー糖、塩を合わせ、粉気がなくなるまで混ぜてから約5分こねる。乾いた粉の部分がなく、粗いながら一体になった生地になればよい。バターを入れる前に粉へ十分に水分を行き渡らせる。

  2. グルテンを作ってバターを練り込む。生地に弾力が出るまでこね、バターを少しずつ加えながら、なめらかで伸びのある状態までこね続ける。約15分を目安にし、終了時の生地温度を約24℃にする。薄く伸ばした生地がすぐ破れず半透明の膜になり、表面に光沢が出てボウルから離れやすくなればよい。

  3. 一次発酵を始める。生地を覆って室温で30分休ませ、軽く押して余分なガスを抜く。完全に2倍になる前の、少し膨らんでしなやかな状態で止める。

  4. 一晩冷やす。覆った生地を4℃で720分冷蔵し、芯まで冷えてしっかり締める。触って柔らかく油っぽい状態ではなく、きれいに扱える硬さになればよい。長い休ませの間は4℃以下を保つ。

成形、最終発酵、焼成

  1. 本体と頭を作る。冷えた生地の約1/5を頭用に取り分ける。本体を表面が張るように丸め、油脂を薄く塗った18cm型へとじ目を下にして入れる。中央に深い穴を作り、洋梨形にした頭の細い首をその穴へ深く差し込む。約15分で成形し、本体が中央に収まり、頭がまっすぐ立って首が内部にしっかり固定されていることを確認する。

  2. 形を崩さず最終発酵させる。25℃前後の温かい場所で120分を目安に発酵させ、型の上端近くまでふっくら膨らませる。指先で軽く押すとゆっくり戻り、頭が横へ滑らず中央に残る状態が目安。50gの溶き卵を表面へやさしく塗る。

  3. 中まで焼き固める。180℃のオーブンで約30分焼く。表面全体が濃いきつね色になり、中心が湿って柔らかい感触ではなくしっかり焼き固まっていればよい。品質の目安として中心部は約93℃になる。

  4. 切る前に冷ます。型から出してケーキクーラーで60分冷ます。中心まで熱が抜け、生地を押しつぶさずに切れ、断面がねっとりつぶれない状態まで待つ。

実用ガイド

実用情報

実用ガイド

中心まで十分に冷えてから切ります。バターと卵が多いので、そのままでも十分にコクがあります。食卓で少量のバターやジャムを添えることはできます。

実用ガイド

一晩の冷蔵は省略する待ち時間ではなく、工程の一部です。成形が格段に安定するため、焼く前日に生地を仕込む計画にします。

実用ガイド

完全に冷めたブリオッシュは包んで室温で2日まで保存できます。長く保存する場合は、切り分けるか一部をよく包んで冷凍し、包んだまま解凍して乾燥を抑えます。

実用ガイド

生イーストの代わりにインスタントドライイーストを使う場合は、メーカーの生イースト換算に従います。発酵時間は変わり得るため、時間だけでなく膨らみ方と指で押した戻り方を優先します。

うまくいかないとき

うまくいかないとき

  • 頭が傾く、または外れる。首の差し込みが浅いか、生地が過発酵になっている可能性がある。細い首をはっきり作って本体へ深く差し込み、最終発酵の目安に達したら焼成へ進む。
  • バターがにじむ。生地温度が上がりすぎている。生地が再びしっかりするまで冷蔵してから作業を続ける。
1人分の栄養目安

1人分の栄養目安

  • 1人分の量10切れのうち1切れ
  • エネルギー316kcal
  • 炭水化物32g
  • たんぱく質7g
  • 脂質18g
  • 食物繊維1g
  • ナトリウム356mg
アレルゲンと食品衛生

アレルゲンと食品衛生

アレルゲン: 小麦(グルテン)

アレルゲン: 卵

アレルゲン: 乳

食品衛生: 生の卵を含む生地と塗り卵は生卵食品として扱い、触れた手や器具をよく洗う。

食品衛生: 長い低温休ませは4℃以下を保つ。

食品衛生: 生のブリオッシュ生地は食べない。

よくある質問

よくある質問

なぜ頭が横へずれたのですか?

頭の首を十分に深く固定していない、生地が温かすぎる、または発酵が進みすぎていることが主な原因です。首を明確に作り、本体中央の穴へ深く差し込みます。

低温休ませは省略できますか?

省略するとバターを多く含む生地が非常に柔らかくなり、頭を中央に保つ成形が難しくなります。この長い冷蔵時間は合計時間にも含まれています。

仕上がり

仕上がり

  • 仕上がり: 深いきつね色のひだ付きブリオッシュで、柔らかく繊維状にほぐれる内相と、中央に明確な頭が残る。
  • 決め手: バターをすべて加える前にグルテンを作り、十分に冷やしてから、頭の首を本体へ深く固定する。