キッシュ・ロレーヌ — ラルドンと生クリームの卵液を詰めたショートクラストタルト
キッシュ・ロレーヌは、材料を絞るほど構成が明確になります。ここで使うのはショートクラスト生地、豚のラルドン、卵と生クリームのアパレイユです。チーズ、玉ねぎ、野菜、スモークサーモンは加えません。それらを入れたキッシュもありますが、このロレーヌの構成とは別のバリエーションとして扱う方が料理の輪郭が保てます。
生地は冷たいバターを小麦粉に混ぜ、60mlの冷水だけでまとめ、60分冷蔵します。約3mmにのばして直径24cm、深さ約3cmの型に敷き、190℃で20分空焼きします。底まで乾いて淡いきつね色になってから液体のフィリングを入れることで、生のタルト生地と卵液を同時に火入れするより底がべたつきにくくなります。
200gのラルドンは乾いたフライパンで8分加熱し、目に見えて出た脂を約20gだけ除きます。卵200gと生クリーム300mlに黒こしょうとナツメグを合わせ、180℃で25分焼きます。中心は食品用温度計で71℃に達し、型を軽く揺らしたときにわずかに揺れる程度で止めます。さらに20分休ませると、やわらかさを保ったまま切り口が整います。


