オーストリア料理 · じゃがいもの団子 · レシピ
カルトッフェルクネーデル じゃがいも生地をやさしくゆでる 軽い口当たりの団子
粉質じゃがいもの余分な水分を抜き、生地をこねすぎずにまとめる。静かな湯で形を保ったまま火を通し、玉ねぎのソースと温かいザワークラウトを添える。
分類: ダンプリング・生地団子/料理: オーストリア/難易度: 中程度/合計: 1時間40分

横長の写真では、表面を滑らかに保った団子と、切った時に見える均一で細かなじゃがいも生地の組織が確認できる。
ソースを受け止める、軽く密なじゃがいも団子
カルトッフェルクネーデルの作り方で最も大きな変数は、小麦粉の量ではなく、じゃがいもに残る水分である。肉の煮汁やローストのソースに添える団子は、表面が崩れず、切ると細かな気泡を持ち、重い餅状にならないことが望ましい。そのため、粉質じゃがいもを皮付きでゆで、熱いうちにつぶして蒸気を逃がす。
じゃがいもを水の中で切ってゆでると、水分を余計に吸いやすい。皮付きのまま火を通し、湯を切った鍋で一分乾かすと、表面の水分が飛ぶ。まだ熱いうちにポテトライサーへ通し、天板へ薄く広げる。20〜30分で湯気が収まり、手で触れられる温度になった時が生地をまとめる時点である。
生地を軽くするのは粉を減らすことではなく、じゃがいもの蒸気を先に逃がすこと。
結着にはじゃがいもでんぷんと細粒セモリナを使う。でんぷんだけでは弾力が強くなりやすく、セモリナだけでは崩れやすい。卵黄と少量のバターは生地をつなぎ、ナツメグは土の香りを持つじゃがいもへ奥行きを加える。混ぜるのは粉気が消えるまでで、パン生地のようにこねない。
じゃがいもの品種や保存状態で吸水は変わるため、八個すべてを鍋へ入れる前に、小さな試し団子をゆでる。表面から細かく崩れる場合はでんぷんを10〜15 g追加し、硬く密な場合は溶かしバターか卵黄少量で調整する。大きな団子は激しい沸騰でぶつかると割れるため、湯面が静かに動く火加減を守る。
この版では団子だけでなく、薄い玉ねぎソースとザワークラウトまで一皿にまとめる。団子の穏やかな味へ、ソースの香ばしさと発酵キャベツの酸味が加わり、肉料理がない食卓でも構成が成立する。ロースト肉へ添える場合は、同じ団子を作り、ソースとザワークラウトの量を半分にして副菜として使える。
じゃがいもの水分を管理する流れ
レシピの要点。 粉質じゃがいもを皮付きでゆで、熱いうちにつぶして薄く広げ、水分を逃がす。じゃがいもでんぷん、セモリナ、卵黄、バターを短く混ぜ、試し団子で配合を確認してから8個を成形する。静かな塩湯で15〜18分ゆで、玉ねぎソースと温かいザワークラウトを添える。
材料
じゃがいも団子
- 粉質じゃがいも 1.2 kg — 同じ大きさを選び、皮付きでゆでる
- じゃがいもでんぷん 160 g — 試しゆで用に20 g取り分ける
- 細粒セモリナ 60 g — 生地の骨格を補う
- 卵黄 2個 — 室温
- 無塩バター 40 g — 溶かして冷ます
- 塩 8 g — 生地用
- ナツメグ 0.5 g — 少量で十分
- ゆで湯 3 L — 団子が動ける広い鍋を使う
- ゆで湯用の塩 18 g — 湯へ溶かす
玉ねぎソースとザワークラウト
- 玉ねぎ 180 g — 薄切り
- 無塩バター 30 g — ソース用
- 薄力粉 30 g — ソースの軽いとろみ
- 牛肉または野菜のスープ 500 ml — 温めておく
- 黒こしょう 1 g — 粗びき
- ザワークラウト 500 g — 汁気を軽く切る
- りんご 100 g — 皮をむいて細切り
- 無塩バター 20 g — ザワークラウト用
- キャラウェイシード 2 g — 軽くつぶす
- 水 100 ml — ザワークラウトを蒸し煮する
カルトッフェルクネーデルの作り方
じゃがいもの準備
皮付きでゆでる
じゃがいもを洗い、同じ大きさにそろえて鍋へ入れる。水から加熱し、沸騰後20〜30分、竹串が中心へ抵抗なく入るまでゆでる。
表面を乾かす
湯を捨て、鍋を弱火へ戻して1分揺する。皮をむき、熱いうちにポテトライサーへ通して天板へ薄く広げ、20〜30分冷ます。
生地と成形
短くまとめる
冷めたじゃがいもへ、でんぷん140 g、セモリナ、卵黄、溶かしバター、塩、ナツメグを加える。カードで切るように混ぜ、粉気が消えたら止める。
試し団子をゆでる
生地から30 g取り、丸めて静かに沸く塩湯へ入れる。8分ゆでて崩れなければ本成形へ進み、崩れる場合は残りのでんぷんを10 gずつ加える。
八個を滑らかに丸める
生地を8等分し、手へ薄くでんぷんを付けて丸める。表面のひびを指で閉じ、直径約7センチにそろえる。
ゆでと付け合わせ
団子を静かにゆでる
広い鍋の塩湯へ団子を入れ、底へ付かないよう一度だけ動かす。沸騰させず15〜18分、浮いてからさらに5分火を通す。
玉ねぎソースを作る
バター30 gで玉ねぎを8分炒め、薄いきつね色にする。薄力粉を加えて1分混ぜ、温かいスープを少しずつ注ぎ、弱火で8分煮てこしょうを加える。
ザワークラウトを温める
別鍋でバター20 gを溶かし、ザワークラウト、りんご、キャラウェイ、水を加える。蓋をして弱火で15分蒸し煮にし、汁気を残しすぎない。
二個ずつ盛る
皿へ玉ねぎソースを広げ、団子を二個置く。ザワークラウトを横へ添え、一個を半分に切る場合は提供直前に行う。
食べ方、保存、調整
食べ方と組み合わせ
ローストポーク、牛肉の煮込み、きのこのソースなど、汁気のある主菜へよく合う。このレシピのようにソースとザワークラウトを添えれば、肉を使わない一皿としても量が整う。団子を切り、断面へソースを吸わせながら食べる。
保存と温め直し
ゆでた団子は冷蔵2日、冷凍1か月。冷蔵品は蒸し器で8分、または弱く沸く湯で5分温める。冷凍品は解凍せず12〜15分蒸す。ソースとザワークラウトは冷蔵3日とし、再加熱は全体が湯気を立てるまで行う。
四つの変更
1. 中央へバターで焼いたパン角切りを一個入れる。2. パセリ10 gを生地へ混ぜる。3. 半量のじゃがいもを前日にゆでて冷やし、より締まった団子にする。4. ソースを省き、溶かしバターと炒ったパン粉で副菜として出す。
シェフの要点
じゃがいもを皮付きでゆでる、熱いうちにつぶして広げる、生地をこねない。この三点が、水っぽさと粘りを抑える。試し団子は必ず一個だけ先にゆで、品種差を配合へ反映させる。
必要な道具
大鍋、ポテトライサー、天板、カード、デジタルスケール、穴あきおたま、小鍋二つを使う。なめらかな断面を得るには、マッシャーよりポテトライサーの方が細胞をつぶしすぎず、粘りを出しにくい。
1人分の栄養価
- エネルギー
- 約 440 kcal
- 炭水化物
- 約 66 g
- たんぱく質
- 約 11 g
- 脂質
- 約 15 g
- 食物繊維
- 約 8 g
- ナトリウム
- 約 830 mg
主なアレルゲン: 卵、乳、小麦。スープによりセロリ。標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、可食部、油の吸収量、切り分け方によって変動する。
じゃがいもを乾かし、生地には触れすぎない。それが軽さを残す最短の方法。
カルトッフェルクネーデルは、加える粉の量だけで安定させると重くなる。皮付きでゆでたじゃがいもの蒸気を逃がし、でんぷんとセモリナを短く混ぜ、試し団子で補正する。静かな湯の中で形を保てれば、ソースを吸っても崩れず、切った断面は細かく均一なまま残る。