アルジェリアの国民料理

アルジェリアのドルマとファルシ

レシピ早見表

アルジェリアのドルマとファルシ

構造化レシピの主要情報。

カテゴリー主菜
料理アルジェリア
難易度中級
合計2時間
分量
6人分
準備
45分
加熱
1時間15分
カロリー
約 560 kcal

アルジェリア料理 · 主菜 · レシピ

ドルマとファルシ 肉と米を詰めた野菜を煮る ひよこ豆のソース

くり抜いた野菜へ牛ひき肉、米、玉ねぎ、香草の具を詰め、白いひよこ豆のソースで崩さず煮る家庭の盛り合わせ。

ひき肉と米を詰めた野菜をひよこ豆のソースに並べたドルマとファルシの横長写真
横長の皿には、形を保った肉詰め野菜と、周囲を満たすひよこ豆のソースが見える。

01 · 概要

概要

アルジェリア風ドルマの作り方では、一種類の葉で包む料理だけを指すとは限らない。ズッキーニ、じゃがいも、トマト、ピーマンなどをくり抜き、肉と米の具を詰めて煮る料理もドルマやファルシと呼ばれる。複数の野菜を同じ皿に盛ると、形、甘み、水分量の違いが一つのソースの中で表れる。

具は八分目に詰め、米が膨らむ余地を野菜の中に残す。

詰め物は牛ひき肉、洗った米、すりおろした玉ねぎ、パセリ、シナモン、黒こしょうで作る。米は煮る間に膨らむため、野菜へ押し込まず、容量の8割ほどに留める。詰め過ぎると米が硬いまま残るか、野菜が割れて具が流れ出す。

野菜の厚さをそろえることが火入れの中心になる。ズッキーニは外側を約8 mm残し、じゃがいもは底を破らないよう筒状にくり抜く。トマトとピーマンはふたを残す。くり抜いたトマトの果肉と玉ねぎはソースへ戻し、野菜の水分を無駄にしない。

ソースは玉ねぎ、ひよこ豆、少量のトマト、シナモン、ターメリックで作る。赤く濃いソースではなく、肉と野菜の汁が混じった明るい色を目指す。詰めた野菜を立てて並べ、液体が高さの半分から3分の2まで届くようにする。激しく沸かすと野菜同士がぶつかるため、ふたをして弱く煮る。

完成の合図は、じゃがいもへ細い串が通り、中心の具が75℃以上になり、米に白い芯がないこと。野菜によって早く火が通るものは先に取り出し、最後に同じ皿へ戻す。少し休ませるとソースの脂と水分が落ち着き、詰め物を崩さず切り分けられる。

02 · 材料

材料

詰める野菜

500 g
ズッキーニ 小ぶり4本
600 g
じゃがいも 中4個
400 g
トマト 中4個
300 g
緑ピーマン 4個

肉と米の具

600 g
牛ひき肉 脂肪15%前後
120 g
短粒米 洗って水を切る
120 g
玉ねぎ すりおろす
15 g
パセリ 細かく刻む
2 g
シナモンパウダー 少量
3 g
黒こしょう 挽きたて
7 g
具用
1個
具をまとめる

ひよこ豆のソース

25 ml
オリーブ油 玉ねぎ用
200 g
玉ねぎ みじん切り
15 g
にんにく みじん切り
250 g
ゆでひよこ豆 水気を切る
20 g
トマトペースト ソースの土台
2 g
ターメリック 色付け
1 g
シナモンパウダー ソース用
5 g
仕上げに調整
1.1 L
野菜の高さに合わせる
20 ml
レモン汁 仕上げ用

03 · 作り方

作り方

野菜と具を準備する

  1. 野菜をくり抜く

    ズッキーニを半分、じゃがいもの両端を平らに切り、外側を約8 mm残してくり抜く。トマトとピーマンはふたを切り、中身を除く。

  2. トマト果肉を取る

    トマトの果肉を刻み、出た汁とともに取り置く。ズッキーニの中身は150 gを刻んでソース用に残す。

  3. 具を混ぜる

    牛ひき肉、米、すりおろし玉ねぎ、パセリ、シナモン、黒こしょう、塩、卵を均一に混ぜる。練り過ぎない。

  4. 八分目まで詰める

    各野菜へ具を容量の8割まで詰め、トマトとピーマンはふたを戻す。残った具は小さな肉団子にする。

ソースで煮る

  1. ソースの土台を炒める

    広い厚手鍋にオリーブ油を熱し、玉ねぎを8分炒める。にんにく、トマトペースト、ターメリック、シナモンを加えて1分混ぜる。

  2. 液体を加える

    刻んだトマト果肉、ズッキーニの中身、ひよこ豆、塩、水を加えて5分煮る。

  3. 野菜を並べる

    じゃがいもとズッキーニを立てて並べ、空いた所にトマト、ピーマン、肉団子を置く。液体は野菜の高さの半分から3分の2にする。

  4. 弱火で煮る

    ふたをして弱火で50〜60分煮る。30分でトマトとピーマンを確認し、十分に柔らかければ先に取り出す。

  5. 火通りを確認する

    じゃがいもに串が通り、具の中心が75℃以上、米に芯がなければ火を止める。レモン汁を加える。

休ませて盛る

  1. 10分休ませる

    ふたをしたまま10分置き、ソースを落ち着かせる。

  2. 大皿へ移す

    野菜を崩さず大皿へ移し、ひよこ豆とソースを周囲へ注ぐ。肉団子も添える。

04 · 実用情報

実用情報

盛り付けと組み合わせ

深さのある陶器皿に異なる野菜を並べ、ひよこ豆のソースを周囲へ注ぐ。薄いパン、レモン、葉物のサラダを添える。

保存と再加熱

2時間以内に浅い容器へ移し、冷蔵で3日。詰め物の中心まで74℃以上になるよう、鍋でソースとともに弱く再加熱する。じゃがいもの食感が変わるため冷凍は推奨しない。

必要な道具

広く浅い厚手鍋、くり抜き器または細いスプーン、温度計、穴あきお玉。鍋は直径30 cm前後で、野菜を一段に並べられるものがよい。

05 · 栄養情報

栄養情報

カロリー
約 560 kcal
炭水化物
約 55 g
たんぱく質
約 32 g
脂質
約 24 g
食物繊維
約 9 g
ナトリウム
約 760 mg

分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。 主なアレルゲン: 卵。ひき肉の加工品やスパイスミックスを使う場合は、小麦や乳を含む添加物の表示も確認する。

同じ具を受けても、野菜ごとに甘みと食感が変わる。

ドルマとファルシは、詰め物を多く入れるほどよい料理ではない。米の膨らみ、野菜の厚さ、弱い沸騰をそろえると、切り口が整い、ソースまで濁らず仕上がる。