トマトを加えず、玉ねぎと塩漬け魚を包むヴィスの型
ヴィス島のヴィシュカ・ポガチャ、塩漬け魚と甘い玉ねぎを包む二層のパン
オリーブ油入りの発酵生地で、ゆっくり炒めた玉ねぎと塩漬けアンチョビを上下から包む。厚い円形のパンは外側が香ばしく、切ると甘い玉ねぎと魚の塩味が薄い層になって現れる。

- 分量
- 8切れ
- 準備
- 35分
- 加熱
- 35分
- 発酵と休ませ
- 1時間35分
- 合計
- 2時間45分
- 1人分
- 約 470 kcal
01 · 島の二つの型と生地の役割
塩漬け魚の塩味を玉ねぎとパンで受け止める
フィリングの水分を飛ばして完全に冷まし、上下の生地を確実に閉じる。
ヴィス島には、塩漬け魚と玉ねぎをパン生地で包むポガチャがあり、ヴィスの町で作られるヴィシュカ・ポガチャはトマトを入れない型として知られる。島の反対側、コミジャの型ではトマトを加えることが多い。このレシピは、玉ねぎ、塩漬けアンチョビ、オリーブ油、ハーブを中心にしたトマトなしの版に絞る。
生地はピザより少し厚く、パンより油分が多い。底の生地はフィリングの水分を支え、上の生地は蒸気を閉じ込める。強力粉500 gに対して水320 mlとオリーブ油30 mlを使い、柔らかいが形を保つ配合にする。一次発酵で体積を約1.8倍にし、分割後の大きい方を底に使う。
玉ねぎは強く色づけるのではなく、弱めの中火で25分ほどゆっくり炒める。水分が抜け、甘みが出て、冷めたときに広げられる状態が目標。熱いフィリングを生地へ置くと酵母の働きと生地の構造が乱れ、底が湿るため、必ず室温まで冷ます。
塩漬け魚は製品の塩分差が大きい。流水で洗わず、冷水に10分浸してから水気を拭き、少量を味見する。必要ならもう5分浸す。フィリングへ追加の塩は入れず、焼成後の切り口で、玉ねぎの甘さと魚の塩味が同じ強さに感じられるようにする。
フィリングを完全に冷ます
熱と蒸気を生地へ持ち込まず、底の湿りを防ぐ。
魚の塩分を先に調整する
10分の浸水から始め、味を見て追加する。
縁を折り込んで閉じる
上下の生地をつまむだけでなく、内側へ折って封をする。
時間の組み立て
準備の順序
- 焼く2時間前生地をこねる
一次発酵の間に玉ねぎを炒める。
- 焼く1時間前フィリングを冷ます
広い皿へ移し、蒸気と余熱を早く逃がす。
- 焼く20分前包んで最終発酵
縁を閉じ、表面に穴を開けて休ませる。
- 食べる20分前焼き上がりを休ませる
内部の油分と蒸気を落ち着かせてから切る。
02 · 分量と役割
直径28 cm、8切れ分
底の生地を少し厚くするため、生地は55対45程度に分ける。
オリーブ油入り生地
- 500 g強力粉
- 320 mlぬるま湯28〜30 °C。
- 7 gインスタントドライイースト
- 10 g塩
- 30 mlエクストラバージンオリーブ油生地用。
- 10 g砂糖発酵を安定させる。
玉ねぎと塩漬け魚のフィリング
- 700 g玉ねぎ薄切り。
- 180 g塩漬けアンチョビまたは塩漬けイワシ必要に応じて10〜15分冷水に浸す。
- 45 mlエクストラバージンオリーブ油炒め用30 ml、仕上げ用15 ml。
- 8 gにんにくみじん切り。
- 15 gパセリみじん切り。
- 1小さじ乾燥オレガノ
- 1/2小さじ黒こしょう
03 · 実行手順
生地、玉ねぎ、包み焼きの三段階
発酵中にフィリングを作り、完全に冷ましてから二枚の生地で閉じる。
生地をこねて発酵させる
約1時間20分生地を合わせる
ボウルで強力粉、イースト、砂糖を混ぜる。ぬるま湯とオリーブ油30 mlを加えて粉気が消えるまで混ぜ、塩を加える。
8分こねる
台へ出し、押して折る動作を8分続ける。生地がなめらかになり、薄く伸ばすと膜が見える状態にする。
柔らかいが手から離れ、表面に弾力がある。60分発酵させる
油を薄く塗ったボウルへ入れ、覆って26 °C前後で55〜65分、体積が約1.8倍になるまで発酵させる。
玉ねぎのフィリングを作る
約35分+冷ます時間塩漬け魚の塩分を調整する
塩漬け魚を冷水に10分浸し、水分を拭く。一片を味見し、強すぎる場合はさらに5分浸す。骨が残る場合は取り除く。
玉ねぎをゆっくり炒める
フライパンにオリーブ油30 mlを弱めの中火で熱し、玉ねぎを加える。時々混ぜながら22〜25分、色を濃くしすぎず、柔らかく水分が飛ぶまで炒める。
香りを加えて冷ます
にんにくを加えて1分炒め、黒こしょう、オレガノ、パセリを混ぜる。広い皿へ移し、室温まで完全に冷ます。塩は加えない。
玉ねぎを寄せても水分が流れず、湯気が出ない。
包んで焼く
約1時間底の生地を敷く
オーブンを210 °Cに予熱し、直径28 cmの型へ油を薄く塗る。生地を55対45に分け、大きい方を直径32 cmにのばし、底と側面へ敷く。
フィリングを重ねる
冷めた玉ねぎを生地へ広げ、縁2 cmを空ける。塩漬け魚を放射状に並べ、残りのオリーブ油15 mlを細くかける。
上の生地で閉じる
小さい生地を直径28 cmにのばしてかぶせる。上下の縁をつまみ、内側へ折り込んで封をする。表面をフォークで10〜12箇所刺し、15分休ませる。
縁に隙間がなく、表面の穴が蒸気の出口になる。32〜35分焼く
210 °Cで32〜35分焼く。途中で型の向きを変え、表面と縁が濃い金色になったら取り出す。
底を持ち上げると乾いて香ばしく、中心が沈まない。20分休ませて切る
型から木の板または網へ移し、20分休ませる。放射状に8切れへ切り、温かい状態か室温で出す。
04 · 水分、封、焼き色
底を湿らせず、切り口を整える基準
フィリングの冷却と縁の密閉が、焼成時間と同じくらい重要になる。
玉ねぎの炒め
22〜25分水分が流れず、甘みが出るまで弱めの中火で進める。
焼成温度
210 °C厚い生地と湿ったフィリングを一度に焼き切る。
休ませ
20分蒸気と油分を落ち着かせ、三角形を崩さず切る。
| 問題 | 主な原因 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 底が湿っている | フィリングが熱いか水分が多い。 | 玉ねぎを十分に炒め、広い皿で完全に冷ます。 |
| 縁が開く | つまんだだけで折り込みがない。 | 上下を密着させ、内側へ1回折って封をする。 |
| 塩辛い | 塩漬け魚の塩抜きが不足。 | 10分浸して味見し、必要なら5分延長する。 |
05 · 切り方と翌日の温め
パンとフィリングの層を保つ
温かい状態でも室温でも食べられ、翌日はオーブンで戻す。
盛り付け
8つの三角形に切り、切り口を上に向ける。追加の塩やソースは不要。
保存
完全に冷めてから包み、冷蔵で2日。魚を含むため室温に長く置かない。
再加熱
180 °Cのオーブンで8〜10分。電子レンジだけでは底が柔らかくなる。
別の型
トマトを加える場合はコミシュカ・ポガチャに近づく。トマト150 gを煮詰め、玉ねぎの水分をさらに減らす必要がある。
よくある疑問
調理前に確認したいこと
アンチョビ缶でも作れるか
油漬けアンチョビなら水に浸さず、油を切って120 g使う。塩分が強いため、玉ねぎへ塩を加えない。
前日に組み立てられるか
発酵生地が湿るため、組み立てたまま一晩は置かない。玉ねぎだけ前日に炒め、冷蔵し、当日に生地へ包む。
概算値
1人分の栄養情報
8切れに分けた概算。塩漬け魚の種類、油の残り方、玉ねぎの水分減少で値は変わる。
- エネルギー
- 約 470 kcal
- 炭水化物
- 約 64 g
- たんぱく質
- 約 14 g
- 脂質
- 約 18 g
- 食物繊維
- 約 5 g
- ナトリウム
- 約 980 mg
1人分: 1切れ(全量の1/8)。主なアレルゲン: 小麦、魚。製品により亜硫酸塩。標準的な食品成分値による概算で、製品、吸油量、切り分けで変動する。