ドゥヴァニスカ・ピタ

投稿者 Travel S Helper
濃いきつね色のフィロが渦巻き状に重なり、切り口に角切りじゃがいもと牛肉が見える。

レシピ

ドゥヴァニスカ・ピタ 牛肉とじゃがいもを薄い生地で巻く 渦巻きに焼き上げる地域の塩味パイ

牛ひき肉、5 mm角のじゃがいも、玉ねぎを薄いフィロ生地で細長く包み、丸い型へ渦巻き状に並べる。ヨーグルト、卵、炭酸水の軽い液を表面へ塗り、中心の具が71℃以上になるまで焼く。

  • 分類: セイボリーパイ
  • 料理: クロアチア料理
  • 調理法: 成形・オーブン焼き
  • 難易度: 上級
黒い丸型の渦巻きピタから一切れを外し、金属のへらと布を添えた横長写真
16:9の写真では、渦巻きの全体形、焼き色、切り取った部分の肉とじゃがいもの層が広く確認できる。
分量
8人分
準備
45分
加熱
55分
休ませ・待ち時間
休ませ15分
合計
1時間55分
1人分・1個
約 540 kcal

01 · 背景と調理の論理

具の水分を抑え、渦巻きの中心まで均一に焼く

ドゥヴァニスカ・ピタは、ドゥヴノ周辺とクロアチア語圏の家庭で見られる、肉とじゃがいもを薄い生地で巻く地域料理である。長いロールを丸い型へ渦巻き状に並べるため、切り口に層と具が交互に現れる。

じゃがいもは5 mm角に切り、塩を振って長く置かない。早く塩をすると水分が出て、生地の底が湿りやすくなる。玉ねぎと牛ひき肉は生のまま混ぜる方法もあるが、この配合では肉を短く炒めて余分な脂を落とし、中心部の火通りを安定させる。

炒めた肉は完全に冷ましてからじゃがいもと合わせる。温かい具をフィロへ置くと蒸気で破れやすい。フィロは作業中に乾くため、未使用分を紙と軽く湿らせた布で覆い、一度に2枚だけ取り出す。

具を端から細長く置き、強く締めずに巻く。締め過ぎると蒸気の逃げ道がなく、中心が重くなる。ロールを型の外側から渦巻きにし、接合部を軽く寄せる。すき間が少し残る方が熱が入りやすい。

表面のヨーグルト液は生地を湿らせるためではなく、薄い焼き色としなやかさを与える量にする。200℃で焼き、中心部のひき肉が71℃以上、じゃがいもが抵抗なく刺せる状態を確認する。焼き上がり後15分休ませると、切り分けたときに具がこぼれにくい。

具を冷まして包む

蒸気でフィロが破れるのを防ぐ。

ロールを締め過ぎない

中心まで熱と蒸気を通す。

中心71℃以上

ひき肉の安全な火通りを確認する。

02 · 計量した材料

材料と役割

分量は8人分を基準にし、仕上がりへ影響する下処理を材料ごとに示す。

具と生地

  • 500 g フィロ生地乾かないよう覆う。
  • 600 g 牛ひき肉脂肪分15%前後。
  • 700 g じゃがいも5 mm角に切る。
  • 300 g 玉ねぎ細かく刻む。
  • 60 ml ひまわり油炒めと生地用。
  • 12 g 塩具と表面用。
  • 3 g 黒こしょう粗びき。
  • 5 g 甘口パプリカ粉具へ加える。
  • 20 g バター型へ塗る。

表面の液

  • 250 g プレーンヨーグルト無糖。
  • 1個 卵(約50 g)溶きほぐす。
  • 150 ml 炭酸水冷たいもの。

調理の流れ

  1. 01具を準備する
    約20分
  2. 02巻いて渦巻きにする
    約25分
  3. 03焼いて休ませる
    約70分

03 · 実行順の手順

温度、時間、見た目で進める作り方

各工程は前の状態を確認してから進め、時間だけで火通りを決めない。

具を準備する

約20分
  1. 肉と玉ねぎを炒める

    フライパンに油20 mlを熱し、玉ねぎを5分炒める。牛ひき肉を加え、ほぐしながら色が変わるまで5〜6分炒める。余分な脂を除く。

  2. 具を冷まして合わせる

    肉をバットへ広げて冷まし、じゃがいも、塩8 g、こしょう、パプリカ粉と混ぜる。

巻いて渦巻きにする

約25分
  1. 型とフィロを準備する

    直径32 cmの丸型へバターを塗る。フィロは未使用分を紙と軽く湿らせた布で覆う。

  2. 細長いロールを作る

    フィロ2枚を重ね、油を薄く塗る。手前へ具の一部を細長く置き、ゆるく巻く。同様に6〜8本作る。

  3. 渦巻きに並べる

    最初のロールを型の外周へ置き、続くロールを内側へつなげる。中心まで渦巻き状に埋め、接合部を軽く寄せる。

焼いて休ませる

約70分
  1. 表面液を塗る

    ヨーグルト、卵、炭酸水、残りの塩を混ぜ、表面へ薄く均一に塗る。余った液を一度に注がない。

  2. 200℃で焼く

    200℃に予熱したオーブンの下段で45〜55分焼く。表面が濃いきつね色になり、中心の具が71℃以上、じゃがいもが柔らかい状態にする。

  3. 15分休ませる

    焼き上がりを型のまま15分休ませ、扇形に切る。底が湿っていれば型から外し、網で2〜3分蒸気を逃がす。

04 · 仕上がりの判定

失敗を防ぐ三つの確認点

温度、質感、濃度のうち、この料理で判断に使いやすい指標をまとめる。

5 mm角

じゃがいもの大きさ
中心まで火が通る大きさ。

200℃・45〜55分

焼成
下段で底も焼く。

71℃以上

具の中心温度
ひき肉の安全温度を確認。

05 · 食卓と保存

盛り付け、保存、置き換え

料理の質を保つ方法と、構造を崩さない範囲の変更を整理する。

盛り付け

扇形に切り、プレーンヨーグルトまたは酸味のあるキャベツサラダを添える。熱々より、15分休ませた温かい状態の方が層と具の境界が明確になる。

保存と再加熱

2時間以内に冷蔵し、3日以内に食べる。再加熱は180℃のオーブンで12〜15分、中心74℃まで。電子レンジだけでは底が柔らかくなるため、最後にトースターで表面を乾かす。

四つの変更案

  • 牛ひき肉の半量を羊ひき肉に替え、こしょうを少し増やす。
  • じゃがいもの200 gをかぼちゃへ替え、同じ5 mm角に切る。
  • フィロを一枚ずつ使って細いロールを増やし、より層の多い食感にする。
  • ヨーグルト液へ刻んだディル10 gを加え、香りを付ける。

三つの調理メモ

  1. 炒めた具は完全に冷ましてから包む。
  2. フィロは乾燥すると割れるため、常に覆う。
  3. 焼成後すぐ切らず、15分休ませる。

必要な道具

直径32 cmの丸型、フライパン、刷毛、温度計、清潔な布、幅広いへら。

アレルゲンと注意

小麦、乳、卵を含む。市販フィロは大豆を含む場合があるため表示を確認する。

06 · 1食分の概算

栄養成分

標準的な食品成分値と記載量から算出した目安で、製品、脂の除去、吸油、取り分けにより変動する。

カロリー
約 540 kcal
炭水化物
約 51 g
たんぱく質
約 25 g
脂質
約 26 g
食物繊維
約 4 g
ナトリウム
約 650 mg

1食: 1切れ(全量の1/8)。アレルゲン: 小麦、乳、卵を含む。市販フィロは大豆を含む場合があるため表示を確認する。 数値は概算で、検査値ではない。

仕上がり

渦巻きの層を切ると、薄い生地の間から牛肉と角切りじゃがいもが均等に現れる。

具の水分、巻きの強さ、中心温度を管理すれば、大きな丸型でも底まで均一に焼ける。

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