クロアチア料理 · 郷土料理 · レシピ
ロヴァチキ・グラーシュ 鹿肉と猪肉を赤ワインで煮込み きのことポレンタを添える
鹿肉と猪肉を別々に焼き、玉ねぎ、燻製ベーコン、赤ワイン、きのこ、甘口パプリカで長く煮込む。濃い褐色のソースを、柔らかな黄色いポレンタが受け止める。
分類: ジビエの煮込み / 料理: クロアチア料理 / 難易度: 普通 / 合計時間: 3時間5分
横長の写真では、大きな肉片、きのこの断面、濃いソース、柔らかなポレンタの対比が見える。
異なるジビエを一つの鍋で柔らかくする
ロヴァチキ・グラーシュは「狩人のグラーシュ」を意味し、クロアチアの森林地域や狩猟料理で作られるジビエの煮込みを指す。肉の種類は一つに固定されず、鹿、ノロジカ、猪など、その時に得られる肉が組み合わされる。この版では赤身で香りの清い鹿肉と、脂とゼラチンを含む猪肉を同量に近く使い、きのこと赤ワインで深さを補う。
肉を柔らかくする時間は長くても、きのこを鍋へ入れる時間は短くする。
ジビエは水分を拭き、鍋を混ませずに少量ずつ焼く。表面を褐色にする前に肉汁が出ると、煮込み始めから色が浅くなる。焼いた肉は一度取り出し、鍋底へ残った褐色の膜を玉ねぎとワインで溶かす。燻製ベーコンは脂と煙の香りを加えるが、量を抑え、ジビエの味を覆わない。
玉ねぎは肉重量の三分の一ほどを使い、柔らかくなるまで15分以上炒める。粉末パプリカは焦げやすいため、火を外してから混ぜる。赤ワインを加え、アルコールの鋭い香りが弱まるまで煮詰めた後、だしと肉を戻す。ローリエ、ジュニパーベリー、タイムは森の香りを思わせるが、ジュニパーは潰し過ぎず、六粒に留める。
肉の柔らかくなる時間は部位で変わる。猪肉が先に柔らかくなり、鹿肉がまだ締まっている場合は、肉片の大きさと筋の方向を確認する。弱い煮立ちを保ち、1時間半で一度試し、その後20分ごとに確認する。フォークが抵抗なく入り、肉が崩れず形を保つところが終点になる。
きのこは初めから煮ると形と香りを失うため、最後の35分に加える。ポレンタは別鍋でゆっくり練り、塩と少量のバターで整える。濃いソースと柔らかな黄色い穀物を同じ器へ盛ると、ジビエの力強さを受け止めつつ、ソースを残さず食べられる。
ロヴァチキ・グラーシュの煮込み線
レシピの要点。 鹿肉と猪肉を4 cm角に切り、よく乾かしてラードで別々に焼く。燻製ベーコン、玉ねぎ、にんじん、にんにくを炒め、火を外してパプリカとトマトペーストを加える。赤ワインを半量まで煮詰め、肉、だし、ローリエ、ジュニパー、タイムを戻し、弱火で約2時間煮る。最後の35分にきのこを加え、肉がフォークで切れるまで仕上げる。別鍋の柔らかなポレンタと盛る。
材料
グラーシュ
- 鹿肉、900 g — 肩またはすね、4 cm角
- 猪肉、600 g — 肩、4 cm角
- 燻製ベーコン、150 g — 1 cm角
- 玉ねぎ、500 g — みじん切り
- にんじん、250 g — 1 cm角
- マッシュルーム、300 g — 厚切り
- にんにく、15 g — みじん切り
- ラード、30 g
- 甘口パプリカ粉、15 g
- トマトペースト、30 g
- 辛口赤ワイン、400 ml
- 無塩牛だし、700 ml
- ローリエ、2枚
- ジュニパーベリー、6粒 — 軽くつぶす
- 乾燥タイム、3 g
- 塩、14 g
- 黒こしょう、3 g
ポレンタ
- 粗挽きコーンミール、250 g
- 水、1 L
- 塩、5 g
- 無塩バター、30 g
作り方
肉と香味の土台
肉を乾かして焼く
鹿肉と猪肉を紙でよく乾かし、塩の半量を振る。厚手鍋でラードを熱し、肉を少量ずつ合計15分ほど焼いて全面を褐色にする。
ベーコンと玉ねぎを炒める
肉を取り出し、ベーコンを5分炒める。玉ねぎとにんじんを加え、弱めの中火で15分、玉ねぎが淡い金色になるまで火を通す。
パプリカを加える
にんにくを30秒炒め、鍋を火から外す。パプリカ粉とトマトペーストを混ぜる。
ワインで鍋底を溶かす
赤ワインを注ぎ、鍋底を木べらでこする。中火で8〜10分、量が約半分になるまで煮詰める。
長く煮込む
肉と香辛料を戻す
鹿肉、猪肉、だし、ローリエ、ジュニパー、タイム、残りの塩、こしょうを加える。
弱火を保つ
ふたを少しずらし、弱い煮立ちで90分煮る。20分ごとに混ぜ、液体が少なければだしを少量足す。
きのこを加える
マッシュルームを加え、さらに30〜40分煮る。肉へフォークが抵抗なく入り、形は残るところで火を止める。
濃度を整える
ふたを外して5〜10分煮詰め、スプーンの背を薄く覆う濃度にする。塩を確認する。
ポレンタ
ポレンタを練る
水1 Lと塩5 gを沸かし、コーンミールを細く振り入れながら混ぜる。弱火で25分、鍋底から離れるまで練る。
バターで仕上げる
火を止めてバターを混ぜ、ふたをして5分休ませる。器へ広げ、グラーシュを隣へ注ぐ。
盛り付け、保存、応用
盛り付け
暗い色の深皿へグラーシュとポレンタを半分ずつ置き、ソースを境目へ少し流す。強い香草や生の飾りは避け、肉、きのこ、にんじんの形を見せる。
保存と温め直し
2時間以内に浅い容器へ分け、冷蔵で3日保存する。弱火でだしを少量加え、全体74°Cまで温める。グラーシュは冷凍で3か月。ポレンタは別容器で2日、温める時は水を加えて練り直す。
応用と代替
鹿肉だけで作る、猪肉だけで作る、マッシュルームの半量を乾燥ポルチーニへ替える、ポレンタをパン団子へ替える、という変更が可能。
料理人の要点
肉は鍋を混ませず焼く。ワインは酸味が丸くなるまで煮詰める。きのこは終盤に加える。この三点で色、香り、食感を保てる。
必要な道具
厚手の鋳鉄鍋または深鍋、木べら、肉用温度計、別のポレンタ鍋、泡立て器が必要。厚手鍋は長時間の弱火を安定させ、鍋底の焦げ付きと急な蒸発を抑える。
1食分の栄養価
- カロリー
- 約 780 kcal
- 炭水化物
- 約 45 g
- たんぱく質
- 約 65 g
- 脂質
- 約 34 g
- 食物繊維
- 約 5 g
- ナトリウム
- 約 980 mg
主なアレルゲン: 乳、ワイン由来の亜硫酸塩。数値は標準的な食品成分値から算出した概算で、製品、下処理、吸油量、切り分け方により変動する。
ジビエは強い火で急がず、きのこは長い煮込みへ巻き込まない。
ロヴァチキ・グラーシュは、肉の焼き色、玉ねぎの甘み、赤ワインの酸味、森の香辛料を長い弱火でまとめる。柔らかなポレンタを隣へ置くと、濃いソースの一滴まで受け止めるまとまりのある一皿になる。