アルジェリア料理 · 甘いペイストリー · レシピ
マクルート・エル・ルーズ レモン香るアーモンド菓子 花水と粉糖の白い衣
アーモンドパウダーと卵で柔らかな生地を作り、菱形に整えて色を付けずに焼く。花水のシロップへ短くくぐらせ、粉糖を二度まとわせて白い輪郭を作る。
コース: 甘いペイストリー/料理: アルジェリア/難易度: 中級

横長写真では白い菓子を円形に並べ、中央の断面、茶、布、数粒のアーモンドが見える。
マクルート・エル・ルーズ レシピの白さを保つ
マクルート・エル・ルーズ レシピは、セモリナとデーツのマクルードとは別系統の、アーモンド主体のアルジェリア菓子を扱う。名前に同じ「マクルート」が入るのは菱形に由来し、材料も食感も異なる。小麦粉を使わず、アーモンド、砂糖、卵、レモン皮をまとめ、淡く焼いて白い粉糖で包む。
焼き色を付けない勇気と、二度の粉糖が白い輪郭を作る。
生地の硬さは卵の大きさで変わるため、卵を一度に全量加えない。アーモンドパウダーと砂糖へレモン皮を混ぜ、溶いた卵を少量ずつ加える。手で転がせるが、押すとわずかに割れる程度がよい。柔らか過ぎると焼成中に広がり、硬過ぎると中心が粉っぽくなる。
菱形は一本の棒から切り出す。直径3 cmほどの円柱に整え、斜めに切って角を指で整える。厚みをそろえると、低温短時間でも中心まで均一に火が入る。表面へ深い模様を付ける菓子ではなく、粉糖の白い層が輪郭を作るため、角をつぶさないことが大切だ。
焼成は160℃前後で、底にごく薄い色が付くまで。上面を茶色くすると、シロップと粉糖を重ねても白さが濁り、アーモンドのしっとり感が失われる。中心温度が十分上がり、指で押して形が戻り始めたら取り出す。熱いまま動かすと割れるため、天板で10分休ませる。
シロップは濃過ぎない。砂糖と水を短く煮て花水を加え、菓子を数秒だけくぐらせる。目的は内部をびしょびしょにすることではなく、粉糖が均一に付着する薄い層を作ること。最初の粉糖をまとわせて30分乾かし、二度目を振ると、表面の凹凸が消えて白い衣になる。
完全に乾いた後、紙カップへ一個ずつ入れると表面が擦れにくい。レモン皮は甘さを軽くし、オレンジ花水はアーモンドの香りを広げる。小さな茶のグラスと供する際は、追加のシロップを添えず、粉糖の乾いた表面と柔らかな中心の対比を残す。
淡く焼き、白く乾かす四つの段階
レシピの要点。 アーモンドパウダー、砂糖、レモン皮へ溶き卵を少量ずつ加え、柔らかいが形を保つ生地にする。棒状に整えて菱形に切り、160℃で表面を色付けずに焼く。冷めた菓子をオレンジ花水入りの薄いシロップへ短くくぐらせ、粉糖をまぶして乾かし、もう一度粉糖を重ねる。2時間ほど置くと白い表面が安定する。
材料
アーモンド生地
- アーモンドパウダー 400 g — 皮なし、細挽き
- グラニュー糖 160 g — 生地用
- レモンの皮 2個分 — 黄色い部分のみ細かくすりおろす
- 卵 3個 — 溶いて少量ずつ使用
- オレンジ花水 15 ml — 生地用
- 塩 1 g — 甘味を整える
シロップと白い衣
- グラニュー糖 250 g — シロップ用
- 水 250 ml — シロップ用
- オレンジ花水 20 ml — 火を止めてから加える
- 粉糖 250 g — 二度に分けて使用
作り方
生地と成形
乾いた材料を合わせる
アーモンドパウダー、砂糖160 g、レモン皮、塩を均一に混ぜる。
卵を少量ずつ加える
卵を溶き、花水15 mlを混ぜる。乾いた材料へ数回に分けて加え、押すとまとまり、手で転がせる硬さにする。余る場合は無理に入れない。
菱形に切る
生地を直径3 cmの棒にし、4 cm間隔で斜めに切る。角を指で整え、紙を敷いた天板へ間隔をあけて並べる。
淡く焼く
低温で火を通す
160℃に予熱したオーブンで12〜15分焼く。底にごく淡い色が付き、上面は白っぽいまま、押すと戻り始める状態で取り出す。
天板で休ませる
そのまま10分置き、壊れにくくなってから網へ移して完全に冷ます。
シロップと粉糖
薄いシロップを作る
砂糖250 gと水250 mlを沸騰後6分煮る。火を止めて花水20 mlを加え、ぬるい状態まで冷ます。
短く浸して粉糖をまぶす
冷めた菓子をシロップへ3〜4秒くぐらせ、余分を切って粉糖の半量を全面へまぶす。
二度目の衣を作る
30分乾かし、表面の湿りが落ち着いたら残りの粉糖を振る。紙カップへ入れ、室温で2時間乾かす。
盛り付け、保存、調整
供し方
一個ずつ紙カップへ入れ、無糖の紅茶、ミントティー、コーヒーと供する。粉糖の白さを保つため、湿った果物やシロップの隣へ直接置かない。
保存
完全に乾いてから密閉し、涼しい室温で5日、冷蔵で7日まで。湿気の多い場所では粉糖が溶けるため、容器の底へ紙を敷く。冷凍は粉糖を付ける前の焼成品で1か月まで。
四つの調整案
①レモン皮をオレンジ皮へ替える。②花水の半量をローズウォーターへ替える。③苦味アーモンドエッセンスを1〜2滴だけ加える。④一個を小さく作る場合は焼成を2〜3分短くし、底色で判断する。
試作で分かった三点
卵は全量を使う前提にしない。焼き色は底の薄い色だけで十分。最初の粉糖が乾く前に二度目を重ねると斑になる。
必要な器具
デジタルスケール、細目のおろし金、天板、オーブンペーパー、網、シロップ用小鍋、粉糖用の広いバットを使う。
1食分のおおよその栄養価
- カロリー
- 約 170 kcal
- 炭水化物
- 約 24 g
- たんぱく質
- 約 4 g
- 脂質
- 約 8 g
- 食物繊維
- 約 2 g
- ナトリウム
- 約 15 mg
1食の基準: 1個。主なアレルゲン: アーモンド、卵。20個に分け、付着するシロップと粉糖を標準量として算出した概算。衣の厚さと卵の使用量で変動する。
白い衣の内側に、レモンとアーモンドの粒を残す。
マクルート・エル・ルーズは、焼き色を抑え、シロップを短く使い、粉糖を乾かして重ねることで形が整う。卵を少しずつ加えて生地の硬さを決めれば、小麦粉を使わなくても菱形は保たれ、中心は柔らかく残る。