ホブズ・エッダール

投稿者 Travel S Helper
放射状の切れ目を付けた艶のある丸パン。切り出した一片から白く柔らかな内相が見える。

アルジェリア料理 · パン · レシピ

ホブズ・エッダール ふんわり焼く家庭の丸パン ごまとニゲラの艶ある皮

小麦粉と細挽きセモリナに牛乳、卵、油を加え、二度の発酵で柔らかな内相を作る。表面へ卵を塗り、ごまとニゲラを散らして深い金色に焼き上げる。

コース: パン/料理: アルジェリア/難易度: 中級

出来上がり12切れ
下準備35分
加熱30分
合計2時間50分
1食分約 245 kcal
大皿の艶あるホブズ・エッダールと切り出した一片、布、金属のティーポット

横長の構図では丸パン全体、放射状の模様、種子、柔らかな切り口が一度に確認できる。

I.

ホブズ・エッダール レシピで柔らかな内相を保つ

ホブズ・エッダール レシピは、名称の通り「家のパン」として作られるアルジェリアの丸パンを、家庭用オーブンと一枚の天板で再現する。配合は家ごとに幅があり、セモリナ主体、小麦粉主体、牛乳入り、油だけ、卵を多く使うものまである。この版は写真の白く柔らかな内相と、艶のある薄い皮を目標にする。

発酵を急がず、柔らかな生地を硬くしないことが、白い内相を守る。

細挽きセモリナは香りと黄色みを与えるが、量が多過ぎると膨らみが重くなる。パン用小麦粉を主体にして、全体の3分の1をセモリナにすると、扱いやすさと風味が両立する。牛乳と卵は内側を柔らかくし、油は冷めた後の乾燥を遅らせる。砂糖は甘味より酵母の立ち上がりと焼き色の補助として少量使う。

生地は最初から粉を足して硬くしない。混ぜた直後は手に付きやすいが、10分休ませてからこねると、セモリナが水分を吸って扱いやすくなる。台へ打ち粉を重ねるより、手に薄く油を塗り、折りたたむ動作でグルテンをつなぐ。滑らかになり、薄く伸ばした一部が透ければ一次発酵へ進める。

一次発酵では倍の大きさより、指で押した跡がゆっくり戻る状態を見る。室温が低い日は時間が延びる。発酵を急いで高温に置くと表面だけが膨らみ、酵母香が粗くなる。丸め直す際は大きな気泡をすべて潰さず、外周を中心へ折って表面だけを張らせる。

放射状の切れ目は装飾だけではない。焼成初期の膨張を分散し、中央が一か所だけ裂けるのを防ぐ。深さ5 mmほどに留め、二次発酵後に卵を塗る。卵液が切れ目へ溜まると焼き色が濃くなり過ぎるため、刷毛で薄く均一に広げる。種子は表面が乾く前に散らす。

焼き上がりは表面の色だけでなく、中心温度94〜96℃、底をたたいた時の軽い空洞音で確認する。熱いうちに切ると蒸気が逃げて内側がつぶれるため、網の上で最低40分冷ます。温かさが残る頃に切ると、皮は薄く、内側は指で押して戻る柔らかさになる。

発酵から艶ある皮までの五感の目印

0:00酵母を温かな牛乳で起こし、粉類と卵、油へ加える。
0:25休ませてからこね、滑らかな生地を一次発酵させる。
1:35丸く張らせて二次発酵し、放射状の切れ目を入れる。
2:20卵と種子をのせて焼き、中心温度を確認して網で冷ます。

レシピの要点。 パン用小麦粉と細挽きセモリナに、温かな牛乳、水、卵、油、酵母を加えて柔らかな生地を作る。短い休ませ時間の後にこね、一次発酵で気泡を育てる。丸く成形して二次発酵し、放射状の切れ目、卵液、ごま、ニゲラを加える。200℃で膨らみを作り、途中から温度を下げて中心まで焼く。切る前に網の上で十分冷ます。

II.

材料

パン生地

  • パン用小麦粉 500 gたんぱく質11〜13%
  • 細挽きセモリナ 250 gデュラム小麦製
  • インスタントドライイースト 10 g耐糖性でなくてよい
  • グラニュー糖 20 g酵母と焼き色を補助
  • 塩 12 g粉へ均一に混ぜる
  • 温かい牛乳 300 ml約35℃
  • 温かい水 100 ml約35℃
  • 卵 1個生地用
  • 植物油 80 ml香りの弱いもの

仕上げ

  • 卵 1個溶いて表面用
  • 白ごま 20 g表面用
  • ニゲラシード 8 g表面用
置換とアレルゲン。 主なアレルゲンは小麦、卵、乳、ごま。牛乳は無糖豆乳に置換できる。卵を生地から省く場合は水を約35 ml減らし、柔らかさを見ながら調整する。
III.

作り方

生地と一次発酵

  1. 酵母液を作る

    温かい牛乳、水、砂糖、イーストを混ぜ、5分置く。細かな泡が出れば使用する。

  2. 粉と液体を合わせる

    小麦粉、セモリナ、塩を混ぜ、酵母液、卵1個、植物油を加える。粉気が消えるまで混ぜ、覆って10分休ませる。

  3. 生地をこねる

    手に薄く油を塗り、台の上で8〜10分、折って押す動作を続ける。表面が滑らかで弾力が出るまでこねる。

  4. 一次発酵させる

    薄く油を塗ったボウルへ入れ、覆って温かな場所で60〜75分。約2倍になり、指跡がゆっくり戻るまで発酵させる。

成形と二次発酵

  1. 丸く張らせる

    生地のガスを軽く抜き、外周を中心へ折って丸める。直径28 cmほどに押し広げ、紙を敷いた天板へ置く。

  2. 二次発酵させる

    覆って35〜45分。厚みが増し、指で軽く押した跡がゆっくり半分戻る状態まで待つ。

  3. 模様と種子を付ける

    表面へ深さ5 mmの放射状の切れ目を入れる。溶き卵を薄く塗り、ごまとニゲラを均一に散らす。

焼成と冷却

  1. 二段階で焼く

    200℃に予熱したオーブンで12分焼き、180℃へ下げて15〜18分。表面が深い金色で中心温度94〜96℃になれば取り出す。

  2. 網で冷ます

    すぐに網へ移し、40分以上冷ます。蒸気が抜ける前に切らない。12切れに分けて供する。

IV.

盛り付け、保存、調整

食卓への出し方

スープ、豆料理、煮込みと一緒に厚めに切る。朝食や茶の時間にはバター、オリーブ油、蜂蜜を少量添える。皮の艶と種子を見せるため、丸い形のまま食卓へ出して切り分ける。

保存と温め直し

完全に冷めてから袋へ入れ、室温3日まで。切り口は乾きやすいため密着させて包む。冷凍は切り分けて1か月。180℃で7分温めると皮が戻る。冷蔵は硬化が早いため避ける。

四つの調整案

①牛乳の半量を水へ替えると軽い内相になる。②細挽きセモリナを100 g増やす場合は水を20〜30 ml追加する。③ニゲラを省き白ごまだけにする。④全粒粉を100 g加える場合は同量の小麦粉と置換し、発酵を10分ほど長く取る。

試作で分かった三点

混ぜた直後のべたつきで粉を足さない。卵液は薄く塗る。焼成後の40分は余熱で内相が落ち着く時間として扱う。

必要な器具

大きなボウル、デジタルスケール、天板、オーブンペーパー、刷毛、中心温度計、冷却網を使う。温度計がない場合は底の空洞音と十分な焼き色を併用する。

V.

1食分のおおよその栄養価

カロリー
約 245 kcal
炭水化物
約 37 g
たんぱく質
約 7 g
脂質
約 8 g
食物繊維
約 2 g
ナトリウム
約 360 mg

1食の基準: 1切れ。主なアレルゲン: 小麦、卵、乳、ごま。1個を12等分した概算。表面に残る卵液、種子の付着量、粉の銘柄で変動する。

柔らかな生地を待ち、薄い皮の中へ気泡を残す。

ホブズ・エッダールは、豊かな材料を使いながら重くしない発酵管理が中心になる。吸水後のべたつきを受け入れ、二度の発酵を生地の状態で判断し、焼成後に休ませれば、種子の香ばしい皮と白い内相が両立する。

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