アルジェリアのマクルード

投稿者 Travel S Helper
模様を押した菱形のマクルードを重ね、手前の一個を切って濃いデーツ餡を見せている。

アルジェリア料理 · 揚げ菓子 · レシピ

マクルード デーツ餡を包むセモリナ菓子 蜂蜜と花水の艶

油脂を含ませたセモリナ生地でデーツ餡を包み、模様を付けた菱形に切る。低過ぎず高過ぎない油温で揚げ、温かな蜂蜜とオレンジ花水へくぐらせる。

コース: 揚げ菓子/料理: アルジェリア/難易度: 中級

出来上がり24個
下準備60分
加熱25分
合計2時間25分
1食分約 205 kcal
余白のある卓上に盛った菱形マクルード、切り口、茶のグラス、金色のポット

横長写真では菱形の山、デーツ餡の断面、蜂蜜の艶、茶器が広い卓上に配置されている。

I.

マクルード レシピで割れない層を作る

マクルード レシピは、マグレブ全域に広がるデーツ入りセモリナ菓子のうち、アルジェリアの食卓に合う蜂蜜仕上げの揚げ型を扱う。呼び名はマクルート、マクロードなど複数あり、焼く型、アーモンド餡、いちじく餡も存在する。ここでは写真に見える濃いデーツ餡、菱形、表面の押し模様、蜂蜜の艶を基準にする。

生地をこねず、餡と同じ硬さに整えると、揚げても継ぎ目が開かない。

生地は小麦粉のクッキーのようにこねてはいけない。中挽きと細挽きのセモリナへ溶かしバターを含ませ、粒の周囲に油脂の膜を作る。これが揚げ油の吸い過ぎと、成形中の割れを抑える。花水と水は一度に加えず、休ませた後の吸水を見て必要量だけ使う。

1時間の休ませ時間でセモリナが水分を取り込み、生地がしなやかになる。休ませる前は崩れやすくても、後には指で押した溝が割れずに残る。ここで再び強くこねるとグルテンが出て硬くなるため、手のひらで押し寄せてまとめるだけに留める。

デーツ餡は柔らか過ぎると揚げる途中で流れ、硬過ぎると生地を内側から裂く。バター、シナモン、花水を加えて練り、同じ太さの棒へ整える。生地を長い溝状にし、餡を中央へ置いて閉じ、継ぎ目を下にする。模様は見た目だけでなく、切り位置をそろえる目印になる。

油温は165〜170℃が基準。低いと油を吸い、高いと外側だけが濃くなって餡の周りの生地が生に近く残る。数個ずつ入れ、油温を戻しながら揚げる。きつね色より少し深い琥珀色になり、泡が細かく落ち着いたら引き上げる。

蜂蜜は沸騰させず、花水を加えて温めるだけにする。揚げたてを30〜60秒浸し、網で余分を切る。長く浸すと表面の模様が鈍る。完全に冷めると外側が締まり、デーツ餡は柔らかく残る。茶と一緒に小さく供すると、甘さとセモリナの香ばしさが釣り合う。

成形を守る休ませ時間と油温

0:00二種類のセモリナへ溶かしバターを含ませる。
0:20花水と水でまとめ、覆って1時間吸水させる。
1:20デーツ餡を包み、模様を押して菱形に切る。
1:55165〜170℃で揚げ、温かな蜂蜜へ短く浸す。

レシピの要点。 中挽きと細挽きのセモリナへ溶かしバターを行き渡らせ、オレンジ花水と水で押しまとめて1時間休ませる。デーツペーストはバター、シナモン、花水で柔らかくし、棒状にする。生地で包んで模様を付け、菱形に切る。165〜170℃の油で琥珀色まで揚げ、花水を加えた温かな蜂蜜へ短時間浸して網で冷ます。

II.

材料

セモリナ生地

  • 中挽きセモリナ 500 g主な粒感を作る
  • 細挽きセモリナ 120 gまとまりを補助
  • 溶かしバターまたはギー 180 g人肌まで冷ます
  • グラニュー糖 8 g生地用
  • 塩 3 g細粒
  • オレンジ花水 100 ml生地用
  • 水 60〜80 ml吸水を見て調整

デーツ餡

  • デーツペースト 350 g種なしデーツを練ってもよい
  • 無塩バター 20 g柔らかくする
  • シナモン 3 g餡用
  • オレンジ花水 15 ml餡用

揚げと仕上げ

  • 植物油 800 ml揚げ用。栄養計算は吸収量で算出
  • 蜂蜜 300 g温めて使用
  • オレンジ花水 30 ml蜂蜜へ加える
置換とアレルゲン。 主なアレルゲンは小麦と乳。ギーを使っても乳成分が残る可能性がある。植物性マーガリンへ替える場合は水分量が異なるため、生地の水を少なめから調整する。
III.

作り方

餡と生地

  1. デーツ餡を作る

    デーツペースト、バター20 g、シナモン、花水15 mlを手で練り、直径1.5 cmの棒を数本作る。乾かないよう覆う。

  2. セモリナへ油脂を含ませる

    中挽きと細挽きセモリナ、砂糖、塩を混ぜ、溶かしバターを加える。すくって落とす動作で全粒が均一に油脂を帯びるまで合わせる。

  3. 水分を加えて休ませる

    花水100 mlと水60 mlを加え、押しまとめる。乾く場合だけ残りの水を足す。練らずに覆い、室温で1時間休ませる。

包んで切る

  1. 餡を包む

    生地を直径4 cmほどの長い棒にし、中央へ溝を作る。デーツ棒を置いて生地を寄せ、継ぎ目を完全に閉じる。

  2. 模様を付ける

    継ぎ目を下にし、マクルード用の型またはフォークで表面へ模様を押す。幅4 cmの菱形に斜め切りする。

  3. 短く乾かす

    切った菓子を15分置き、表面を少し乾かす。ひび割れがあれば指で閉じる。

揚げて蜂蜜を含ませる

  1. 蜂蜜を温める

    蜂蜜を弱火で流れる程度に温め、火を止めて花水30 mlを混ぜる。沸騰させない。

  2. 適温で揚げる

    油を165〜170℃に熱し、菓子を数個ずつ4〜5分揚げる。全体が深い琥珀色になり、泡が細かくなったら引き上げる。

  3. 蜂蜜へ浸す

    油を軽く切った熱い菓子を温かな蜂蜜へ30〜60秒浸し、網へ移す。完全に冷めて表面が落ち着いてから保存する。

IV.

盛り付け、保存、調整

茶菓子としての供し方

一人1〜2個を小皿へ置き、無糖のミントティーまたはコーヒーと供する。蜂蜜が皿へ溜まるほど追加しない。切り口を一個だけ見せると、デーツ餡の厚みを確認しやすい。

保存と扱い

完全に冷めてから密閉し、涼しい室温で5日、冷蔵で7日まで。冷蔵では生地が締まるため、食べる前に室温へ戻す。成形後の未加熱品は1か月冷凍でき、解凍せず低めの油温から揚げる。

四つの調整案

①175℃のオーブンで25〜30分焼き、蜂蜜へ浸す焼成型。②デーツの3分の1を乾燥いちじくへ替える。③餡へ白ごま20 gを加える。④シナモンを減らし、レモン皮を少量加えて香りを軽くする。

試作で分かった三点

生地は休ませる前より後の硬さで判断する。餡を生地より柔らかくし過ぎない。油へ入れ過ぎると温度が下がり、模様がぼやける。

必要な器具

深い厚手鍋、揚げ物温度計、網、穴あきスプーン、デジタルスケール、模様型またはフォークを使う。温度計は油の吸収量と色を安定させる。

V.

1食分のおおよその栄養価

カロリー
約 205 kcal
炭水化物
約 30 g
たんぱく質
約 2 g
脂質
約 9 g
食物繊維
約 2 g
ナトリウム
約 35 mg

1食の基準: 1個。主なアレルゲン: 小麦、乳。揚げ油の吸収を1個あたり約3 gとして計算した概算。蜂蜜の残り方、デーツの糖度、油温で実際の値は変動する。

菱形の輪郭を残しながら、蜂蜜は表面だけに静かに入れる。

マクルードは、セモリナの扱い、餡の硬さ、油温が一つでも崩れると割れや油っぽさが出る。粒へ油脂を含ませて休ませ、餡と硬さをそろえ、短く蜂蜜へ浸せば、模様と切り口の両方が明瞭に残る。

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