アルジェリア料理 · 主菜 · レシピ
アルジェリアのクスクス 羊肉と七種の野菜を添える 三度蒸し仕立て
細粒クスクスを少量の水と油でほぐしながら三度蒸し、羊肉、ひよこ豆、にんじん、かぶ、ズッキーニ、かぼちゃの煮汁を添える。
カテゴリー: 主菜/料理: アルジェリア/難易度: 中級/合計: 2時間15分

横長の大皿では、軽く蒸されたクスクスを土台に、羊肉と大きく切った野菜が整然と並ぶ。
アルジェリア風クスクスのレシピと三度蒸し
アルジェリア風クスクスのレシピでは、粒を熱湯で戻すだけでなく、蒸気を通し、ほぐし、再び蒸す工程を重ねる。現地ではセクス、ケスクスなどの呼び方があり、地域や家庭によって肉、野菜、香辛料、汁の色が変わる。ここでは羊肉とひよこ豆、複数の野菜を使い、粒の軽さを中心に据える。
蒸すたびに粒を広げてほぐし、次の蒸気が通る道を作る。
クスクスの粒はデュラム小麦のセモリナから作られる。乾燥した粒へ一度に多くの水を加えると表面のでんぷんが接着し、重い塊になる。少量の塩水を手ですり込み、油を薄くまとわせ、蒸気が粒の間を通る余地を残す。蒸した後は大きな盆へ広げ、熱いうちにフォークか手で粒を離す。
下鍋の煮汁は蒸気源であると同時に、肉と野菜のソースになる。羊肩肉と玉ねぎを炒め、トマト、香辛料、ひよこ豆を煮る。にんじんとかぶは早めに、ズッキーニとかぼちゃは終盤に加える。野菜は軟らかくても輪郭を保ち、取り分ける際に崩れない大きさへ切る。
蒸し器の接合部から蒸気が漏れると、上段の粒へ十分な熱が届かない。専用のクスクシエールがない場合は、目の細かな蒸し器を鍋に密着させ、すき間をアルミ箔で塞ぐ。蒸気が粒の表面から均一に上がり始めてから時間を数える。各回15〜20分で、合計三回が目安となる。
盛り付けでは、粒を大皿へ山形に広げ、中央に羊肉、周囲に野菜を置く。煮汁は最初から全部かけず、粒が温かくふくらむ量を回しかけ、残りを別器にする。こうすると各自が好みの濃さに調整でき、最後まで粒立ちが保たれる。
三度蒸しの流れ
レシピ概要。 羊肉と玉ねぎを炒め、トマト、ひよこ豆、香辛料、水を加えて煮る。クスクスは塩水を少しずつ吸わせて油でほぐし、15〜20分ずつ三回蒸す。各回の間に盆へ広げ、粒の塊を完全に離す。野菜は火の通りに合わせて加え、最後は粒の中央に肉、周囲に野菜を盛り、煮汁を別添えにする。
材料
羊肉と野菜の煮汁
- 骨付き羊肩肉 1.2 kg — 8等分
- オリーブ油 35 ml — 炒め用
- 玉ねぎ 300 g — 薄切り
- にんにく 20 g — みじん切り
- トマトペースト 30 g — 赤い煮汁の土台
- カットトマト 400 g — 缶詰
- ラス・エル・ハヌート 8 g — 香りを確認して調整
- コリアンダーパウダー 5 g — 穏やかな香り
- クミンパウダー 4 g — 羊肉と豆に合わせる
- シナモンパウダー 2 g — 少量
- 塩 9 g — 仕上げに確認
- 水 2 L — 煮込みと蒸気用
- ゆでひよこ豆 300 g — 水気を切る
- にんじん 400 g — 縦に大きく切る
- かぶ 300 g — くし形
- ズッキーニ 300 g — 太い輪切り
- かぼちゃ 350 g — 大きめのくし形
- 白キャベツ 250 g — 大きなくし形
- イタリアンパセリ 20 g — 仕上げ用
クスクス
- 細粒クスクス 800 g — 乾燥品
- 水 500 ml — 加水用、三回に分ける
- 塩 8 g — 加水用
- オリーブ油 25 ml — 粒を離す
- 無塩バター 40 g — 最後に混ぜる
調理手順
煮汁を作る
羊肉を焼く
クスクシエールの下鍋または厚手鍋にオリーブ油を熱し、羊肉を数回に分けて10分焼く。全面に焼き色を付ける。
香味を炒める
玉ねぎを8分炒め、にんにく、トマトペースト、香辛料を加えて1分混ぜる。トマト、水、塩、ひよこ豆を加える。
肉を煮る
沸いたらあくを取り、弱火で40分煮る。にんじん、かぶ、キャベツを加え、さらに20分煮る。
クスクスを三度蒸す
一度目の加水
クスクスを大きな盆へ広げ、水170 mlと塩の3分の1を少しずつ散らし、指先ですり合わせる。オリーブ油を混ぜ、10分置く。
一度目を蒸す
上段へふんわり入れ、蒸気が表面から上がってから15分蒸す。盆へ戻し、フォークで粒を完全にほぐす。
二度目を蒸す
水165 mlと塩の3分の1を散らして10分置き、同じ方法で15分蒸す。熱いうちに広げて塊を離す。
野菜を加える
下鍋へズッキーニとかぼちゃを加え、崩さないよう弱火で15分煮る。火が通った野菜は一度取り出す。
三度目を蒸す
残りの水と塩を混ぜ、上段で15〜20分蒸す。盆へ広げ、バターを混ぜ、粒が一つずつ離れるまでほぐす。
盛り付ける
煮汁を整える
羊肉の中心が十分に柔らかいことを確認し、塩と煮汁の濃度を整える。必要なら熱湯を加える。
大皿へ盛る
クスクスを大皿へ広げ、煮汁200〜250 mlを回しかける。中央へ肉、周囲へ野菜とひよこ豆を並べ、パセリを散らす。
別添えにする
残りの煮汁を温かい器へ移し、食卓で追加できるよう添える。
盛り付け、保存、応用
盛り付けと組み合わせ
温めた大皿に盛り、ハリッサは小皿で別添えにする。塩気の少ない発酵乳や生野菜のサラダを合わせると、羊肉と香辛料の余韻が整う。
保存と再加熱
肉と野菜の煮汁、クスクスを別容器に入れ、2時間以内に冷やす。冷蔵で3日、煮汁は冷凍で2か月。再加熱は煮汁を74℃以上にし、クスクスは蒸気または少量の水を振って電子レンジで温める。
変更できる四つの方法
- 羊肉を鶏もも肉に替える場合は煮込みを25分短くし、中心75℃で取り出す。
- 白い煮汁にする場合はトマトを省き、玉ねぎと香辛料を焦がさない。
- レーズン100 gを熱湯で戻し、甘い香りを好む食卓で別添えにする。
- かぼちゃをさつまいもに替える場合は最後の18分で加える。
テストキッチンの三つの要点
- クスクスは上段へ押し込まず、蒸気が抜けるようふんわり置く。
- 各回の加水は散らしながら行い、大きな塊を手でほどく。
- 煮汁を最初からかけ過ぎず、粒の吸収を見て追加する。
必要な道具
クスクシエールまたは密着する蒸し器付き鍋、大きな浅い盆、長いフォーク、穴あきお玉。専用鍋がない場合は接合部をアルミ箔で塞ぐ。
1食分の栄養価
- カロリー
- 約 780 kcal
- 炭水化物
- 約 95 g
- たんぱく質
- 約 39 g
- 脂質
- 約 27 g
- 食物繊維
- 約 14 g
- ナトリウム
- 約 740 mg
分量: 1人分。標準的な食品成分値から算出した概算で、銘柄、可食部、油の吸収量、切り分け方により実際の値は変わる。主なアレルゲン: 小麦、乳。クスクスはデュラム小麦製品でグルテンを含み、仕上げにバターを使う。
一粒ずつ軽いクスクスが、羊肉と野菜の煮汁を必要なだけ受け取る。
アルジェリアのクスクスは、蒸し回数より各回のほぐし方が仕上がりを決める。少量ずつ水を入れ、蒸気を通し、盆で粒を離す工程を守ると、大皿でも重くならない。