子羊のパシュティツァ

投稿者 Travel S Helper
柔らかく煮た子羊の切り身と、濃厚なソースをまとったニョッキ。

クロアチア料理 · 肉の煮込み · レシピ

ダルマチア風子羊のパシュティツァ 赤ワインと香味野菜で長く煮る 濃厚ソースとニョッキ添え

赤ワインとビネガーで下味を付けた子羊もも肉を香味野菜、プルーン、香辛料とゆっくり煮込み、なめらかな濃色ソースとニョッキを添える。

  • カテゴリー: 肉の煮込み
  • 料理: クロアチア料理
  • 調理法: マリネ後の長時間煮込み
  • 難易度: 上級
分量
8人分
準備
45分
加熱
3時間30分
マリネ
12時間
合計
16時間15分
1食分
約 760 kcal
白い楕円皿に盛った子羊のパシュティツァ、濃色ソース、ニョッキ
赤ワインとプルーンのソースで煮た子羊を薄切りにし、ニョッキを添えた状態。

背景、味わい、調理の要点

子羊のパシュティツァは、パシュティツァは一般に牛肉で知られるが、ダルマチアの甘酸っぱい煮込みの考え方は子羊にも応用できる。子羊もも肉は肩肉より形が整い、薄く切って供しやすい一方、長時間の加熱では乾燥しやすい。塊のまま焼き付け、低い温度のソースでゆっくり火を通すことが、切り口のしっとりした繊維を保つ鍵になる。

酸味、果実の甘味、肉の焼き色を別々に整えてから、一つのソースへ戻す。

前日のマリネは、肉の中心まで酸味を入れるためではなく、表面へワイン、ビネガー、香味野菜の香りをなじませる工程である。肉ににんにくとパンチェッタを差し込むと、切った断面に香りと脂が点在し、赤身の子羊へ厚みが加わる。差し込みは深くし過ぎず、肉の繊維に沿って行う。

マリネ液は捨てず、こして煮汁の一部に使う。ただし生肉に触れているため、必ず十分に沸騰させる。肉は液体から出してよく乾かし、表面を濃く焼く。濡れたままでは焼き色が付かず、ソースに香ばしさが不足する。

玉ねぎ、にんじん、セロリは細かく切り、肉を焼いた鍋でゆっくり色付ける。トマトペーストも短く炒めて生の酸味を飛ばす。プルーンは甘味だけでなく、煮崩れることでソースへ粘度を与える。クローブとナツメグは背景にとどめ、子羊とワインの香りを覆わない量にする。

肉が柔らかくなったら一度取り出し、ソースを滑らかにする。完全に均質なピュレにするより、香味野菜の細かな粒がわずかに残る程度が肉へ絡みやすい。ソースが薄ければ肉を戻す前に煮詰め、濃過ぎれば無塩だしで調整する。

ニョッキは肉を切る直前にゆでる。浮き上がってから短く火を入れ、少量のバターでつやを出す。肉は10分休ませて繊維を落ち着かせ、厚さ8〜10 mmに切る。ソースを皿へ先に広げ、肉を重ね、ニョッキを横に置くと、切り身が崩れずに供せる。

材料

子羊とマリネ

  • 1.6 kg 骨なし子羊もも肉余分な表面脂肪だけを整える。
  • 80 g スモークパンチェッタ、細い棒状肉へ差し込む。
  • 6片 にんにく3片は差し込み、3片は煮込み用。
  • 500 ml 辛口赤ワインマリネと煮汁に使う。
  • 80 ml 赤ワインビネガーマリネ用。
  • 200 g 玉ねぎ、薄切りマリネ用。
  • 100 g にんじん、薄切りマリネ用。
  • 2枚 ローリエマリネ用。

煮込みソース

  • 30 ml オリーブ油肉の焼き付け用。
  • 300 g 玉ねぎ、みじん切りソースの土台。
  • 150 g にんじん、みじん切り甘味と濃度。
  • 150 g セロリ根、みじん切り香味野菜。
  • 30 g トマトペースト炒めて酸味を飛ばす。
  • 150 g 種なしプルーンソースへ甘味と濃度を加える。
  • 750 ml 無塩の肉だし煮込み用。
  • 4粒 クローブ香りが強いため量を守る。
  • 1 g ナツメグすりおろす。
  • 8 g 塩肉とソース用。
  • 2 g 黒こしょう粗びき。

ニョッキ

  • 1 kg じゃがいものニョッキ生または冷蔵品。
  • 20 g 無塩バターゆで上がりを和える。

手順

前日のマリネ

  1. 肉へ香味を差し込む

    子羊に細い切り込みを作り、パンチェッタとにんにく3片を差し込む。塩の半量と黒こしょうを表面に擦り込む。

  2. 12時間マリネする

    容器に肉、赤ワイン、ビネガー、マリネ用玉ねぎ、にんじん、ローリエを入れる。冷蔵で12時間置き、途中で一度返す。

焼き付けと煮込み

  1. 肉を乾かして焼く

    肉をマリネ液から出し、十分に水分を拭く。液体はこして取っておく。厚手鍋にオリーブ油を熱し、肉の全面を合計10〜12分焼く。

  2. 香味野菜を炒める

    肉を取り出し、煮込み用玉ねぎ、にんじん、セロリ根、残りのにんにくを12分炒める。トマトペーストを加えて2分加熱する。

  3. 低温で柔らかく煮る

    こしたマリネ液を加えて5分沸騰させ、だし、プルーン、クローブ、ナツメグ、残りの塩を入れる。肉を戻し、ふたをして160 °Cのオーブンで約3時間煮る。中心温度が75 °C以上で、串が容易に入ることを確認する。

  4. 肉を休ませソースを整える

    肉を取り出して10分休ませる。ローリエとクローブを除き、ソースをハンドブレンダーでなめらかにする。必要に応じて5〜10分煮詰める。

ニョッキと盛り付け

  1. ニョッキをゆでる

    塩を加えた湯でニョッキをゆで、浮いてから1分で引き上げる。バターを絡める。

  2. 肉を切って供する

    子羊を繊維に直角に8〜10 mm厚さで切る。温めたソース、ニョッキとともに盛り、肉の切り口へソースを薄くかける。

盛り付け、保存、実用的な調整

盛り付けと組み合わせ

濃いソースを受けるニョッキを十分添え、酸味のある赤キャベツのサラダや軽い葉物を別皿に置く。中程度のボディの赤ワインが合わせやすい。

保存と再加熱

肉とソースを一緒に冷蔵3日まで。再加熱は弱火で中心75 °Cまで温め、必要ならだしを少量足す。ニョッキは別に冷蔵2日まで。肉とソースは2か月冷凍できる。

四つの実用的なバリエーション

  • 子羊肩肉を使い、煮込み時間を30分ほど延ばす。
  • プルーンの半量を乾燥いちじくに替え、粒感を残す。
  • ニョッキの代わりにポレンタを添え、ソースをやや薄くする。
  • 赤ワインビネガーをリンゴ酢に替え、酸味を穏やかにする。

テストキッチンの三つの要点

  1. マリネ後の肉は完全に乾かし、鍋の温度を下げずに焼き色を付ける。
  2. プルーンは最初から加え、煮崩れた果肉をソースの濃度に利用する。
  3. 切る前に肉を休ませ、繊維に直角に切って口当たりを柔らかくする。

必要な器具

  • ふた付きの鋳物鍋
  • マリネ用の非反応性容器
  • 中心温度計
  • ハンドブレンダー
  • ニョッキ用の大鍋

1食分の栄養価

カロリー
約 760 kcal
炭水化物
約 65 g
たんぱく質
約 58 g
脂質
約 31 g
食物繊維
約 6 g
ナトリウム
約 920 mg

1食分: 濃いソースを受けるニョッキを十分添え、酸味のある赤キャベツのサラダや軽い葉物を別皿に置く。中程度のボディの赤ワインが合わせやすい。。主なアレルゲン: グルテン、卵、乳、亜硫酸塩(ワイン)。数値は標準的な食品成分値から算出した概算であり、製品、可食部、脂肪の除去、吸収量、分割の差で変動する。

仕上がりの要点

果実の甘味は前へ出ず、子羊と赤ワインの間をつなぐ。

前日のマリネ、強い焼き色、低温の煮込みを順番に行うことで、子羊の切り身と濃いソースが同時に整う。ニョッキはそのソースを受ける実用的な付け合わせになる。

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